ローバーミニ:これまで一度も交換してなかった燃料フィルターをDIYで交換する。本当はもっと早く交換せねば・・・。~①燃料ホース取り外し編~

実はつゆだく(うちのローバーミニ)、これまで僕の元に来てから一度も燃料フィルターを交換していませんでした。これはマズイですね。。本来は3万キロ程度走ったら交換するべき部品なので、納車時に新品だったかどうかはわからないですが、新品だったとしても納車してから2回は交換していなければならないはず。。ということで今回はDIYで燃料フィルターを交換していきます。

実はわりと前から薄々感じていた。ガソリン残量が多い時の方が加速が良い気がする。それはフィルターが詰まっているせい?

まぁ日本のガソリンというのはおそらく海外よりも綺麗に濾過されていると思うので本当に3万キロ走ったらフィルターが詰まるのかはわかりませんが、少なくともここ数万キロで思い当たる節はあります。

ローバーミニはリヤトランク内に積んでいるガソリンタンク(つまり割と高い位置にある)から燃料ポンプでガソリンを押し出し、それが車体裏側の細いパイプを通って(この途中で燃料フィルターが設置されていて濾過される)、フロントエンジンルーム内のインジェクションに圧力をかけて送られることでスロットルにガソリンを吹きます。

ローバーミニの60周年アニバーサリーブック

そんな構造の中で以前から感じていたのは、

「ガソリン満タンの時の方が、ガソリンが減った時より重いくせに加速がいい気がするな」

ということ。ガソリンタンクが満タンで水位が高い方がガソリンを送り出すサイフォンの効果が強いからガソリン噴射量が多いのかもしれないな、というところまではすぐ思い立っていたんですが、まぁクラシックにになんてそんなもんだよな、カワイイ。そんな風に軽く見過ごしていました。

でもあるとき何かの本か記事かで、燃料フィルターが詰まりすぎると燃料ポンプに負担がかかってポンプ事態を壊すことがあるというのを見て気づいたんです。もしや普通はガソリン残量によって(わずかだけど)体感できるほど加速が変わることはなくて、既に燃料フィルターが結構汚れて詰まってきているから違いが顕著に出るのでは?ということに。そこでひとまずは交換時期が過ぎている燃料フィルターを交換することにしたのが今回の背景です。

車体裏というところがやや腰を重たくしていたのですが、満を辞して作業したいと思います!

燃料フィルターはリヤサブフレームの内側に取り付けられていて、交換作業は車体裏に潜る必要がある。やだな・・・。

ひとまずいつものジャッキアップから!今回はホイールを外す必要はありませんが、作業する場所が車体裏の奥なのでクルマの下に潜る必要があります。嫌ですね。。

僕は基本クルマの下に潜るのが嫌で、これまで何回か書いてきましたが、社会人なりたての頃の会社の先輩が「友達がクルマの下に潜っていたときに下敷きになって亡くなった」という話がずっと頭に残っているから。なので片側5分や10分で作業が終わるような軽作業、かつ頭や手をホイールハウスなどに突っ込まない場合以外は、前2輪もしくは後ろ2輪にリジットラック(ウマ)をかけます。なのでほとんどの場合リジットラックをかけて作業していて、この方が車体が歪む心配もないし安全です。

リジットラックをかける場合でも、しっかりリジットラックの足が全面接地していることをチェックし(案外もう片側のジャッキアップ時にウマの足が浮きそうになることがあることもある)、最近はさらにウマ掛けしていないタイヤが動かないように輪止めをかけてます。(リヤ2輪を上げるなら、フロント2輪に輪止めをかけてる)

ローバーミニのリヤジャッキアップ

まぁとにかくできるだけ潜りたくないですし、つゆだく(ローバーミニ)は車体が小さいのでほとんどの作業において潜る必要はないのです。でも今回の燃料フィルター交換は潜る必要があります。。覚悟して慎重に行きましょう。

