パナメーラ:ボンネットが頭に降ってくるので、ヘタったダンパーを交換してみる。

今回はめぇ(うちのパナメーラS)において、消耗品であるボンネットダンパーの交換をしていきたいと思います。ボンネットダンパーというと一般的にはガスダンパーになっているようで、ダンパー自体は中に入っているガスの圧力で常に伸びる方向に強い力がかかっています。これによってかなり重たいボンネットを持ち上げるときにも、軽い力で開くことができるし、作業中開いた状態を維持してくれるということですね。

ただこういったダンパー類はどうしても消耗品で、十年とか経つとダンパーの伸びる力が弱くなってしまい、重たいボンネットの支点に近い位置で突っ張って支えることができなくなってきます。

ボンネットが頭に降ってくるとかなり痛い。

これがまあ結構危なくて、さすがにボンネットを開いて手を離した時にキープできないとダンパーが弱ってきていることに気付けますが、まだ何とか維持ができる状態で、例えば屋外で開いているとちょっと風にあおられた時にエンジンルームで作業中の頭に降ってくるわけです。

これがめちゃくちゃ痛くて、運が悪いと指を挟んで骨折したりすることもあるかもしれません。

長期とはいえ消耗品なので予防修理という考えももちろんあるんですが、走行に全く関係なく、毎回開くわけでもないボンネットダンパーまでを予防修理する人は多く無い気がします。

ということで能書きはこれぐらいにしてボンネットダンパーを交換して行きましょう。まず部品を注文する前に、目に見える場所なので製造メーカーと部品番号を確認しておきます。

純正品はSTABLE社製のようだが、今回は安いOEMで済ます。

知っているメーカー名が書かれているかと思ったんですが、ステイブル社というボンネットダンパーにはおあつらえ向きの名前ですが、知らないメーカー製でした。ただうちのパナメーラはこれまで過去オーナーを含めて基本的にディーラー整備っぽいので、これが純正品だということだと思います。

ちなみにボンネット開けたこの辺も洗車時にキレイにしてますし、ガラスコーティングもかかってるのでピカピカです。笑

パナメーラボンネットダンパーの交換

部品番号はざっと見て見つけられなかったので、「パナメーラ ボンネットダンパー」と調べて、値段があまり変わらないようであれば純正メーカー品を選びたいと思います。でネットで調べたのが、純正品よりも安いメーカーのもの。ただし最低限の信頼はある模様なのでこれをポチッと。

・パナメーラボンネットダンパー:左右とも¥4,030×2 = ¥8,060


パナメーラボンネットダンパーの交換

ちなみに2本セットで売ってないなと思ってようやく気づいたんですが、これ左右で部品の構造が違います。なので右用と左用それぞれ別の部品番号を持っていて、それらを1本づつ購入することが必要でした。

パナメーラボンネットダンパーの交換

ダンパーの交換はマイナスドライバー1本あればできる。ただしボンネットを支えてくれる助手がいるほうがいい。

さて部品が届いたので交換して行きます。

これ本当はボンネットを支えていてくれる人と交換する人の2人で作業するのが安全なんですけど、パッと手伝ってもらえなかったので今回は自分の頭でボンネットを支えつつ、空いてる両手でダンパーを交換します・・・。

さすがポルシェというか、パナメーラのボンネットは結構な面積がありますがアルミ製なので首が痛くなるほどの重さではありません。これが鉄製だとローバーミニのような小さなボンネットでも、結構重たいなと感じるものです。

パナメーラボンネットダンパーの交換

少なくともこの世代のポルシェにおいてはダンパーはボールジョイントにハメ込まれてクリップが固定しているだけなので、特別な工具が必要ないです。クリップにあるスリットにマイナスドライバーを突っ込んで手前に引っ張ればスポっと抜けます。

パナメーラボンネットダンパーの交換

まずは車体右側ダンパーの上側を抜きました。右側においては交換部品を見るとわかるんですが、下端はネジ止めになっています。なので上端を外したらシャフトを手でぐるぐる回してダンパーを引き抜くはずなんですが・・・これ合ってるのか合ってないのかわからないですけど、うちのパラメーラはそもそもネジが締まっておらずソケットに刺さってるだけでした。

パナメーラボンネットダンパーの交換

そしたら逆の手順で新しいものを付けていくんですが、もともと下端のネジが締まってなかったことでもしかしたらネジ穴が錆びているかもしれず、結局多少粘ってみてもネジが入っていかなかったのでそのままスポっと刺しておくだけにしています。ソケットが長いのでこれでも支障はないはず。そして上段のボールジョイントぱちんと手で押し込めば交換は完了です。

パナメーラボンネットダンパーの交換

次反対側行ってみましょう。

パナメーラボンネットダンパーの交換

車体左側も上端の外し方と取り付け方は全く一緒で、下端はソケットにネジで入っているのではなく、なんというかポールクリップ的なとまり方でした。新しい交換部品を見ると下端もボールジョイントになっているので、車体左側は下端も根こそぎ外します。ちなみに片側を新しいダンパーにすると片側だけでもボンネットを上げたまま保持できるみたいですね。

パナメーラボンネットダンパーの交換

そして新しいものを上下にパチンと止めたら交換完了です。なんで左右で設計が違うのかは察せませんでした。笑

パナメーラボンネットダンパーの交換

古いダンパーを左右とも手で縮めようとしてみると、固いなりに縮まってちゃんと反発力を持って伸びます。新品のダンパーはちょっと押し込んだぐらいじゃまったくビクともしません。元々それぐらい反発力が強いものなんですね。ということでボンネットダンパーの交換、マイナスドライバーひとつあれば左右合わせて10分ぐらいで終わってしまうような簡単な作業でした。

パナメーラボンネットダンパーの交換

部品代もそれほど高いものではないので、これぐらいの修理はわざわざディーラーに行って万単位でお金を払う必要は全くなさそうです。

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