テスタロッサの車検は真夏。なので車検を通してから実際に乗れるシーズンになるまでちょっとタイムラグがあるんですが、その間に完全によろしくなくなったのか、ブレーキを踏んでもテールランプが点かなくなりました・・・。
車検でも一度引っかかったんですよね。でもそのときは接触不良の範疇だったようで「点くときは点く」状態だったので、ちょっと誤魔化しつつ点いたときに通して来てしまいました。でもいよいよ修理が必要なようです。DIYで直していきましょう。
車検の時の記事はこちら。
このページのもくじ。
車検の時に調子が悪いと気づいていたが、とうとう点かなくなった。左右同時ということは単純な球切れではなさそう・・・。
とりあえず症状としては左右同時につかない。スモールもバックもハザードもつくのにブレーキだけつかない。となるとテールライト類全体のマイナスアース側接触不良でもないでしょうし、球切れってわけでもありません(電球はチェック済み)。
一般的に考えられるのはブレーキペダル周りにあるはずのブレーキランプスイッチ不良、ヒューズ切れ、そして配線の断線でしょうかね。電装系は配線に問題があったりするとバラすのがめちゃくちゃ大変になるので修理が結構大変だったりするんです。腰重いですね。とはいえこのままじゃ公道に出れないので修理していきましょう。
まず簡単なところからチェックしていきます、ヒューズから。テスタロッサは家の配電盤かと思うようなでかいヒューズボードがフロントトランク内にあって、これが接触不良や焼けを起こしてしまう有名な持病があります。これ新品で買い直すのは絶望的な価格、リビルドでも数十万するんですよね。それもあって僕はテスタロッサを購入してまず一通りのヒューズを新品に交換して、ヒューズボードの端子をひと通り接点復活スプレーを吹いてあります。リレーは新品交換はしていないですが、サビや酸化がないことを確認しつつ接点復活スプレーは全て吹いています。ヒューズは新車からかも・・・?と思うような古いものも多かったので交換しておいて正解ですね。
そんでチェックしたヒューズは全く問題ナシ。ついでに他のヒューズもチェックしましたが損傷ナシ。良いことですが、ある意味いちばん楽ちんな修理ルートは途絶えたわけですね。
仕方ないので逆さで頭に血を上らせながら無理な体勢でペダル裏に潜り込む。この姿を他人に見られたら取り返しがつかないだろう。
配線不良は消去法的に調べていくしかないので、次はブレーキランプスイッチを疑います。最初からコイツが最有力な容疑者なんですが、なんせどこに潜んでいるのかわからない。とにかく物理スイッチなのでブレーキペダル周りにいるはずと思いLEDライト片手にステアリング裏を見ていきます。
見ていきますと言っても、フットポジション(ペダル類)が極端にセンターコンソールに寄っていて体を捩って運転する旧スーパーカーなので軽く覗き込んで見えるわけもなく。シートを一番後ろに下げて靴を脱いだ姿で仰向けに狭いスペースに頭を突っ込みます。頭に血が昇るし、足はシートのヘッドレスト付近に逃すしかない。人にこの姿を見られたら生きていけないかもしれません。笑 それでも必死にライトで照らしながらブレーキペダルを手で押し、連動して動く部分を手探りで探っていきます。
事前にググってブレーキランプスイッチの姿は特定してるんですが、白い樹脂製の細長い部品なんて見つからない・・・。ブレーキペダルの動きに連動してスイッチを押すか引くかしているはずなんだけど・・・。
そして限界なので諦めて一度出ます。そして海外サイトをググり直して部品図面を見つけますが、それでもザックリしててわからない。笑 もしやと思ってブレーキマスターシリンダーにアクセスできるフロントトランク内のカバーをベリベリっと剥がしてみますが、そこでようやく壁に刺さっているスイッチを発見!あんなにステアリングの下に苦しい体勢で潜る必要なかったやん!!
犯人は見つけられても犯行方法(点かない)がわからない・・・。なんとブレーキランプスイッチとは、スイッチを押すと通電が切れるのか!
ブレーキランプスイッチは端子側がブレーキマスターシリンダーがあるスペースに収まっていて、スイッチ側は壁の向こう側でどうなっているかわかりません。ブレーキペダルを踏むと高い位置にあるブレーキマスターシリンダーを押し込むように連結がされていて、その過程でスイッチを押しているはず。とりあえず端子を抜いてみます。
端子が錆びているようには見えませんが、サンディングしたり接点復活剤を吹いてみたりして繋ぎ直しますが、ブレーキペダルを踏んでも復活せず。そこで端子を抜いてスイッチを介さず直接配線接続をしてみるとブレーキランプが点きました!つまり配線は生きている!それはよかった!やっぱり容疑者だったスイッチはほぼ犯人確定ですね。
と思ったんですが、ブレーキペダルを踏みながらテスターで通電テストをするとピーっていうんですよね。ちゃんとスイッチは生きてて通電してるってこと?なのに何度端子を接続して改めてブレーキ踏むテストをしてもランプはつかない(一瞬点いたこともあった)。全く原因が解明できません・・・。諦めてブレーキランプスイッチを外してみます。樹脂スイッチはネジ構造になっていて、回していくと壁面から外せます(樹脂製ネジなんて劣化して割れるのが怖くて仕方ない)。
スイッチを外して改めて近くで見ると、端子も全然きれい。先端が押し込みスイッチになっていて、指で押し込むとカチカチ音もしてバネも死んでない。
ここで部品発注前にもう一度テスターでテストして気づいたんです。このスイッチ、押し込むと通電が切れて、離すと通電する。それで調べ直すと、ブレーキランプスイッチって押し込むと通電が切れるものっぽいですね!ブレーキ構造でなんか問題が起きるとブレーキランプがつくフェイルセーフってこと?
これは知らなかったし、わかるもんじゃないわ!!!笑
結果、どこも故障している部品はなく、ブレーキランプスイッチの調整の問題だった。しかしこんなところ自然にズレるものか・・・?
ということはブレーキランプスイッチは正常に生きていそう。スイッチを外して端子を接続すると、触らなければブレーキランプがしっかり点いて、押すと消える。つまりブレーキランプがつかなかったということは、ブレーキペダルを踏んだときにデフォルトで押し込まれているスイッチをうまく切れなかったってことか!これは単純にブレーキランプスイッチの差し込み具合の調整問題なのでは!?
で、嫁にブレーキペダルを踏んでもらったりしながら絶妙な調整をしたら完全に直りました。ちょっとブレーキペダルを踏み始めたぐらいで絶妙にスイッチが切れて通電するようにしたということです。ただの調整だったのか・・・。でもここまで大晦日を2時間潰したぞ・・・。笑
直ったから良いけど、だんだん接触不良を起こしてランプが点かなくなったということは、このねじ込み式のスイッチが若干位置がずれてしまったということ?そんなことある??まぁズレた原因はわからないけど、修理としては正しいのでよしとするか・・・。
年末に軽くドライブ行きたかったけど日が暮れ始めたので諦めです。