愛車生活:タイヤの空気圧管理どうしてる?僕は毎回ガソリンスタンドに行くのが嫌で、家で空気圧管理をしている。必要なものはこれだ。

タイヤの空気圧って気にしてますか?

今回はタイヤの空気圧管理がどれぐらい走行に影響するのかと、家で空気圧管理をこまめに行うために必要な道具について書いていきたいと思います。ガソリンスタンドに設置されているような大掛かりな道具は必要ありません。

正直世の中の人ってあんまり空気圧まで気にしていない人が多い気がしていて、ガソリンスタンドで「空気圧チェックしましょうかー?」と言われたり、車検なんかのタイミングでディーラーにもっていかないと空気を入れない人もいる気がします。僕なんてガソリンスタンドはセルフしか入らないですし、車検もユーザー車検にもってっちゃったりするんでヤバい環境です。

まぁ空気圧が低くなろうと乗り心地などに影響を出さない最近のクルマが素晴らしいとも言えますが、本当はそれじゃよくないですよね・・・。

タイヤの空気圧で乗り心地や路面抵抗(燃費)は変わる。特にローバーミニだと明確に体感できる。

僕も空気圧管理をこまめにしなければ!とハッキリ意識しだしたのはつゆだく(ローバーミニ)で長距離通勤を始めた頃。つゆだく通勤を始めた当初は、

「ローバーミニで毎日往復100km、ガッツリ高速も走って渋滞もよく発生するし、どんな天候だろうと出社しなければならないって大丈夫なんか!?」

と考えていて、通勤を始めて数カ月は結構ミニに対して慎重になっていました。自分で点検も週1はやってましたし、毎日乗っていると微妙な変化にも気づきやすくなりました。結果として2年弱、1日もクルマが原因で遅刻・欠勤はありませんでしたね。ちょっとオイル漏れや、家に着いたらクーラントが漏れたトラブルはありましたけど。。

ローバーミニのテール

そして気づいたのがタイヤの空気圧が走っている感じに大きく影響するということ。当時は潰れたラバーコーンにガス抜けした純正KONIショックアブソーバーだったこともあって、今思えばずいぶん乗り心地が悪く路面の状況がダイレクトに僕の尻を突き上げてきました。さらにつゆだく(うちのローバーミニ)はスポーツパックでオーバースペックな太いタイヤを履いているので、より路面とタイヤコンディションの影響が大きく伝わってきます。

そんな中で、タイヤの空気圧が下がってくると

  • 乗り心地がガタゴトする
  • 動きが重たいというか加速が鈍い感じがする
  • 燃費が下がる

という事態が発生します。正確に言うと毎日乗ってて空気圧は少しずつ下がっていくので変化に気づきづらいのですが、ふとガソリンスタンドで空気圧が低いことに気づいて調整したらこれらが改善したんです。この変化は体感で気づけたので、空気圧管理って大事なんだなと思い知りました。

高速道路をよく使うなら空気圧を若干高めにセットするという方法もある。僕はつゆだくに関しては+0.1 barで入れている。

それと一般的には高速道路を走る場合はタイヤの空気圧を若干高めに設定すると良いと言われています。若干てどれぐらいやねん!と思ったりしますが、何段階か空気圧を高めに入れて試してみたことがあります。その頃は少なくとも週2回は空っぽからガソリン満タンにしていたので、スタンドで空気圧を調整する機会もいっぱいあったんですよね。

結果として気圧が高すぎると回転抵抗は下がりますが乗り心地が固く、タイヤのゴムが路面の細かい凹凸を吸収してくれない感じがします。もちろん規定値より低くてもダメ。つまり車重に対してタイヤがイイ感じに潰れず、弾力性を維持するバランスが取れたところが車種ごとの基準値になってるみたいですね。今では空気を入れる時には前後既定の空気圧+0.1barで入れています。スポーツパックの13インチ太タイヤだと普通のタイヤと気圧設定が異なり、

  • フロント1.9bar規定値→2.0barで入れる
  • リヤ1.8bar規定値→1.9barで入れる

というのに落ち着いています。つゆだくに乗ると本当にクルマの勉強になりますねぇ。

空気圧は思っていたより早く、時間とともに変化する。だから気候変動は激しい日本では、乗っていようといまいと定期的なチェックが必要。

それともうひとつ、タイヤの空気って結構変化するんだなと思います。

もちろん乗る機会が多ければその分タイヤの空気は早く抜けやすいですが、乗らずに置いておいても結構空気圧は変わるみたいです。それは空気が漏れてるからではなくて、感覚的には日本の四季による気温変化が影響してるんじゃないかと思います。

空気は熱による体積変化が大きいのでそのまま気圧に直結して、特に今のような夏に膨張気味だったタイヤ内の空気が、涼しくなっていくことで気圧が下がっていくペースが早くなります。この時期いつの間にかタイヤ空気圧が下がってる・・・って思うことが多いですね。だから季節の変わり目にはタイヤの空気圧をチェックしたほうが良いと思います。

