ローバーミニのルーフは特殊で、ルーフの端をぐるりと一周溶接することでボディのフレームとルーフのパネルを接合しています。その接合部分は「手作業で溶接しているな・・・」という感じがひしひしとする仕上がりで、ちょっとでこぼこしているのです。
これはこれでミニのキャラを作る一要因なのでデザイン的には全く問題ありません。でも機能的には結構困りどころなんです。。
このページのもくじ。
■ルーフの端は錆びるし塗装も弱い。
最初の写真を見てもらうとわかる通り、ルーフの端は家の屋根の雨どいのようになっているんです。ということは水も汚れも溜まってしまうのが問題。どうしてこんな水のたまる方向にルーフの端がめくれているのかわかりませんが、まぁおそらく強度設計上このようにしたのでしょう。
一応、この雨どいはルーフの四隅で排水できるように「切りがき」があって、雨の日には水がここから流れていきます。綺麗にすべての水が流れてくれればいいのですが、実際は水路に水が溜まる(つまり排水箇所が一番低い位置ではない)のが実情です。ガッテム。
さらにこの水路は地の金属面がガタガタしていたり、カーブがきついこともあって塗装が浮いて剥がれやすいようです。さらに直接ルーフキャリアをつけたりすると、これも塗装が割れる原因になります。こんなブログを読んでいる皆さんはルーフキャリアつける時にゴム板とか何か挟んでると思いますが・・・笑
そんなこんなで塗装が割れると金属地が空気に触れるようになります。さらに悪いことにここはめっちゃ水が溜まるポイント。となれば錆びますよね。なのでこのルーフ周囲はサビが発生していないか定期的にチェックする箇所でもあるのです。
特に標準でルーフモールが付いている車は、モールの下で錆びてしまっている可能性があるのでよく注意する必要があります。そのためかモールを外しちゃっている人も多いですよね。僕も錆び防止に外してしまっています。
■まずは昔のルーフモール汚れを落とす。
見てください。下の写真をよく見ると丸の中に黒ずみがありますよね。これは影ではなく、ルーフに一周汚れとして付着しています。
これはもともと標準でルーフモールが付いていた頃に、その継ぎ目に汚れが溜まり続けた結果、こびりついて全く落ちなくなってしまいました。今までほとんど気にならなかったので目立たないのですが、せっかく綺麗に補修しようという今だからこそ妥協はできません。
ま、正直最初は見て見ぬ振りをしようと思いましたが・・・笑
では落ちない汚れをどう落とすのかというと、もう削り落としです。3000番という粗めのコンパウンドで研磨します。
雨どいの部分を裏から見るとそこにも黒ずみがあるので、それも含めてひたすら研磨します。一回でさらっとなんて落ちないので、何度もなんども研磨をするとようやく落ちる感じです。おかげでスポンジもボロボロになりました。
そうして綺麗にした結果がこちら。ブログに書くとさらっとしていますが、ルーフ一周磨くのになんと1時間以上かかっています。。もう腕もパンパンです。。
でも写真を見てください。いやーかなり綺麗になったのですが、いったいこれに誰が気づいてくれるのでしょう。。いいんですよ、愛車のためにやっていることですから。笑
■サビはないが塗装ハゲはあるので補修する。
汚れを落としたので、次は塗装が欠けているところを補修していきます。黒くなってはいますが、中まで侵食していく赤サビではないのでこの上から塗料を塗ってしまえば良しとしましょう。
なぜかルーフの後ろ側の方が塗装の欠けが多いですね。こちらはルーフのリヤ側。
ここに調色した塗料を乗せていきます。筆にとってチョンチョンと乗せていくだけですね。大きく塗ってしまうと目立つので、最小限に盛っていきます。
盛った方が段差が消えるので、厚めに塗料を乗せます。
かなり綺麗になるものですね。ボディカラーにもよりますが、僕のオレンジは塗装ハゲがちょっと目立つので補修の効果があるというものです。
さらに水をはけさせる「切りがき」部分は特にハゲやすいので、ここもしっかり補修していきましょう。
上が補修前の画像。
結構大きくハゲているのですが、下の画像のように目立たなく補修することができました。薄く透けてしまうようなら何度か塗ります。
これをルーフ一周やったら完成です。しっかり乾燥させてくださいね。