さてご無沙汰なのですが、今日はうちのあやのちゃん(Ape50)ゴールデンウィークにノリで購入して6月ぐらいから乗り始めて、早5ヶ月ぐらいでしょうか。もともと低走行で2500キロの車体を購入したのですが、最近通勤で週の半分ぐらいはあやのちゃんに乗って出ているような気がするので、なんと気がつくと走行距離が3100キロを超えていまして。
ちなみに写真は運よく気づいて3,000kmを撮ったところ。笑 低走行で保管したいわけではなく、仲良く楽しく長く乗っていきたいので走行距離を気にしているわけではないのですが、まあ元が低走行だったのでちょっと惜しい気持ちもありますね。
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ガッツリオイルクーラーをつけたからといって、アイドリングの熱ダレに耐えられるわけじゃないらしい。
気がつけばもう11月に入ってしまったんですが、毎年異常気象しか言わない10月はわりと暑い日が続いていたので、幹線道路の長い区間を周りの車の流れに合わせて高回転で走っていくと、次の信号が長く赤だったりするとオイルクーラーでも冷却が出来ず熱ダレを起こしてしまうシーンもありました。まぁ強制的に風を通すファンがついているわけではないので、停止してしまえば(もちろんオイル循環しているので冷却力が高いにしても)風が通らないので言うほどクーリング力はありません。信号で止まるとフーフーしたくなります。笑
DIYのオイルクーラー追加についてはこちら。
エイプ:5段コアの強力なオイルクーラーをDIYで取り付けてみる。~①オイルクーラーと必要工具の購入編~
オイルクーラーはコア5段式のオーバースペックなものをつけたので、これ以上冷却力を高めることはできないぐらいだと思うんですけど、負荷をかけてから止まったままになると秋口でも熱ダレは起きるのかもしれません。最近は長い区間を走った後、突然長く信号で停止してアイドリング状態になっても秋口なのでエンジンが止まるほどではないんですが、発進時に相当丁寧にアクセルを触らないとそこでストールします。信号で停車中にうちふくらはぎに単気筒エンジンのあったかい熱を感じるぐらいですからね・・・。
ちょっとこれではハイカムでさらに高回転型にする(もちろん熱も増える)という選択肢は、都内の街乗りではあまり実用的ではなさそうです。ピンクナンバーのスクーターは涼しい顔をして雑な運転でバンバン走っていく中、あやのちゃんは結構気を遣います。
一方で今度は涼しくなってオーバークールかもしれない。だから空冷は難しい。
とはいえようやく涼しくなってきて、高回転でスピードが出ていても走っている間は涼しい風が抜けていくのでかなり冷却ができているようにも思います。赤信号の手前で少しクーリングしながら流して止まれば熱ダレも防ぐことができます。
ただ、たまに起きる症状が変わってきていて、これまで熱ダレでは発進時にアクセルを開けようとした時にエンストを起こしがちだったんですが、最近は停車する時にエンジンの回転数がスッと落ちていったタイミングでエンスト起こすことがあります。それに加えてエンジンのキックスタートのかかりが悪いんですよね。少しアクセルペダルをひねりながらキックしないと、なかなかかからないようになってしまいました。
それでエンジンがかかりづらいと言えば、まずはプラグのカブリをチェックするのが基本なので見てみると、元々やや黒くススっぽかったのが(単気筒バイクって車よりもそんなもん?)最近になってガイシの部分まで黒くなっていました。これはカブってるようです。となるとエンジンがかかりづらかったり、低回転に落ちて行った時にエンストしやすいのもなんとなくわかります。
そして一緒に気づいたんですが、マフラーエンドが結構黒くススっぽい汚れがついてました。夏に車体全体をガラスコーティングかけた時には、ついでにマフラーエンドも少し掃除をしたので綺麗だったのを覚えてるんですが、今はこう、煙突の煤が吹き出したようなあとがついています。これは燃焼状態が悪いってことですね。エンジン内部もちょっとカーボンが堆積してしまっていそうです。
