エイプ:ボアアップの熱ダレ対策。DIYで強化オイルポンプを組み込む。~②クランクケースカバーを外す編~

納車後1ヶ月点検も終わったので、いざオイルポンプの交換とオイルクーラーの取り付けを行っている綾乃ちゃん(うちのエイプ)。前回は強化オイルポンプを購入して、交換のためにオイルを抜いたところまで書いたので、今回はクランクケースの中にあるオイルポンプにアクセスするため、クランクケースカバーを分解します。

前回の記事はこちら。

エイプ:ボアアップの熱ダレ対策。DIYで強化オイルポンプを組み込む。~①強化ポンプを購入しオイルを抜く編~
6月に入ってから次第にご機嫌ナナメな綾乃ちゃん(うちのエイプ)。原因はボアアップによってエンジンの発熱が大きくなったのに特段対策...つづく

続いてクランクケースカバーを外すために、まず邪魔なキックスターターを外す。

キックスターターは右側クランクケースカバーを貫通して外に出ているパーツです。これがたぶんミッションの方?につながっていて、外からスターターを蹴り下げるとクランクを強制的に回してエンジンスタートするってことですね。なので回転軸が外に出ていて、その先にキックスターターがついています。これを外さないと、ケースが抜けません。

エイプのキックスターターの取り外し

キックスターター自体の固定ボルトは12mm。固定はこれひとつなので外すのは簡単です。ただこの辺からちょっと大きめで固めのボルトたちが出てくるので、力を入れて回すのはいいですがバイクが前に動いてスタンドが抜けてしまうことのないように注意が必要です。車体を押さえながらゆっくり工具に力を入れます。

エイプのキックスターターの取り外し

ボルトの位置は上の画像の指を差しているところ。すでに緩んでます。あと厳密ではないと思うんですけど、キックスターターの固定角度を覚えておくためにパシャリ。

エイプのキックスターターの取り外し

で、スポっと抜けるのでスターターはよけておきます。熱ダレのせいでいつもエンストした際に何度も蹴り抜くことが多く、キックスターターさんには日頃申し訳なく思っております。この度は丁重にフワフワタオルの上に置かせて頂きました。笑

クランクケースカバーのボルトを外していく。それぞれ長さがバラバラしているのでわからなくならないように。

クランクケースカバーの固定ボルトを緩めていきます。緩むと直接オイル漏れに影響する箇所なので、細くて小さいボルトのくせに結構固く締められていました。緩む瞬間にパキッと嫌な感触がします。折れたかと思う・・・。笑

ボルトは8mmソケットにエクステンションをつけて中ぐらいの工具でゆっくり力を入れて緩ませていきます。ボルトは長さがわからなくならないように、とりあえず緩ませていくだけで抜いてません。ペンで番号入れると確実ですが、僕はあんまり見えるところにマーキング入れるの好きじゃないので・・・。

エイプのクランクケースカバーの取り外し

ボルトはカバーの外周を一周目で見て明らかなものを外していけばOK。隠れボルトのようなものはないです。

エイプのクランクケースカバーの取り外し

クランクケース下側でペダル類が邪魔なところはメガネレンチで緩めました。

エイプのクランクケースカバーの取り外し

キックスターター軸とオイルフィラーキャップのすぐ後ろにあるボルトが一番スペースが狭いですね。指で差しているボルトです。下の画像だとすでにメガネレンチがかかってます。

エイプのクランクケースカバーの取り外し

実際は下のようにフレームの隙間からメガネレンチをかけて緩めてました。60°ぐらいは回せますので、コツコツ緩めます。これで全部のボルトが緩んだかな。

エイプのクランクケースカバーの取り外し

とはいえそのまま簡単にスポっとは抜けませんでした!もうちょっとカバーを外すのに準備作業をします。

クラッチワイヤーの接続を外すのと、フットブレーキペダルが邪魔なのでステーごとどけたらようやくクランクケースカバーが外れる。

クラッチワイヤーがケースにつながっているので、これも外します。下の画像はすでに外しているんですが、なんかこう鍵穴マークみたいな形でワイヤーの先端にかけられているだけなので、手でワイヤーとの接続部分を持ち上げて緩めるようにすると、鍵穴部分から手前方向に外れます。外れなければ諦めてクラッチワイヤーの長さ調整ボルトを緩めましょう。

エイプのクランクケースカバーの取り外し

下は外す瞬間。ケースから生えているクラッチレバーを上に押し上げながら、ワイヤーとの接続部を手前に外します。説明がむずいのですが、実物見れば問題なく外せるかと・・・。

エイプのクランクケースカバーの取り外し

それと、クラッチケースカバーを手前に引き抜こうとするとぶつかってしまうのがリヤブレーキのフットペダル周り。結局外すことになるなら最初から外せばよかった・・・。

下の画像のように、ちっとわかりづらいですが先にリヤブレーキランプのスイッチに繋がるバネを外しました。引っかかっているだけなので手で外れます。これでペダルが動かしやすくなるので、ブレーキペダルの回転軸になっているボルトを抜きます。これ14mmですが、このサイズになるとそろそろメガネで回すのも固いのでデカいソケットレンチに持ち替えたくなります。

エイプのクランクケースカバーの取り外し

続いて結局ステップがついているステーごと退けないとフットペダル類が退けられないので、ステップのボルトも緩めます。でもこちらは緩めるだけステーがストンと回って落ちて邪魔じゃなくなるので、ボルトは抜かなくていいです。

エイプのクランクケースカバーの取り外し

ここは固かったので大きなレンチを持ってきてゆっくり緩めてます。上の画像だとステップがついている三角形の黒いステーがストンと下に落ちてます。これでフットペダルを手前に避けることができるわけですね。ようやくスペースができました。

クランクケースカバーを引き抜く。ガスケットが固着していることが多いので、こじったりせずにプラハンなんかで優しく叩いて緩ませる。

これで邪魔するものは無くなったのでクランクケースカバーのボルトを抜いていきます。まぁそれぞれ長さが明らかに違うので、差し込んでみればネジが届かなかったり長すぎたりするので、間違うことはない気がします。とはいえ外した場所の順に並べておきました。

エイプのクランクケースカバーの取り外し

一般的にはガスケットが固着していることが多いようです。僕は多少手でコンコンしながら引っ張ったら簡単にカバーが剥がれました。キックスターターの軸があるので真っ直ぐ引き抜きます。

エイプのクランクケースカバーの取り外し

んでパカっと。これでクランクケースカバーの取り外し自体は完了です。中はすごい綺麗ですね!さすが低走行車!今後もちゃんとオイル交換をしっかりやって綺麗な状態をキープしていきたいと思います。

次回はようやっと本題のオイルポンプの交換作業です。