さて我が家のつゆだく(ローバーミニ)のホイールリペイント。塗るだけなら簡単ですが、アルミホイールというのは案外結構柔らかいもので、軽く何かにぶつけて擦っただけでも軟質プラスティックより深くえぐれてしまったりします。
ということで今回は過去の前オーナーや、自分が作ってしまったガリ傷のパテ埋めをしていきます。パテも塗装も乾燥に時間がかかるので長い作業になりそうですね。。クラシックミニを長い間ウマに載せておくのはなんとなく歪みそうな嫌な感じです。。
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■あまりにハードヒットしているところはまず削り落とす。
金属、特にアルミは柔軟性はないものの柔らかいので、ある意味硬い粘土だと考えたほうがいいかもしれません。樹脂のように押されたら歪んでショックを吸収し、戻ろうとする性質なないのです。
そうなると路肩の縁石か何かにハードヒットした時にリムが結構えぐれてしまうわけですが、凹むだけでなくてえぐれたことで傷が出っ張ってしまうこともあるんです。こんな状態でずっと使っていたのは公開するのがちょっと恥ずかしいですね。
なのでまずはキツイ傷を確認して、パテ埋めしてした後に出っ張ってしまうような傷があれば事前に削ります。金属なので削るには電動ツールが望ましく、僕もとうとうディスクグラインダーを購入してしまいました。
やはりあると便利なもので、何かを削るだけでなく、硬質なものを切断するのに使えるため重宝します。僕が購入したのは金額と信頼性でバランスの良さそうなBOSCH製。ディスクはホームセンターでもバリエーションが多い100mmにしました。動作音は大きいので若干近所を気にしますね・・・
グラインダーは取り付けるディスクによって削れ具合が違いますが、アルミは弱いのでそこまで一気に削れないような細目のカーボンディスクで少しずつ削るほうが安全と思います。
気をつけなきゃいけないのがタイヤ。今回はタイヤを装着したままの作業なので、タイヤゴムにグラインダーを当ててしまうとダメージになります。グラインダーだけで綺麗にしようとするのは間違っているので、まずは表面を軽く均すぐらいに考え力を入れずに丁寧に作業したほうが良いです。
■削ったらパテ埋めする。パテのチョイスは難しい。
あまり削り込まないほうが良いとは思います。なのでササッと削ったらパテ埋めに移ります。ちなみに今回グラインダーをかけるほどだったホイールは1本だけ(雪でスリップして縁石にヒットさせた傷が大きかった)。
以前はアルミパテというものを使用していたのですが、硬度が高そうな一方で固まるのが早すぎたり、削りづらかったりして作業性が低かったのでイマイチ。あとは密着性が低い感じも受け、塊でぽろっと剥がれてしまったことも。。傷に盛る際もどちらかというと指についてきてしまっていい感じにホイールに密着させられませんでした。。
アルミパテを盛ったのがこんな感じなのですが、固すぎて細かい部分にはぼってりした感じになります。もちろん削るのもめっちゃ大変になりますね。
アルミパテというのはパテ自体が金属のアルミっぽいカラーと質感になるのがメリットですが(もしかしたら金属粉末で作っているのかも)、今回のように塗装をし直す前提であれば別にわざわざ使う必要がありません。
まずは削った後がこんな感じです。
余計な凸を削った跡が光っていますね。ここにサンドペーパーを軽くかけて全体を足付けし、パテを盛っていきます。今回使用したパテはソフト99製の厚付けパテ。
このパテは結構いいですね!柔らかいチューブなのですが重力で垂れるほどではなく、密着性も良いです。さらに盛った後痩せづらい(1液性系のパテは溶剤が揮発する分痩せやすいが、今回は2液性)ですし、サンドペーパーで削るにも程よい硬さです。ホイールに使っても飛び石で一気に削れるほどは柔らかくなさそうです。
■パテは傷部分だけに、細かいところは指で盛る。指の汚れなんて気にするな。
パテはヘラで持ってもいいのですが、それは例えばボディの平面が凹んでしまって埋める時などが有効。ホイールのリムといったような細くてカーブしているところはむしろ指のほうが正確な作業ができると思います。
めちゃめちゃ盛っていますが、これは一番ダメージがひどいホイールだからであって、他のホイールは多少盛っているぐらいです。。
削って平面を出すのはかなり技術難易度が高いと思ったほうがよく、最初のパテ盛りで関係のないところにパテがついて段差になってしまうと後が苦労します。なのであまり余計な面積に多めに塗らないほうが良いですね。
一方で傷の部分だけにちょんちょんとパテで山を作ると段差がキツくて平に削るのは大変。僕は最低限の面積でありながら、かつ裾野を作って土台と滑らかに繋がるように指で丁寧に均します。こうなると指での作業がオススメです。
このように作業すると後でサンドペーパーをかける時に表面の凹凸が残りづらく、作業製が高まります。逆にパテ表面は削った後の最終系の高さが確保されるまでパテが盛られていれば、表面がガタガタしていても大丈夫です。
長くなってしまったので続きは次回にしますが、こんな感じで1輪の下地を作るにもかなり苦労しますし時間がかかります。。そう思うと安く傷直しと再塗装してくれる業者さんに出すというのも現実的な手段です。