前回にひきつづきオフローダーの基本、マッドガードを考えていきます。前回は純正オプション品とJAOS品意外にはあるのかわからないですが、少なくとも赤と黒の2色展開だと僕のイメージに合わないので、DIYで作っちゃおうということになりました。今回は純正バンパーの一部として設置されている小さなマッドガードを外して、型取りをしていきたいと思います。
前回の記事はこちら。
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ひとまず純正フェンダーを外すけど、10mmのボルトとクリップだけなので超絶簡単に外せる。
ひとまず何でもかんでも材料を揃える前に試作をしていきます。白いベロンベロンの0.9mmPVC板、これでひとまず型を取りつつ実現性確認をしていきます。
とはいえ固定方法にアタリがつかないのに板を作ってもしょうがなく、まずは純正部品を分解。この画像はリヤなのですが、ホイールハウスにそのままボルトが見えているので、見えているものを外していきます。フェンダーパーツも見た感じ泥ハネ部分だけ別パーツなので簡単に外せそうですね。

見えているボルトを10mmソケットでガンガン外します。リヤはホイールアーチ内で3本のボルトと、一番奥下はクリップですね。

クリップはこんな感じで内側の部分をマイナスドライバー等でひっぱり浮かせると、クリップのロックが解除されて外すことができます。ネジの部分は木ネジみたいなタイプなのでネジ穴が切られていなく、柔らかめのプラスチックに掘り込んでいるだけだと思います。何度もつけ外しを繰り返すとネジ穴が崩れるかも。固定時のねじ込みもあまりキツく締めすぎないようにします。

ホイールアーチではなく、マッドフラップの後ろ側にも1箇所ボルト止めがあるので外します。これも10mm ボルト。関係ないですけどオフローダーなのでパンク修理剤ではなくスペアタイヤがリヤシャーシ裏に固定されていますね。少しでも重いのが生理的にイヤな僕としては、スポーツカー旧車陣と同じようにスペアタイヤ下ろしてパンク修理剤積みたくなります・・・。
リヤゲートに飾りとして取り付ける以外、過酷な悪路を走ることもない国内ならスペアタイヤ積む必要はない気がしちゃうのは僕だけでしょうか。何より重たいからなぁ。

外れた純正マッドフラップはこんな感じ。結構立体的な構造で、軟質プラスチック素材ではありますが立体整形されているのでもちろん風でしなることはありません。でも柔らかい樹脂で強度もあり、軽いので実用性は高いですね。後付けのマッドフラップは平面のいたなのですが、ボルト固定する面は平面なのでそれでもOKっぽいです。つまりDIYで作っても簡単。

ボルト固定穴は若干立体的ですが、柔らかい素材でマッドガードを作るので、これぐらいの凹凸は問題なく固定できるかと思います。ひとまずこれで純正部品の取り外しと、固定方法の確認が取れました。
マッドフラップの型を試作してみる。純正フェンダーをベースにして、大きめに切り出していく。
純正マッドフラップを外した感じ。純正が立体的な厚みもあってモッテリしているけど、こうして外してみるとスッキリした印象もありますね。石ハネ上等でこのままリフトアップするなら、あえてつけない方が地上とボディの距離が大きく感じて迫力が出ると思います。

まぁうちはガレージの天井に当たるんでリフトアップできず、マッドガードつけます。笑
マッドガードは実用面ではタイヤが跳ねる小石を受け止める役割なのですが、それを果たすにはタイヤ幅より若干幅広である必要がありますね。今後オフロードタイヤにするとさらに幅が広がる想定もあるので、いったん広めにとっておきます。リヤを後ろから見ると
「さすが国産車、がっかりするぐらいタイヤが引っ込んでやがる」
と思いますが、純正フェンダー+片方20mmまでは車検で構造変更不要でしたよねたしか。まぁフェンダーちょい+αぐらいを狙ってマッドガードを作っていきますか。

上の画像は外した純正マッドガードを当てています。上のフェンダーアーチの方が全然外にありますね。
ということで純正フェンダーで型を取ります。固定部分の形状やボルト穴の位置はそのままマーキングして、車体外側への張り出し側はちょっと余裕を持って幅を残しておきます。型なので大きめに作っておいて車体に取り付けて形状調整します。あ、地面方向の裾も純正だと幅を狭く絞り込まれていますが、広い幅で長めにとっておきます。

とりあえず固定ボルトの穴の位置だけ正確に(純正フェンダーを当ててペンで点を入れる)取れれば固定は問題なさそう。

切り出されたのがこのベースの型。大きめに切ったので、これをベースに車体に取り付けて切り出していきましょう!

この段階では薄さ0.9mmだとちょっとふにゃふにゃすぎて、この面積で走行風を受けるとめくれすぎるかも・・・と思い始めました。。
実車に取り付けて原寸で切り出していく。ホワイトのマッドガードは目立つかなと思ったけど、思ったより目立たないかもしれないことに気づく。
元々の固定ボルトでマッドガードを仮止めします。純正を型にしているので固定は全く問題ないですね。ただこの時点で気づくのが、PVCが思ったより薄く柔らかいということ。JAOSなどの実製品に触れたことがないので、素材感やどれぐらいの厚みかはわからないんですが、高速でよく見かける装着車のしなり具合を見るとそれなりに硬い素材のようですね。ゴムだと経年劣化するので厚手のPVCなんすかね。

調整しながら形を決めるのが、フェンダー外への張り出し具合、上端をボディラインに合わせて滑らかに切るカーブ、そして裾の長さ。意外と他社製品は裾が長いなと思いつつ、それぞれを見た目で判断しつつペンで形を決めました。

それと色ですけど、汚れるマッドガードをあえて白で作るというのは目立つしおしゃれかなと思っていたものの、地面の薄い色のコンクリの前では「思ったより目立たない」という印象を受けました。このまま白で作ると背景によっては結構目立たないということになりますね。どうしよう。

ちなみにフロントも同様。フロントは特に自分の車のサイドボディに石ハネ傷を作っていくので、ちゃんとフラップ幅を設けたいところ。んー、ここからいい感じの形を決めていく一方で、色は真っ白じゃない方がいい気がしてきました。
次回は型取りをもとに本番用の素材を買ってきて作り始めていきます。