ポルシェパナメーラのサイド

つゆだく(ローバーミニ)だけじゃなくて、めぇ(パナメーラ)でもよく発生します。こちらは乗る頻度が低いこともあって、久々に乗ると一部空気圧が低くて警告が出てることがしばしば。パナメーラに限らず最近のクルマはタイヤの空気圧モニタリング機能がついていることも多く、これがついていると空気圧が下がれば自動で警告してくれます。うちのだと2.7bar(270kpi)が基準値で、2.4以下になると警告だった気がします。

余談ですが、オンボードコンピュータの設定で160km/h以下で走行することを条件にコンフォートなタイヤ空気圧で管理する切り替え機能があります。つまりあまりスピードは出さなければ空気圧を2.4barに設定することで乗り心地が良くなりますよ、と言ってるんですね(160km/hは相当出てますけどね)。普通のクルマにはこんな設定あるんでしょうか?それともポルシェのようなスピードの出るクルマだからこそ、本来2.4barを基準空気圧とすべきところを、285km/h出てもバーストしないように高めの空気圧が基準空気圧に設定されているだけなんでしょうか。アウトバーンを前提とした欧州車なら当たり前なのかもしれないですね。

ちなみにつゆだく(ローバーミニ)の場合は、計らなくとも見た感じのタイヤ接地面の潰れ方でなんとなく空気圧が低そうというのがわかるようになりました。慣れですね。笑

タイヤの空気は窒素ガスを入れるサービスもある。窒素ガスにすると気温による空気圧変化を押さえられるらしい。

あと世の中には窒素ガスを入れるというサービスがあります。これは熱による体積変化影響が小さいのが利点で、気温による変化が少ないのと、そもそも走行中タイヤが温まっているときと冷えているときでも体積変化が小さいみたいです。僕は窒素を入れたことがないのですが、タイヤ交換時にサービスで入れてくれるショップもあるみたいですね。乗り心地にどう影響するのかは入れたことがないのでわかりません。

僕の場合は「窒素を入れられる店までクルマを持っていくのはめんどくさい」けど、「マメに自分で空気圧をチェックするのは苦じゃない」というタイプなのでそれでいいかなと思っています。笑

ということで今回は本題の自宅でタイヤの空気圧管理をするセットのご紹介。

ローバーミニのタイヤ空気入れ

僕はつゆだく(ローバーミニ)をスタッドレスとサマータイヤを入れ替える都合でフットポンプ(空気入れ)を持っています。長期でタイヤを外して保管する場合は空気圧を緩めておいた方がよく、僕はざっくり半分ぐらいに圧を抜いて保管しています。で、履き替える時はDIYでタイヤを変えるのですが、その際に家で空気を入れられないと走って家から出れないということになるのでフットポンプを購入しました。

ローバーミニのタイヤ空気圧調整

スタッドレスタイヤの保管について書いた記事はこちら。

ローバーミニ:シーズンオフのタイヤ保管どうしてる?スタッドレスがなるべく劣化しない保管方法を考える。

ただフットポンプについている空気圧ゲージがめちゃくちゃいい加減だということが分かったので、空気圧ゲージは別途購入しました。これは普通にホームセンターなんかでも揃います。とりあえず僕が購入したのはカー用品で定番のエーモン製。


使い方は簡単で、タイヤの空気バルブキャップを外して空気圧ゲージをまっすぐ空気が漏れないように押し付けます。すると現在の空気圧が測定できるので、規定値より低ければ空気の補充を行います。

また僕の購入した製品だと空気圧を測定したあとバルブからゲージを外しても、空気圧の針は測定した状態を維持されるので見やすくて便利です。そんな機能付いてなくても困るものではないですが、逆に測定結果をリセットする(ゲージから空気を抜く)リリースボタンを押さずに保管すると中のバネが狂ってくるので、ちゃんと保管時にはリセットしたほうがベター。

ローバーミニのタイヤ空気圧エアゲージ

そして空気圧が足らない分はフットポンプで入れます。僕が使っているのはタンクが2つあって空気を送り込む量が多いので、これで十分に車のタイヤも管理できます。あとバルブへの接続部分がちゃんとクルマのバルブに対応している(チャリやボール専用じゃない)ことは確認してください。逆に安いけど小さくて垂直にポンプを踏むようなタイプは使いづらいのでやめたほうがいいです。


フットポンプのゲージはいい加減なので、適当にやや多めに空気を入れておいてから、ちゃんとした空気圧測定ゲージで測定しつつ空気を抜いていくことで規定値に調整すると楽で正確です。なので空気圧ゲージにはボタンひとつで測定しながら空気を抜くことができる機能がついているものを購入したほうがいいですね。

ローバーミニのタイヤ空気圧エアゲージ

これを4輪行ったら空気圧の調整は完了。自宅で10分もかからない作業です。それと空気圧の基準値は”冷間時”の値なので、シビアに見るとそれなりに走行した後(特に高速走っておりてきた直後)だとタイヤが熱を持っていて空気圧が高めに出てしまう可能性があります。そういう意味ではタイヤの空気圧はクルマで出掛けて最初にガソリンスタンドで調整するか、家で冷間状態で調整するのが良いということですね。