ローバーミニ:満を持してリヤラジアスアームを分解する。~④ドラム掃除とラジアスアーム再塗装編~

ローバーミニのリヤラジアスアームをDIYで下ろしてオーバーホール。その中で前回は当初の目的だったラジアスアームのグリスチューブを金属製に交換し、ベアリング類もオーバーホールしました。今回は一通りのパーツを下ろしたついでに、足回りの掃除とシャシーブラックで再塗装することで防錆処理をしたいと思います。

前回までの記事はこちら。

ローバーミニ:満を持してリヤラジアスアームを分解する。~③グリスチューブを金属製に交換する編~
ローバーミニのリヤラジアスアームをDIYで下ろしていく中で、前回はラジアスアームを全て下ろすところまで行きました。今回は本題であ...つづく

まずはブレーキシューをバラして、ワイヤーブラシで汚れをできるだけ綺麗に落とす。基本的にはバラした時にはなんでもキレイにする。

さてグリスチューブの交換の後ですが、汚れが入らないようにシャフト穴の両端をテープで塞ぎつつ、ドラムブレーキのオーバーホールもやっていこうと思います。基本的にはバラして掃除ですね。後から思ったんですが、先に全般に綺麗にしてからベアリングの打ち替えをやればよかったかも・・・。

ローバーミニのドラムブレーキオーバーホール

手が汚れるので画像にできてないですが、左右2つのドラムブレーキシューを左右に広げながら外します。幅の狭い上側(シリンダーじゃない方で、上の写真では左側)から広げて外し、下側はその後に片側ずつずらしてバネを外し、バラバラにします。めちゃくちゃ汚れが落ちるので大きく紙を広げておいて受け止めます。

下の画像はシリンダー側ですが、シリンダー端の溝にシューが挟まっています。

ローバーミニのドラムブレーキオーバーホール

取り外したブレーキシュー。上下をバネで引っ張ることで内側にシューを引っ込めつつ、シリンダーがこれを押し広げることでドラム内壁にシューを押し付けるって仕組みですね。バネは見て分かる通り2種類あるのと、バネをかける位置も色々間違えやすいので注意が必要です。下の画像は確か・・・あってるバネの掛け方。笑

ローバーミニのドラムブレーキオーバーホール

ひとまずサイドブレーキのレバーから。紙の上でワイヤーブラシで擦って固まった油汚れを落とします。パーツクリーナーかけて拭いていると埒が開かないので、もうガシガシ擦ってしまいます。だいぶ綺麗になったら最後にパーツクリーナーを吹いてタオルでよく汚れを落とします。

ローバーミニのドラムブレーキオーバーホール

ボロボロなんですけど、サイドブレーキのレバーが挿さっていたゴムブーツ。これも交換すべきなんですけど、なんか値段高いしあんまり交換しても変わらなそうだったのでパス。気持ち程度にラバープロテクタントを吹いて保護しておきました。

ローバーミニのドラムブレーキオーバーホール

他のパーツも同じようにブレーキダストの塊をワイヤーブラシで落としていきます。ワイヤー使ってるんで結構飛び散るのが困るんですけど、なるべくガシガシ擦って綺麗にします。ブレーキシューを外したバックプレートもそうですし、ブレーキシューも摩擦面以外は汚れがついているので綺麗にしました。

ローバーミニのドラムブレーキオーバーホール

ワイヤーブラシで擦ってみないと錆が出ているのかダスト汚れなのかわからないんで、やっぱりガシガシ擦ってみてナンボですね。

ラジアスアームをせっかく降ろして掃除したので、いっそシャシーブラックでリペイントする。足回りはバラさないと塗れないからね。

綺麗にしたところ。下に落ちている汚れの量を見ればどれだけ綺麗になったかわかりますね。サビはどうしようもないのと、どうせドラムブレーキはブレーキダストが貯まるので、汚れが堆積しないように掃除はした方がいいものの、あまりピカピカにしても無駄って感じですね。

ローバーミニのドラムブレーキオーバーホール

とにかくめっちゃ出ます、油と鉄粉が混じった砂のようなものが。基本的にはバックプレートに溜まったものなんですけど、さすがに無限に溜まってしまうとブレーキシューの可動部の動きも阻害しかねないので(シンプルな構造で昔から稼働している仕組みなのでなんで、そんな心配ないと思いますが)、たまには掃除して損はないですね。ドラムってディスクブレーキと違って半密閉なので中から汚れが出づらい(逆にホイールは汚れづらい)ので、開けた時でないと掃除ができないんです。

これである程度分解して汚れも落としたので、パーツクリーナーを吹きつつ布でアームも拭き上げ、さらに念のためシリコンオフでもよく拭いておきます。というのも単なる掃除なのではなく、ここまでバラしてきたら再塗装したくなっちゃうのがコダワリ型人間の悪い癖ですね。でも車体下潜ってブレーキライン外してまでラジアスアームをバラすなんて・・・今後当面やらないだろう(やりたくない)と考えると、ここで手間をかけてでも錆止め塗装はしておきたくなります(そしてここで思い立ったのでシャシーブラックのスプレーをネット注文した)。クルマを売ることを考えてないと「まだもつかな」じゃなくて、一生のうちにどのタイミングで手を入れるかっていう思考ですからね。笑 

適当に養生テープとマスキングテープで塗っちゃいけないところを抑えたら、ザッと垂れない程度の厚塗りで2度塗りしておきました。バックプレートは塗らないでいいかなと思ったので塗らなかったのと、同じくドラムブレーキの中身側は可動部なので塗ってないです。あとはシャフト両端部分とハイローナックルジョイントが入る穴も養生しています。(塗った後の画像がない・・・)

ローバーミニラジアスアームのリペイント

それとドラム側も塗ります。外側はブレーキ性能には全くの無関係なんですが少し錆が浮いて茶色くなっているとちゃちく見えるのでキリッとブラックで塗り直しておきました。もちろんブレーキシューの当たる内側は塗っちゃダメなのと、外側もホイールが当たる面は多少でも凸凹してはいけないので塗りませんよ。

ローバーミニラジアスアームのリペイント

それとラジアスアーム外側を固定するプレートも全面ひっくり返しながら塗りました。こういったパーツは錆びやすいのでこういった塗装が長持ちに繋がるはずです。もちろん再塗装前に錆があればしっかり取ってからじゃないと中から錆が広がるかもしれないので対策が必要。僕も表面錆が出ていたのでワイヤーブラシで軽く擦ってから、2回ぐらい錆び取り剤を塗って化学分解しました。これでしっかりと地金が出たので効果は抜群です。しっかり脱脂をして塗装しました。

なかなか作業が長くなってきましたが、次はホイールハウスも塗装します。

    フォローしてみる。