テスタロッサ:地獄のDIY。ガソリン漏れで燃料ポンプを交換する。~①とうとうガソリン漏れ発覚編~

早いものでてすたろー(うちのテスタロッサ)ももう2度目の車検でした。納車半年ぐらいで初回の車検だったので、2年半ぐらい経ったということですね。まぁそんなもんかと言えばそんなもん。ブログには書いていなかったですが、実はマフラーを社外品に交換しているので車検前に純正に戻して通す必要がありました。

しかし、しかしです。それはまた別で書くとして、問題は純正マフラーに戻す作業の途中で別のトラブルが発覚。それが危険レベルがかなり高い「ガソリン漏れ」のトラブルです。これじゃ絶対に車検の下回り検査を通らない!ということで修理をしていきます・・・。

先に書いておきますが完全にDIY非推奨。僕も金輪際やりたくないと思った地獄のDIYです。今回は自分の作業記録というよりも、ただの奮闘記ですね。。

この半年、ずっとガレージがガソリン臭くて疑ってた。でもずっと犯人を探しても見つけられず、迷宮入りしていて・・・。

かれこれもう半年ぐらい?密閉されたガレージのシャッターを開けるたびに「なんかガソリン臭い」と思い続けていました。家族からもクレーム続き。そして当時ガレージの中にいるのはテスタロッサとパナメーラ。当然テスタロッサに疑わしい目を向けるわけです。笑

でもライト共に床下を覗き込んでも特に何かが滴った跡はなく、それはパナメーラも同様。クルマを走らせて帰ってきた直後に見ていても何も垂れて来ないんです。テスタロッサは元々エンジンをかけると生ガスの臭いが酷く(黒煙も白煙も吐かず、車検もパスしていたので古いスーパーカーってそんなもんなんだと思う)、エンジンをかけて暖気しているともうガレージの中には居れないほど危険な匂いが充満します。エンジンかけただけで服も髪もひどい生ガスの臭い・・・。

そしてちょうどその頃、テスタロッサのマフラーを交換したんですよね。実際は全く関係のない話だったんですが、富士スピードウェイのイベントに向けて交換した社外マフラーは触媒レス(ダメよ)なので、それがガレージ内のガソリン臭の原因なのかもと思ったんです(純正マフラーでも相当生ガス臭いが、触媒レスでさらに悪化したのかと思った)。

それでも万一のガソリン漏れ、怖いですよね?何が怖いかというと、

  1. 燃料ポンプによる加圧でガソリンを噴射するので、燃料ラインの圧力が高い(そもそも漏れやすい)
  2. あんまりガンガン乗る車じゃないし、古くなると燃料ラインが詰まってきやすい
  3. 燃圧でどこかからガソリンが漏れる。そして大きなエンジンの高温で発火して燃える。

とまぁ、とにかくクラシックフェラーリはホップ・ステップ・ジャンプで燃えるんです。マジで。納車の時に本当に「燃えるから気をつけてください」と消火スプレー渡されたんで。笑

燃料ラインのリフレッシュは納車当初からコツコツやっていた。エンジンルームで漏れている形跡はない。

だからマフラー交換が原因の可能性も考えつつ、エンジンを止めるたびにリヤハッチを開けて、それはもう禁断症状かと思うぐらい燃料ラインをくんかくんかと嗅いで回ったわけです。ガソリンタンク周りからフューエルアキュムレーター、フューエルフィルター、そしてジェトロへと。でもなんか明らかなガソリンの匂いはしない。もちろん燃料ラインも手が届く範囲は指でなぞって、ガソリンの湿りがないか確認しますが、それも発見に至らず。

でもひとまず交換履歴のないフューエルフィルターは交換したんです。整備歴を見る限り、もしかしたら交換されてないかもしれず、だとすると35年以上汲まれたガソリン内の小さなゴミを集め続けて詰まり気味の可能性はあります。

テスタロッサ:賛否両論あるけどフューエルワン投入。今回はフューエルツーも購入。なぜって?フェラーリは燃えるからだよ!
前回までに再度プラグコンディションのチェックと、さらにプラグコードの先端で点火電圧の測定をしてきました。点火系統には問題がなさそ...つづく

納車時からエンジン燃焼室を少しでもカーボン除去できればと思ってフューエルワン、そして燃料ラインの汚れを落とすためにフューエルツーを交互に入れてました。フューエルツーで仮に燃料ラインの汚れが少しずつ落ちたとすると、フューエルデスビより前の汚れはフューエルフィルターに溜まるはずなので、フューエルツーを2-3本使ったらいずれフューエルフィルターを消耗品として交換することにしていました。

その時の記事群がこちら。

テスタロッサ:DIYでクラシックフェラーリのフューエルフィルターを交換してみる。~①フューエルフィルター購入編~
テスタロッサのようなクラシックフェラーリといえば燃える。 いきなり不吉なこと言いますが、神話じゃなくてまじで燃えるらしいで...つづく

危うく事件は迷宮入りするところだった・・・。でもとうとう凄惨な事件現場を発見する。真実はいつもひとつ!!

ただ実際はその後も半年間ガレージ内のガソリン臭は収まらず、相変わらず床が汚れることもなし。でも梅雨が過ぎてテスタロッサのエンジンを久しくかけなくても一定臭いまま。やっぱりマフラーじゃないのかなと思いつつも、わからないのでそのままにしていたんですよね・・・。

しかし今回車体を持ち上げて、マフラー交換のために車体裏に潜っていてとうとう気づいたんです。

テスタロッサのガソリン漏れ

「なんだこの車体中央のアンダーパネルの異様な汚れは!!もはやホラー!!」

汚れというか何かが走行風によって後方に流れた跡があり、白くなっていました。その後ろのオイルフィルターとかにも飛び散ってる・・・。そのアンダーパネルの直上にあるのが、100リッターというバスタブのように大きなガソリンタンク!ガソリン漏れは絶対にこれだと思ったんです。

なんか上の画像見て雰囲気がよく出てるんですが、暗闇の中でこれに気づいた瞬間、暗い家の中で壁紙に人の顔のシミを見つけたような背筋が凍る思いをしました(壁紙にそんなシミを見つけたことはないです)。

でもまさかまさか、ガソリンタンクが腐って穴が空いてたら最悪・・・。とんでもない大工事になりますし、「ガソリンタンクの替えなんて廃車からしか手に入らないだろ」と背中に冷たい汗が。ちなみにテスタロッサはガソリンタンク内にクーラーガスのパイプが通っていて、それでクーラントを冷やす補助をしているらしんですが、ガソリンが古いままタンク内に放置されすぎたり、空っぽのまま放置されすぎたり、いろんな放置があってパイプが劣化し、ガソリンタンク内にクーラントが漏れると超大変な状態になるとか見かけたことがあります。とんでも無くリスクの高い設計だな・・・(たしか後期だか512TRだかでは廃止されたらしい)。

とりあえずガソリン漏れであることは確実にわかりました。そうなればどこから漏れているのか探して回るしかないですね・・・。次回に続きます。

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