秋から冬にかけての冷却管理は考えた方が良さそう。空冷バイクでオイルクーラー増設はオーバークールにもなりうる。
僕の推測なんですけど、もちろん夏よりは気温がだいぶ下がって過ごしやすくなってきたので、夏に取り付けたオイルクーラーによってエンジン温度が低いままの時間が長くなってしまっているのかなと思います。エンジンは適切な温度でないと燃焼状態が悪く、うまく燃えなかった分がカーボンとして堆積していくので、やっぱりオイルクーラーをつけたことで全体のバランスが崩れたんじゃないかなとも思います。つくづく全体のバランスだなと思います。ボアアップの弊害を潰しながら乗っている状況なので・・・。
この辺が空冷バイクって難しいんだなと感じ始めたところなんですけど、普通水冷の車とかってオイルはエンジン本体と一緒にクーラント温度管理をされていて、そしてクーラントは100℃に行く前に温度センサーが感知して強制的にラジエーターとファンで冷却しにかかるじゃないですか。つまり温度管理が一定の範囲でされる仕組みになっているので、エンジン自体は一定に冷やされることを前提に、ちょっと熱が出すぎてもいいんですよ。
でも空冷のエイプって、エンジンの熱が出すぎても熱ダレしてしまうし、過剰に冷やしすぎても適切な温度でエンジンを稼働できないんです。冷間スタートして、走って止まってと波がある中で、オイルの温度上下が激しく変わるということです。しかもそれがオイルを一定の温度感で保つ仕組みがあればいいんですけど(つまりセンサーと電動ファンによる温度帯コントロール)、それがない以上は外気温の変動が大きい日本においてはエンジンを適温で走らせるのは結構難易度が高いということですね。
ついこの間まで熱ダレを起こすような感じだったので全然気にしていなかったんですけど、もしかしたらそろそろオイルクーラーのカバーで調整を始めた方がいい時期なのかもしれません。今日は涼しくなってきたのにがっつりオイルクーラーが効きすぎるとオイル温度が上がらないので、カバーのかけ具合の調整によってオイルクーラーの効きを弱めようということです。たぶん日本の真冬においては完全にカバーをかけるべきなんだと思います。
でもひとまず基本対応としてプラグの熱価を下げてみる。
ま、とりあえずかぶり気味の点火プラグにおいては、まずは熱価を一段下げて交換してみるというのが基本なので、ひとまず新しいプラグを8番から7番の熱価に下げて交換してみました。これで少し様子を見てみたいと思います。
こちらが新しいプラグ。NGK製ですが、アマゾンで販売されている安いものだと日本や英語圏向けの仕様じゃないのか、イスラム圏の言葉でパッケージが記載されました。まあ製造品質はNGKなら大丈夫だと思うのでそこは心配しないです。
これでひとまず一日走っていつもどおり通勤の行き帰りをしたんですが(60km/hぐらいの流れの幹線道路も、都心の渋滞も通る)、なんか最初のエンジンスタートはやたらかかりが悪かったものの、やはり単純にプラグが綺麗になったからかアイドリング状態でエンジンが止まりそうな不安は全くありませんでした。
翌日完全に冷えた状態でプラグコンディションをチェックしてみると、まだたったの一日だからかもしれませんが綺麗に燃えるように見えます。熱価に関してはこれで一旦様子見ですね(上の画像は左が交換した熱価7、右が交換前の熱価8)。プラグが綺麗に燃え続けてくれるようであれば解決したと思うので、次はガソリンにフューエルワンでも少しずつ混ぜて、エンジン内部のカーボンを掃除できたらいいかなと思ってます。
ちなみに新しいプラグはつけすぎないように少量のスレッドコンパウンドをねじ山に塗って、10-12Nmと箱に書いてあったので12Nmでトルク管理して締めておきました。これは柔らかいアルミブロックのネジ山に対する締め付けなのでちゃんとトルク管理したいですね。