テスタロッサ:よし、必要なのは道具と勇気だけ。こんな旧車スーパーカーでもDIYでオイル交換してみる。~①できるだけ上抜きする編~

てすたろー(うちのテスタロッサ)のオイル交換をDIYでやっていきます。オイルはクルマの血液なので、コンディションキープと言えばまずオイルを良い状態にすることが必須ですよね。しかもオイルというのは密閉されているようでいて、オイルタンク内の空気に触れて劣化(性質が変化)していきます。なのでさほど走らず置いておくだけでもオイルは劣化してくので、定期交換が必要です。てすたろーはさほど走るわけではないので、走行距離ベースではなく年1回交換していきます。

最新技術の車と低粘度の化学合成オイルならまだしも、旧車なので鉱物油、それに置いておくだけだと油膜切れを起こすので、定期的にエンジンをかけてオイルを回さなければコンディション維持は難しいです。エンジンオイルは自浄作用があるので「定期的に新しくして」「エンジンをかける(というか走る)」ということが重要ということですね。

ということで今回はオイル交換をやっていきます。先に別記事でジャッキアップについて書いているのですが、その記事はこちら。

テスタロッサ:ジャッキアップをしなければDIYは進まない!リヤガラスを割らないようジリジリ上げ下げする鬼門。
今回はテスタロッサのジャッキアップについて書いていきたいと思います。まず家でテスタロッサをジャッキアップする人間がどれほどいるの...つづく

テスタにはとんでもない量のオイルが入ってる。なので車体裏ではなく、先に上から抜けるだけ抜いておくほうがDIYは楽。

と、ジャッキアップするその前に。ドレンボルトの位置はわかるのですが、車体底面のドレンボルトからテスタロッサの大量のオイルを出すと、そもそもひとつの薄いトレイで受け止めるのは不可能。ショップだとリフトの上からなので、大容量のペール缶なんかで受けますよね。

DIYのジャッキアップで高さを稼ぐことは無理なので、この時点で可能なだけのオイルを上抜きで抜いておくことにします。夏じゃないなら暖気でエンジンオイルをある程度温めて粘度を下げないと作業が大変です。ただしテスタはエンジン温めるといろんなものが高温剥き出しなのでちょっと危険度が高まります・・・。

フェラーリテスタロッサのオイル補充

エンジンフードを開けて、エンジンオイルの注ぎ口を開けるところから。給油口の裏側あたりに黒くて大きなキャップあるのですが、これがオイルの注ぎ口。

フェラーリテスタロッサのオイル補充

ねじ込み式なので回すと簡単に開きます。閉めるときは不必要に締め込まないように注意。それとこのキャップにはオイルレベルゲージが生えていて、ただのキャップだと思って外すとオイルが垂れて回るので、必ずタオルで受け止めます。

フェラーリテスタロッサのオイル補充

これがオイルレベルゲージつきのキャップ(タオルで拭いてあるのでオイルがついてません)。MAXからMINにやたら幅があるように思いますが、テスタロッサの場合はMAXギリギリまで入れると溢れるリスクがあるらしいので、注ぐときは真ん中ぐらいに留めておきます。でも旧車ということもあり、走行で結構オイルが減りやすいので定期的な確認も必要です。エンジン内部にオイル滲みがあると結構燃えて減っていきそう。笑

さらに言うとエンジンが冷間状態ではオイルレベルを測れないので結構めんどくさいです。笑 オイルがあったまっている状態で、エンジンを止めたらすぐにこのゲージを見るのがオイルレベルの確認方法。なのでドライブして帰ってきた時にパッと見るのが良さそうです。

ラッキー!上抜きからでも7.5リッターぐらいオイルが抜けた。これでドレンボルトから残りを抜いても受け止められそう。

さて、オイルの注ぎ口。ライトで覗き込んでみても、一定以上奥は見えません。これが生えているタンク形状を見る限りはある程度底が深そうで、結構水位の低いところまで吸い出せそう?にも見えます。とりあえずいつものオイルチェンジャー(オイルを吸い出す道具)を差し込んで奥の構造を探ります。

フェラーリテスタロッサのオイル補充

さすがに底までってわけではないようですが、ある程度深くまでノズルが入ったことから上抜きでもオイルを抜ける余地がありそう。どれぐらい抜けるかは分かりませんが、上から抜けるだけ抜きます。そりゃあドレンボルトから一気に抜ければ楽なようですが、これも吸い出して放置しておくだけなので大変なことはありません。

フェラーリテスタロッサのオイル交換

ということで抜き出したところ。思ったよりもたくさん抜けて、1回目で4リッターちょい抜けましたね!まだまだ抜けそうだったのでいったん止めてポイパックに流し込みます。僕の持っているオイルチェンジャーは1目盛が1Lで、5Lまで一度に貯められます。

フェラーリテスタロッサのオイル交換

空っぽにしてからもう一度吸い出し。

さらに3.5Lほど抜けました!ということは合わせて7.5Lぐらいは上から抜けるということですね、予想外に嬉しいことです!よもやめんどくさかったら2回に1回は上抜きのオイル交換だけでいいんじゃね!?とかサボりごとを言ってしまいそうになります。。でも10L以上入るので、まだ2.5Lは残ってるってことですね。ちゃんと鉄粉と一緒に下から抜き出しましょう。

フェラーリテスタロッサのオイル交換

とはいえこれなら車体裏のドレンボルトから抜いた分もなんとか受け止められそうです。ということでここから本題のジャッキアップをして、車体裏の作業に移っていきましょう。

テスタロッサ:よし、必要なのは道具と勇気だけ。こんな旧車スーパーカーでもDIYでオイル交換してみる。~②ドレンボルトから下抜き編~
テスタロッサのオイル交換をDIYでやってみるということで、前回の記事では車体裏のドレンボルトからオイルを抜く前に、少しでも多くの...つづく