最後にこれまであまり書いてこなかったコーティングへの僕の考え方と施工方法、あと使っている製品も紹介します。めちゃめちゃ文章多めですが、コーティングを自分でやろうと思う人はどうぞ。逆に自分でやってもここまでできるよ、というのも知ってもらいたいなと思います。
前回までの研磨記事はこちら。
下の画像は何回まで終わったところかわかりませんが、コーティングを進めているところ。ライトに反射する艶が綺麗ですね。これを改めて磨き作業する前の画像と比べると結構な違いがあります。
基本的な考え方として研磨作業は傷を消して艶を出すものです。そしてコーティングはその上にクリア層を重ねることで、艶に深みを出しつつボディ表面の防御皮膜を作るというもの。なのでコーティング前に艶の状態は確認するのですが、コーティングによってその深みが増すので仕上がりはさらに良くなります。
今回は前回ちょっと触れたコーティングの重ね塗りについて書いておきたいと思います。ちょっと個人的な見解になるのでその点はご理解ください。
このページのもくじ。
■僕のガラスコーティングは2段構え。研磨とセットで行うのは硬化型ガラスコーティング。
コーティング剤というのにも”フッ素系”や”ガラス系”など色々と種類がありますが、ここではガラスコーティング剤を指していきます。さらにいうとガラスコーティングにも”完全硬化型(乾燥するとガラス状に固まってパリパリになる)”と”非硬化型(パリパリに硬化しないがワックスのようにボディ表面を覆う)”があります。
「なんのこっちゃ!!」
と言いたくなりますが、詳細な説明は専門サイトにお任せしましょう。ここではざっくり言うと、
- 硬化型:施工は大変で1週間ほどの乾燥期間が必要だが、硬度が高いので塗装面への傷を防ぐ力が高く、一般的に3年ぐらいもつ。僕はこれまで1~2年に1度研磨作業とセットで施工。
- 非硬化型:一般的にはスプレータイプが多く施工は簡単だが、飛び石などからの防御力は低く、どちらかと言うと汚れがつきづらく落ちやすいことに効果がある。一般的には屋外にそのまま置いて感覚的には1ヶ月程度。僕は洗車毎の仕上げに必ず施工。
という使い分けになっています。つまり僕のクルマは全て硬化型でガッチリベースを作った上で、その上に洗車毎にさらに非硬化型でコーティングをしているということです。手間がかかっているようですが、日々の洗車頻度などを下げられるので結果的にはマシンポリッシュでワックスを塗り込むより楽かなと思っていたりします(室内でコレクション主体であればこれが良いかもしれない)。あとは僕が優先するのはボディ塗装保護だということもガラスコーティングを使う理由です。
■撥水型ガラスコーティング剤って重ねて塗ったら弾かれて定着しないのでは?撥水なんだし。
それで今回は研磨と硬化型ガラスコーティングの施工です。前置きが長くなりましたがこれの重ね塗りについて話しておきます。
硬化型のガラスコーティング剤ってちっちゃい瓶のくせに結構な価格がします。最初はその割高な価格感が購入するのにかなり躊躇するのですが、実際に試行してみると小さな瓶でしっかりとクルマ1台コーティングができることがわかります。まるで油のようにスベスベとボディ表面でよく伸びるんですよね。
一応大きなクルマでも1本で塗り切れるような容量で販売しているので、逆に言うと小さいクルマだと余ります。だからといって1度の施工で不必要に厚塗りしようと思うと、大体施工スポンジに吸われてゴミ箱行きになるか、ボディ表面状でムラになって仕上がりが悪くなります。なので無理やりたくさん塗布しようとするのは良くないです。
でも捨てるにはもったいないし、使用期限があるのであまり長く保管しておくとダメになります。であれば1度施工して、乾いたら2度塗りするのが妥当でしょう。
最初は何も考えずにそうしていたのですが、あるときふと疑問が湧きました。
「撥水性のコーティングなんだから、コーティングした上にさらに重ねてコーティング剤を塗っても、弾かれて定着しないのでは・・・」
ググったりしてもそこに正確な答えはなかったのですが、ただ結論から言うと”重ね塗りをOKとしているコーティング剤”はあります。そして現在僕は(それだけが理由ではないのですが)そのコーティング剤を使っています。
次回は製品紹介と仕上がり編でおしまいです!