パナメーラ:リコール対応に行ってきた。そして僕のDIY作業を褒めてもらう。めちゃ嬉しい。~後編~

パナメーラのリコールについて前回書きましたが、それよりもDIY作業を褒めてもらいつつ話が盛り上がったことが楽しかったのでもうちょっと続きを書いていきたいと思います。

前回の記事はこちら。

パナメーラ:リコール対応に行ってきた。そして僕のDIY作業を褒めてもらう。めちゃ嬉しい。~前編~
めぇ(うちのパナメーラS)ですが、リコールが出ていたので久しぶりにポルシェセンターへ持ち込むことに。というかリコール自体は1年以...つづく

■内装剥がれの対応は、パネルごと交換するのと生地だけ張り替える2種類がある。

その後メカニックの方とも話し込んでしまいました。最初整備スペースにクルマを持ち込んだとき営業さんとメカニックの方とで

「これお客さんが自分で張り替えたのか!?」

と盛り上がったらしく、すぐにはリコール作業に手がつかなかったとのこと。笑 そしてむしろどうやって作業したのか色々とご質問頂き、ブログの画像見せながら色々とお話をさせて頂きました(プロに対して恐れ多い話ですが、お忙しいところお付き合い頂き有り難うございました・・・)。

どうやらポルシェセンターでの純正作業としては、新品の生地が新品の内装パネルに貼られた状態のものを”交換する”というのが正規対応と思われます。ただそれではかなり金額が高くなってしまうため、交換ではなく”生地だけ張り替え”という対応も提示しているそうです。ただしそれは外注作業になることと、生地は純正ではないとのこと。それでも特にブラックの生地は限りなくポルシェの純正生地に近いのでわからないレベルに仕上がるので、こちらを選ぶ方が多いとのこと。

ケイマンは天井の面積がパナメーラの半分以下なので交換で17-18万とか、外注張り替えだと7-8万らしいです。面積とともに値段もパナメーラの半額以下ですね。

パナメーラでの内装剥がれはほとんど聞かないらしいのですが、ケイマンは生地剥がれが多いそう(昔乗っていた987ケイマンも新車から10年ぐらいで天井が剥がれ、自分で張り替えた)。パナメーラも初期モデルの発売から10年たったぐらいなのでこれから剥がれる事例が増えてくるかもしれません。

■かのポルシェも一部は外注が残っており、内製化を目指している模様。

で、色々と話をしていたのは内装の張り替え修理も内製化(ポルシェセンターのメカニックが修理する)していきたいとのこと。外注を通すということはそこにマージンが挟まれるということなので、内製化してお客さんにもうちょい安く提供できないかというお考えのようでした(もちろんその結果ポルシェの収益も増える)。

「僕でもできるんですからプロにはもちろん出来ますよー!」

なんて言いながらやり方を話していたのですが、実際に作業した僕からすると、内装を分解してパネルを取り出すところが1番大変だったので、そこはメカニックの人からするとチョチョイのチョイと思います。となると生地の張り替えが慣れれば、作業時間もそれほどかからないのかもしれません(乾燥時間はかかるが作業時間は短い)。

古いスポンジを剥がすのと、使う接着剤は大事ですが、それ以外は特殊な技術も不要です。ただケイマンのようなスポーツモデルはアルカンターラでも一枚貼りが可能かもしれませんが、パナメーラのような凹凸がある(リヤベッドスペース、天井のハンドルの窪み、立体的なAピラーの足)場合はアルカンターラの場合縫製をすべきで、これはまた別の技術が必要になります。でも純正のようなかなり伸縮性のある布生地であれば、縫い合わせは不要ですね!

さて今回の件で僕が思ったのは、

「褒めてもらったけど反面恥ずかしい」

ということ。急いで貼り替えたとはいえ妥協した点も多く、もっとこうすればよかった、こうできたはず、というのがたくさんあります。今後はもっと妥協なく、それこそお金を取れると言えるレベルでやっていきたいなと気が引き締まりました。