ずーっと気になっていたけどそのままになっていたことが。それはつゆだく(うちのローバーミニ)のドアが、特に運転席側のドアがめちゃめちゃ浮いていること。
浮いているというのは何かというと、ドアがぴったり閉まらずに半ドアかな?と思うほど隙間ができてしまっているということです。
実際の隙間具合はこんな感じ。特に最近は首都高にドライブに行ったりするので、左カーブでGがかかるとちょっと右ドアが軋む感じがありました。
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■隙間あるやん。風ピューピューするよ。
最近特にですが、通気性が抜群です。
何かと言うと運転席に座って走っていると、ドアのヒンジ(つまり車体後方方向)から隙間風が入ってきてちょっと涼しいのです。あれ?と思って手をドアの付け根にかざすと明らかに風を感じます。
前はそこまででもなかったのですが、Gのかかる走り方をして車体に負荷をかけたときに、グッとドアがずれたのかもしれません・・・そんな気がします。
ガレージでつゆだく(ローバーミニ)に乗ってドアを閉めてみたのが上の画像。シートベルトの床の生え際、つまりドアの後端に隙間がありますよね。
明らかに隙間があります。ドアは密閉度を高めるためにドアフレームに1周ウェザースとリップ(密閉用ゴムパッキン)が貼られているのですが、それにすら浮いてしまっているから隙間があるということですね。
一応ウェザースとリップもみましたが、ゴムの劣化によるつぶれが原因でないことは明らかです。ドア付け根のヒンジ側がやられているわけでもなさそうなので、ドアストライカーの調整をしていきます。
■ドアストライカーは上下左右に調整ができる。元の位置がわかるようにマーキングした方がいい。
ドアストライカーというのは、普通のドアでいうとドアの取っ手付近にガチャっと閉まって固定する金具がついていると思いますが、アレのことです。
車のドアはそれなりに長さがあるので、たとえヒンジ(蝶番)がしっかりと固定されていても、ドアの端は車体に対して重力で下にずれやすいです。こいつをしっかりと狙った位置で固定するのがドアストライカーですね。
とりあえずマーキングをしていきます。使ったのはマスキングテープ。まずは外側からドアに貼ります。
次にドアを開けて、ストライカー部分に同じようにマーキングします。ストライカーは上下方向と左右方向の両方に多少移動することができるのですが、ネジを緩め過ぎて元の位置からわからなくなってしまうと、どこを目指して位置を決めれば良いかわからなくなってしまうので最初にマーキングをしています。
元の位置を決めたら、プラスドライバーでストライカーの上下ネジを緩めます。以前軽くチャレンジした時はこのネジが全くビクともせず、ねじ穴を舐めてしまいそうだったのでいったん諦めましたが、今回は割と軽く緩みました。
なので強い力がかかってネジが緩んだんじゃないかなと思います。そしてドアが大きくずれてしまったのではないかと。絶対タイトコーナー攻めたせいですね。笑
■まぁまぁな位置まで調整完了。弱いボディ剛性にはついロールバーを入れたくなる。
ということでネジを緩めたらストライカーをギュッと押して動かします。ネジは完全に緩めてしまうのではなく、手でストライカーが動かせるぐらいの最低限のゆるめが良いかと思います。
今回はドア自体が外側に浮いていることがメインなので、ストライカーを車体内側に向かって移動させます。一方で別にドアが下がっている感じはしないのでそれほど大きくは上に移動しませんでした。
ネジが緩いままドアを閉めるとストライカーがズレてしまうので、位置チェックをするたびにネジをギュッと閉めて動かないようにします。そうして3回ぐらい調整したのが上の画像。随分としっかり閉まるようになりましたね。
そのままドアの下端を見てみるとこんな感じ。ちょっと浮いている感じがありますが、これ以上ドアが奥になるようストライカーを調整すると、そもそもドアの閉まりが悪くなってしまいますね。閉まりが悪いというのは固定位置が奥すぎて、ドアがウェザーストリップに強く当たりすぎて閉まりづらいということです。
結果として良い感じのドア位置になったらストライカーはこんな感じ。随分と奥に位置が変わりましたね。5mmぐらい奥に行ったでしょうか。高さでいうと1mm程度上げましたがこれで十分な感じです。
ドアの下端はぴったり合う感じにはなりませんでしたが、下端だけ奥に入るようストライカーを調整してもイマイチでしたし、これは長く走ったことによってドア自体が多少は歪んでしまったということも考えられます。もっと言うとクラシックミニについては製造時点でこれぐらいズレてたのかも。笑
ということで最後に改めてギュッとストライカーのネジを締めたら作業完了です。
上のネジと下のネジを交互に締めていくのがしっかりと締めるコツですね。まだ作業後走行していないですが、車内から隙間はもちろん見えなくなりましたし、おそらくこれで首都高走りにっても軋み音はなくなるんじゃないかと思います。
今回思ったのは、やはり高いスピードでコーナーリングすると車体(特にひ弱なローバーミニの箱ボディ)はたわむんだなと思います。クルマというのは構造上箱型なのでどうしても捻れに対して弱いと思います。だからスーパーカーはスペースフレーム構造の中で耐震住宅と同じように四角いフレームに斜めのフレームを追加し、さらに近年はカーボンモノコックでしなやかかつ剛性の高い車体を作っているのだと思います。
まぁまさにロールバーはその箱の中の補強フレームですよね。つゆだく(うちのローバーミニ)を見ていると、一人で乗ることも多いからか助手席のドアはほとんどずれておらず運転席だけ盛大にずれたわけです。それだけ何人乗るか、どう乗るかが如実に影響してしまう剛性感なのだと思うのでロールバーが欲しくなる気持ちもわかります。我が家はATですし、ただでさえ狭い室内空間がさらに狭くなるのはNGなのでフニャフニャのまま楽しく乗りたいと思います。笑
うちの水色MINIもこんな感じでしたよぉ~。
個体差って言っちゃえばそれまでですが・・・w
これ、下側だけもっと奥にするやり方があるんすよぉー。