テスタロッサのオイル交換をDIYでやってみるということで、前回の記事では車体裏のドレンボルトからオイルを抜いて、新しいドレンワッシャーを取り付けました。今回はオイルの選択と、オイルを注いで交換作業を完了させていきます。
前回の記事はこちら。
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いよいよ新しいオイルを注いでいく。初めてのオイル交換には鉱物油のカストロールGTX をチョイス。
いやー、重いオイルを運んだり車体に潜ったりで結構腰痛くなってきました。伸びしたくなります。同じ年のクルマをメンテするには骨が折れますね。
オイルはポイパックで処分。11-12リッターぐらい出てきているはずなので5リッターパックを2つだとパツンパツンという量を処分します。家庭ゴミで出せるだけでもありがたい・・・。最後のトレーはオイルパンの底に沈澱している金属粉末が出てくるので、その量を見ます。
具体的にはポイパックに流し込みながら光を当てるとキラキラ具合で金属粉(つまりエンジンの内部が摩擦でどれだけ削れているか)の量がわかります。なんかアレですね。千と千尋でカオナシに食われる直前のカエルが
「砂金だっ!!」
って言うぐらいキラキラしている気もしますが、まぁこんなもんなんでしょうか。いったん今後はこれを基本にします。つゆだく(ローバーミニ)はドレンボルトにマグネットがついていて、そのマグネットに砂鉄のように金属粉がつくので、逆にオイルが流れ出たトレーはそこまで金属粉が出ず、ちょっと感覚がわかんないですね。
気を取り直して新しいオイルを注いでいきましょう。今回からバケモンみたいな量を消費していくので、購入するオイルもペール缶。そして注ぎ込むためにオイルジョッキを購入しました。DIYだと使用頻度が低く、ジョッキの中にゴミが入ると嫌なので蓋つきがおすすめ。
オイルは旧車なので鉱物油を使います(普通は化学合成油)。ローバーミニと同じですね。オイルの候補はネットを漁った感じだと以下が上がってました。ちゃんと鉱物油かどうかまで見てないので保証できませんが・・・。
- NUTEC NC50 10W50
- LiquiMoly 15W-50
- AGIP NOVECENTO
- Helix ultra
- Castrol GTX
僕は安定と信頼と手に入りやすさでカストロールをチョイス。ちなみにカストロールのオイル使うのは初ですが、昔カストロールスープラが好きでした(グランツーリスモ初代ではめちゃ速くて愛用)。カストロールのサイトを見るとちゃんと鉱物油と記載があります。それと夏は走らないので粘度は10W-30で良いはず。GTXのウルトラクリーンという内部洗浄を重視した製品もあるんですが、部分合成油になるのでやめておきました。ちょっとこの辺のオイル事情は勉強不足なので、よく理解したらウルトラクリーンを使うこともあるかもしれません!
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テスタロッサのオイルは注ぎ込みづらい。それにオイル量の測定もやりづらい。
しかし20リッター入ってるペール缶。これを11リッター以上入れるはずなので、2回分にはならないという・・・。密閉するとはいえある程度缶内にオイルが残る状態で、1年オイルを置いとくのは気が引けますね。オイルって走らなくても自然劣化するので。今はまだ安オイルの在庫がありますが、つゆだくにもこのオイルを使っていくことにします。
まずは重たいペール缶からこぼさないようにオイルジョッキのでかいやつにオイルを移します。テスタロッサはオイルを流し込みながら適量を判断できないので、まずはキッチリ量を測って入れることが大事です。こぼすのが怖いので4リッターぐらいずつ入れていきます。
結構注ぎづらいんですよ。オイル入れる口が太いのはいいですが、位置がエンジンルームの奥だし、高さもあまりない。なのでこのオイルジョッキみたいに先端がホース上になっていて、ジョッキを傾けていきつつ最後に先端のホースをオイル注ぎ口にエイっと突っ込めるやつが作業しやすいです。
これを繰り返してオイルを入れます。ジャッキアップしっぱなしの状態で測った量を入れ切って、一旦エンジンを回してオイルが漏れないかチェックすることもできますが、オイルフィルターを替えてないですしリジットラックの上でエンジンかけるの嫌だったので僕は下ろしました。これでエンジンかけてドレンからオイル垂れたらまた恐怖のジャッキアップをする必要があります・・・。笑
ということでオイルキャップを締めて、ジャッキからもおろしたらエンジンをかけて暖気します。テスタロッサのオイル測定はローリング方式?だかなんかで、要はオイルポンプがオイルを回した直後の状態でオイル量を測る必要があります。面倒・・・。まぁオイルが回って粘度が下がってきた状態で、床下を覗き込んでオイル漏れがないか確認する必要もあるのでよしとします。
オイルの測定方法はエンジンをかけて暖気したら、エンジンを止めてめっちゃダッシュでオイルキャップを外すというもの。これでオイル残量を見ます。MINとMAXにかなりの幅がありますが、それだけエンジン燃焼と一緒にオイルも燃えていく前提なんでしょう。笑 テスタロッサの場合は真ん中ぐらいを目指すといいらしいです。ローバーミニのようにMAXを狙うと場合によってはエンジンをかけると溢れるとか。それとオイル量の測定と最終調整はジャッキからおろして水平な状態で行う必要がありますよ。
さーてさてさて。ようやくオイル交換はおしまいです。ジャッキアップが鬼門なだけで、一度やってしまえばあとはローバーミニと大差ありません。改めてですがオイルはクルマの血液ですし、特に旧車にとっては血液ドロドロだと悪影響度合いがめちゃくちゃ大きくなるので、たとえ走行距離が短いクルマでも毎年オイル交換はしていきたいと思います。そしてクルマの体内洗浄には綺麗なオイルでエンジンをかけることが一番なので、ちゃんと走っていきたいとも思います。
今回(というか実は1年前のオイル交換を今さら記事にしてる)は夏に時間が作れたのでオイル交換作業をしてしましたが、次回からは秋口、つまり梅雨から夏の封印から解かれるタイミングでフレッシュなオイルを注ぐようにしたいですね。ということでテスタロッサでもオイル交換はDIYでやってみるでした。