パナメーラ:ディーラー車検は安いのか!?パナメーラ初車検。~費用明細と選択編~

ちょっと間が空いてしまいましたが、我が家のめぇさん(パナメーラS)の車検について。

前回は見積もり明細を公開しましたが、今回はそのうちどの項目を選択して(何を外して)、結果いくらになったかをご紹介していきます。

前回の記事はこちら。

■まずは細かい明細をわかりやすい単位にする。

まずはこれを交換箇所単位で確認していきます。見積もりは部品代・作業工賃に分かれており、箇所によってはまとめて費用がかかる「交換作業単位」があります。それは例えばオイル交換時にパッキンの交換が必須、などということ。

それらが見積もり明細ではバラバラの行で表現されており、要は「エンジンオイル交換をお願いします」というといくらかかるのかわかりづらいところです。

まずはこれらを見分けて、「交換作業単位」にまとめます。それぞれをまとめた結果がこちら。

—部品交換・整備———————

エンジンオイル交換(車種によってオイルの使用量が違う=金額も違う)
¥53,506
バッテリー充電
¥3,888
ワイパーブレード交換
¥9,666
エアコンフィルター交換
¥10,422
ブレーキフルード交換
¥19,926
ブレーキホース交換(上記ブレーキフルード交換も必須になる)
¥45,090
パーキングブレーキシュー点検・整備
¥35,424
ライセンスバルブ交換
¥3,412

—その他規定費用(ここからは支払い必須)———————-

車検法定点検
¥64,800
機器検査
¥16,848
車検代行料
¥15,552
スチーム洗浄
¥12,960
————————

■ここからすぐに作業が不要なものを除いていく。

上記のうち、今回僕が作業から除いたものを列挙していきます。基本的に走行系はケチりたくない(これがスピードの出ない車ならケチる部分もあるかも)という前提です。

■エンジンオイル■

僕は昨年の1年点検でエンジンオイルを交換していて、そこから3,000kmも走っていないので今回の交換は不要と判断しました。

■バッテリー充電■

バッテリー充電も不要。これはあんまり残量が少ないと整備作業中にバッテリーがあがるので充電を求められますが、まぁまぁ残っていたので自宅で充電器を使うことにしてスキップ。

■ワイパーブレード■

雨の日は極力めぇさん(パナメーラS)を出さないので、ワイパーブレードも交換不要。これは賞味期限による交換推奨ですね。実際はさほど劣化していません。こういったゴム系は日光にさらされていると寿命が大きく変わりますが、普段直射日光を当てずに保管している場合は2年で交換が必要になったりしないと思います。

■エアコンフィルター■

必要でない時はエアコンもつけずに窓を開けるタイプなので、エアコンフィルターもあまり汚れていないでしょう。認定中古で購入しているため、こういったTHE・消耗品は納車時に交換されていると思われ、これも次回に飛ばします。

■ブレーキホース■

一方でブレーキホース(8年で交換推奨)と、それに伴って交換が必要なブレーキフルードはセットで交換。そもそも走行に関わる、安全に関わるものはなるべく交換したいと考えていますが、特にポルシェは高速で走るため(パナメーラSは280km/hオーバー出る)走行系は妥協してはいけないと考えています。

2トンがものすごいスピードで走り、それを止める為のブレーキであればなおさら。ということでこれはケチらずに交換してもらいます。パーキングブレーキも同じような感じ。

■ということで今回は総額27万円強でした。良さげ。

もちろんなんでも言われた通りに交換できればベストですが、あいにく金額を気にせずなんでも支払えるオーナーではないので、自分の愛車のコンディションを見ながら交換不要な項目を落としていくしかありません。逆にそんな人でもちゃんとポルシェのプロがいるディーラーに持ち込めますよ、というのが今回のメッセージです。

特に中古でディーラー外から購入した車を、ちゃんと見てもらおうとディーラーに持ち込んだ時に大きな金額の見積もりが出がちです。それは今まで溜まっていた「賞味期限切れの部品交換」がドサッと乗るからであって、決してぼったくりではありません。そのうち次回にも回せる交換作業は何か、まず営業さんや整備士の方に素直に相談してみるのは良いことだと思います。

こちらが最終作業結果。今回は込み込みで27万円ぐらいになります。そのうちには車を預けた時に先払いしている法定費用も含んでいます。

まぁポルシェで、かつ今までディーラーでメンテされてきた車(もしくは僕のように認定中古で購入)は過去に高い水準で整備されてきているので、だいたいこれぐらいの金額感かと思います。出処不明の中古ポルシェだと、過去の整備具合によってもっと大きな見積もりが出るはずで、50万とかいってもおかしくないです。

とするとかなり年式の新しい個体を購入するのでなければ、認定中古や整備状況の明確な個体を購入する方が結果として安く済むと考えられます。

■僕のお世話になっている営業さんはめっちゃいい人。

僕はディーラーの営業さんと、しっかりとお付き合いが始まったのがパナメーラを買うところからです。もちろんどんな営業さんも人のキャラに依存する部分は大きいですが、僕のお世話になっている方はめっちゃいい人です。

こんな若造にも誠実に接してくださいますし、僕がビンボーポルシェ乗りだと先に伝えてあるので、無理な交換なんかは絶対に勧めて来ず、むしろ「この辺は今回交換しなくてもいいと思います」と説明してくださいます。

おそらく、営業の中でもちょっと偉い人なんですよね。ポルシェジャパンの社長にも直接コネクションあるみたいですし(ポルシェディーラーは正規ですがフランチャイズが多い)。それで医者や社長の節税対策に大量のポルシェを売っているのですが、それでも僕のような少額顧客にも優しくしてくださるのは、それだけもまた背伸びしてポルシェを欲しいと思わせてくれます。嫁もファンです。笑

結構お世話になっているので、車検といった大きい時には受け取り時にささやかですが手土産を持っていくようにしています。

今回の車検受け取り時は、僕の受け取り予定と営業さんの予定が合わず、営業さんは納車か何かで外出中だったのですが、なんと環八を走っている時にバッタリすれ違いました!

片側3車線の道で対向車線を気づいたのは、営業さんが対向車線の信号で停まっているところに僕らが走ってくるのに気づいてくれ、911カレラの窓から全力で乗り出して大手を振ってくれたから。笑 いつもポルシェを預ける時はつゆだく(うちのミニ)も一緒に行くので、覚えててくれたからなんですね(ポルシェのディーラーにあれだけ目立つクラシックミニを乗り付ける奴は他にいないと思う)。

そんなわけで、営業トークに警戒の強い僕でもお世話になっているポルシェの営業さんは全面的に信用しているわけです。