引き続き中古車を購入する際の試乗について、僕の考えを記載していきます。新車での試乗は一般的ですが、中古車になると試乗をしないで購入する人も多く、中古でも極力試乗はしたほうがいいということを前回書きました。
「ケイマンミニパナメーラ:失敗しない中古車購入の試乗方法。~①試乗は絶対。でも中古車は乗れないことも~」
今回は具体的にどうやって試乗するかです。前回の説明を踏まえて中古車を選定するのにやるべきことがあります。それは、、、
このページのもくじ。
■1.事前にネットでその車種の弱点を調べておく。
ネットで調べてみると、その車種の弱点(≒状態のチェックポイント)を調べておきます。
例えば「オイル漏れが多い」「どこどこのスイッチの接触不良が多い」「内装のどこどこは禿げやすい」「クラッチの磨耗が激しい」などなど。見てわかるものはそのまま見て確認しますし、オイル漏れとかは走ってからエンジンを止めた後の匂いを確認したり、車体の下を覗き込むと特定の箇所がオイルで汚れていたり、チェック方法も調べておけます。
そして併せて店の人に聞いてみたほうがいいですね。その対応によって店の信頼性も見ています(さすがに嘘まではつかないと思うけど、悪いところがばれて気まずそうだったり、知識がなさそうだったり)。
■2.事前に本命と別の同車種・同グレードの車に乗っておく。
かなりレアな車種でなければ、他の店で同車種・同グレードの車に乗っておくことが望ましいです。新車がまだ販売されているのであれば、正規ディーラーで試乗車に乗るのがいいですね。他店舗で中古車に試乗するなら、できれば2、3台試乗できるとベストです。これにより一番のお目当車を見る前に、
- そもそも、この車ってどんな車なのか知っておける
- 平均してこれぐらいの状態で中古流通しているものという基準を持てる
というメリットがあります。
1点目は「一番のお目当」の車に試乗をさせてもらえない店だった場合に、その車自体を知らないまま購入するのは危険だということ。たとえ状態が良かったとしても、「坂道でパワーが足りない」「デカすぎて狭い道を運転できる気がしない」「クラッチが重すぎて踏めない」「視界が悪すぎて運転できない」などなど、そもそもその車種を買わなきゃ良かったという状況になると最悪です。そのため事前にどんな車か知っておいてください。
2点目は「一番のお目当」の車だけ状態確認しても、比較検討できる基準を持っていないと判断がつかないということ。例えば「前に乗ったケイマンより音がうるさい、異音がする」「前に乗ったケイマンよりパワーがない気がする」「前に乗ったケイマンより乗り心地が悪く、サスペンションがヘタってる気がする」「前に乗ったケイマンより変な匂いがする」などなどです。車によって色々な特性があるので、同じもので比較してみないと良いのか悪いのかなんとも言えないと思います。”こういうもの”なのか”これはおかしい”なのか見極めるためには必要なことです。
■3.実際に購入しようとしている実車に試乗できるのがベスト、少なくともエンジンはかける。
本命は特に実物に乗るのがベストです。中古車をネットで見ていると「一番のお目当」が出てくると思います。見た目、金額、走行距離などの条件で検索しただけでは第1段階のふるいにかけただけです。必ず実車で「その車の調子・状態」を確認して購入してください。しつこく言いますが同車種、同価格帯でも中古である以上、状態はかなり差があります。
例え公道を運転させてもらえなくても、必ずエンジンまでかけさせてもらってください。今まで試乗していた同車種と比較できる点もそれなりにあるはずです。
いずれも車に詳しい人と一緒に実車を見に行けるとなお安心ですね。