さて前回までにようやくラバーコーンにアクセスするところまできましたが、古い車というのはサクッと想定通りにいかないものです。というかそもそもブログの更新に間が空きすぎて前回までが思い出せん、というご指摘もあろうかと思います。すいません。笑
事前に作業工程を調べ工具もそろえて作業に取り掛かるのですが、想定にない問題が発生した時がDIYのしんどいところですね。何かしら問題が起きると、解決の為に次の工具が必要になったりして工具が増えて行きます。それにその工具を手に入れるのにまた時間がかかるので作業も長引きます。今回もまさにそんな感じ。
前回の記事はこちら。
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■仕方がないので車高調整用のハイローを縮めて取り外す。
前回ストラットとラバーコーンが固着してしまって、簡単にスポッと取れませんでした。なのでハイローキットの長さを短くして隙間を作ることに。
前回のコメント入り画像に記載したのですが、ハイローには2か所のボルトがあり、左側を押さえて右側の(画像では隠れている)ロック用ナットを回すとシャフトそのものの固定が外れて回せるようになります。これで車高の調整ができますので、外す隙間ができるまで短くします。
ようやく外れたのがこちら。本来ポロリととれるストラットとラバーコーンがくっつきっぱなしですね。。ひとまず日が暮れそうだったので反対側も取り外し作業だけ完了させておきます。片側でやり方を理解すると反対側の作業は早いものです。
下の画像はわかりづらいですが、ストラット側の根本部分です。ちと汚いですが問題はなさそうです。戻す前に布で拭ける範囲を掃除しておきます。ちなみに重たいですがブレーキドラムを持ち上げると、この根本部分が覗きやすくなります。
そしてナックルジョイント側は案の定車体に残ってしまいました。無理矢理取り外して交換するのが本来ですが、特段破損もないようなのでこのままでもいいかなぁと感じています。布で掃除だけしておきましょうかね。
■まさかのラバーコーンとストラットが外れない。
ここでもう一度ラバーコーンを外すようトライしましたがビクともしないですね。。無理矢理引きはがそうとしても、軽くラバーコーン部をコンクリに叩きつけても全然動きません。実は結構長い時間戦っているのですが、ヒートガンであぶっても、KURE556をしても、ディスクグラインダーで切り刻もうとしてもダメでした。
ディスクグラインダーでは切り込みが入るのですが安定してサクッと切れないので作業の危険さからいったんやめました(固定具がないのでブレて指を切りそう) 。
さらには熱湯につけて柔らかくしてからひたすら引き剥がすという試みもしましたが、ベリベリという音は多少するものの見える範囲が多少浮いただけで外れませんでした・・・
ネットを漁ってみてもラバーコーンはポロリと取れることが普通のように見受けられ、どうしたものかという感じ。ラバーコーンはもう使用しませんがハイローキットつきのストラットは再使用が必要です。これは諦めてハイローキットを新品で買うことになるかもしれません・・・
■後日、さっさと諦めてハイローキットを買う。
その後ハイローキットは全くラバーコーン と剥がれることはなく、めげたのでハイローキット自体を新調することに。もったいないですねー。
推測ですがラバーコーンにもメーカーによって多少種類があり、ハイローのラッパ部分にハマる穴がゴム製のものと金属製のものがあるように(ググった感じで)見受けられました。皆さんポロリとラバーコーンが外れていましたが、もしかしたらうちのは接続部分が金属製で、錆びて固着してるのかもしれません。。
ということでいきなり新品ピカピカのハイローキット。(上記画像のスプリングは静電気対策を施しています)
フロントは分解していないので状況はわかりませんが、リヤのみで購入しても半額にはなるわけでもなく、フロントもセットでの購入。今回はミニスペアーズ製の新品ですが、新古品的なものなのか18,000円ぐらいで購入。これを装着していきましょう。
そうそう、あと必要なのがスプリングを受けるゴム製のリング。元々ミニの設計はラバーコーンを前提としており、なぜかコーンの受け口は平らでなくテーパーしています。
そしてローバーミニ用なんだからスプリングもその形状に合わせて制作すりゃええやんと思うのですが、加工コストの問題なのかスプリング の接地面は平らです。なのでこの接地面のズレを解消するのにゴムの板を挟む必要があります。ゴム板なんて数百円で買えそうなものですが、こういうところでイチイチコストが嵩むのがクルマの世界。チクショーですね。
ちなみにはめればすぐわかりますが、スプリングもハイロー側と車体側で径が違います。
ということで組み付けるわけですが、最初にハイローをどれぐらいの長さに調整しておいたらいいかはわかりません。それはスプリングの硬さにもより、ジャッキから下ろしてようやくバランスがわかります。ただし最初から長く(つまり車高を高く)しすぎるとショックアブソーバーの上端をボルト固定する際に、バネが突っ張ってしまってリヤトランクの穴に差し込めなくなります。さすがに人の力でバネを縮めるのはしんどいですからね。
またブレーキドラムをジャッキアップすることで無理やりスプリングを縮める手段もありますが、土台のウマから車体が浮く可能性が高く、危険なので絶対にやらないほうがいいです。
よってハイローの長さは、とりあえず短すぎてスプリングが外れることもなく、かつリヤトランクの穴にショックアブソーバーの上端が入る長さに調整します。仮なのでテキトーに手で回して調整すれば大丈夫。もしかしたら一発で適度な車高になるかと思い、念のためしっかりと左右で長さを合わせてロックボルトを締めておきます。
なんか作業自体はあまり進んでいませんが、文は長くなってしまったので続きはまた次回。