ということで前置きが長くなりましたがサブフレームでジャッキアップとリジットラック掛け。仰向けに潜るので、ある程度リジットラックは高さがあった方が作業スペースが確保できて楽です。

まずは下準備で、燃料タンクから生えている燃料ホースを外す。それと引火防止のためにバッテリーも切っておく。

よーし燃料フィルターを外すぞ!と意気込む前に下準備が必要です。まず燃料フィルターを外すと結構な量のガソリンが漏れてきます。燃料ラインをいじるので当たり前ですね。なのでまずガソリン受けのトレイが必要です。ペーパーで受けるなら結構な量が必要になるのでトレイがおすすめ。

そしてまずガソリンは引火が怖いので火気厳禁、火花も怖いのでバッテリーのマイナス端子を外しておくのがベターです。つゆだく(うちのローバーミニ)は盗難防止なども兼ねてバッテリーマイナスターミナルにキルスイッチをつけているので、ダイヤルを緩めるだけ。でもこういう特殊な作業時以外で使ったことがないです。笑

ローバーミニ:あんまり頻繁に乗らない人はバッテリーキルスイッチをつけてみたらバッテリー上がりを防げるぞ。

ローバーミイのバッテリーターミナル外し

バッテリー対策をしたらガソリンタンクから生えているデリバリーホースを抜きます。なんでこれをやるかというと、燃料フィルターは車体裏で低い位置にあるのでデリバリーパイプを外すとサイフォンの原理でいつまでもタンクのガソリンが吸い出されて出てくるらしく、それを防ぐためにホースを外しておきます。

ガソリンの供給ラインはゴムホースと金属パイプで構成されていて、リヤトランク内のホース部分を強くクランプ(というか万力)で締めて流れを止める方法もありますが(しかもこれが一番溢れ出てくるガソリン量が少なくて済む)、厚手のゴムホースを強い力で潰して裂け目が入ったりしたら嫌なので、今回はホースを抜くという対応にしました。

ローバーミニのガソリンデリバリーホース外し

タンクの申し訳程度のカバーをクリップで外し、ガソリンタンクの上側を覗き込むと2本のゴムホースが生えています。オレンジの方がガソリンの供給ラインなので、これを抜けばOKです。

ローバーミニのガソリンデリバリーホース外し

まずペンチなどでホースバンドクリップを掴んで緩めてズラします。下の画像ではホースクリップをホース側にずらしていますが、個人的には細いパイプ側にずらした方が楽です。

ローバーミニのガソリン供給ホース取り外し

後はホースを引っ張り抜くだけなのですがかなり硬くて外れなかったので、先に手前のオレンジマークがついていない方のホースを外して抜きました。これで作業スペースが広がったので、奥のオレンジマークのガソリンホースをねじるようにして固着を剥がし引き抜きました。

ローバーミニのガソリン供給ホース取り外し

ホースを抜く瞬間はトランクルーム内にガソリンを受けるトレイを置いておくのと、さらに外した瞬間パイプの方からもガソリンが漏れてくるのでタオルやペーパーで受けます。

ローバーミニのガソリン供給ホース取り外し

流れ出てくるガソリンが落ち着いたら、ホースをひねってなるべくガソリンをトレイに流します。これで下準備は完了です。

ローバーミニのガソリン供給ホース取り外し

2本のホースはこんな感じでブランとさせておけばOKです。口が上を向いているのでこれ以上溢れることはありません。これで燃料フィルターを取り外すための前準備は完了。次回は車体裏に潜ってフィルターを交換したいと思います。

ローバーミニ:これまで一度も交換してなかった燃料フィルターをDIYで交換する。本当はもっと早く交換せねば・・・。~②燃料フィルターのサブフレームからの取り外し編~
今回はローバーミニの燃料フィルターをDIYで交換していく第二回。前回は燃料フィルターが汚れてくるとどんな問題が発生してくるのかと...つづく