今回はつゆだく(うちのローバーミニ)の真夏の普段乗りについて、オーバーヒートしないために必要なことや快適に乗るためのクーラーについて書いていきたいと思います。
先日はつゆだくを久しぶりに洗車。夏になってくると特に日差しがキツく、洗車など水に濡れたタイミングで強い日光を浴びると水滴跡(ウォータースポット)が残ってしまうので気を使います。今の環境だと時間帯によってはクルマが日陰になるので、その間に洗車することができます。それとガレージの中で洗車することもできるんですが、洗車後にガレージの床から水分が抜けるまでガレージのシャッターをあけておく必要があるのでそれはそれで気を使います。
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真夏にエアコンを使うとクラシックミニはオーバーヒートする、はガセだと思う。もちろん冷却系統がメンテナンスされていることが大事だ。
オールシーズンでつゆだくの出動頻度は高く、毎週末エアコンをガンガンつけて高速も渋滞もバンバン走ってもらってますが快調です。笑
過去にオーバーヒートを起こしたことはありますが、それは電動ファンが作動しなくなる故障だったのでやむを得ないとすると、それ以外に真夏普通に使っていて不安になったことはないかもしれません。めちゃくちゃ熱い日でも水温計が一定のところから動くことはほとんどなく、エアコン全開で長い間渋滞にハマると気持ち水温の針がいつもより高いかも?気のせいかも?というぐらい。
「ローバーミニは真夏にエアコンつけるとオーバーヒートしやすい」
という風評被害もだいぶありますが、ちゃんとそれぞれの冷却機能が正しく機能していれば≒ちゃんとメンテしていればまったく不安がないというのが僕の感想です。以前故障でオーバーヒートしたのは消耗部品をそのまま使っていたからなので起こるべくして起こったということですね。それにちゃんとエアコン効かせれば車内も冷えるので熱中症になるようなこともないはず。オーバーヒートのことを懸念してクラシックミニ乗りになるのをためらっている人がいれば、それは杞憂かもしれません。
冷却系を担保するために必要な機能(とメンテナンス)というとこんな感じでしょうか。
- クーラントが劣化していない(2年ごとぐらいに交換)
ローバーミニ:ラジエーターのサーモスイッチを交換して電動ファンの動作不良を修理する。~クーラントブースター投入編~ - ラジエーターを含む冷却系統にサビによる詰まりがない(クーラント交換ごとにガッツリ洗浄)
ローバーミニ:クーラント交換とラジエーターフラッシュによる水路洗浄をする。~古いクーラント抜きと冷却ファン動作不良の原因分析編~ - ラジエーターフィンに詰まり・フィン潰れがない(洗浄と目視点検)
- サーモスタットが正常作動する(4~5年ごとぐらいに交換)
ローバーミニ:サーモスタットを交換してオーバーヒートを予防する。~分解と洗浄編~ - 電動ファンが正常作動する(サーモセンサーやモーターの動作確認)
ローバーミニ:ラジエーターのサーモスイッチを交換して電動ファンの動作不良を修理する。~取り付けと動作確認編~
個人的な意見としてはスポーツ走行をやらない限り必要ないと思いますが、オーバーヒート対策として冷却強化する方法も一般論としてあります。
- サーモスタットを作動温度の低いものに替える(でも通常走行で過冷却になるとエンジンにとって良いことではない)
- 電動ファンを温度センサー作動に加えて手動スイッチでも作動するようにする(いざファンサーモが壊れたときには役に立つが、ファンサーモが正常動作していればいらないはず)
- ラジエーター容量を増やす(載せ替えなので結構金額はかかる)
- クーラントに添加剤としてクーラントブースターを入れる(これはやっておいて損がない)
つゆだく(うちのローバーミニ)でやっているのはクーラントブースターを入れることぐらいですね。スポーツ仕様にしていないので油温計はついていませんが、真夏に高速をぶっ飛ばしていたりすると水温よりもむしろ油温の方がイッちゃってるんじゃないかと心配になります。。
エアコンは定期的にクーラーガスの補充が必要。しかし旧車のミニはフロンガスが入っている場合とノンフロンが入っている場合がある。
冷却系は問題ないのですが、もちろん日本の真夏にローバーミニを普段乗りするならクーラーがないと結構キツいです。扇風機という手もありますが、ミニフリークは我慢できても家族の理解は得れないでしょうし、子供を熱中症にしたら危険です。。
ちなみに真夏でクーラーを使っていたとしても坂道や料金所ダッシュで
「いっけぇぇぇ!!ターボだー!!!」
などと叫びながらクーラーのスイッチをOFFにするのはミニ乗りの必殺技です。
つゆだくも今の所クーラーがちゃんと動作するのですが、強いて言うとクーラーガスはそろそろ補充してもいいかもしれません。必要なだけ冷えてる気もするんですが、なんか昔はもっと”寒くて困ってた”記憶があるので、長い時間がたってクーラーガスが抜けてきている可能性はあります。これまで一度も補充してないですしそろそろ補充を考えてもいいかも。
しかしクーラーガスも昔の車だとフロンガス(オゾン層を破壊するアレ)仕様が普通で、それをノンフロンのガスに入れ替えているかがポイントになるようです。ノンフロンに入れ替えるには配管部品?も対応品に交換する必要があると何かで見たことがあります。対応してないのにガスだけを入れ替えると問題があるのかもしれないですね。それにフロンガスとノンフロンガスも混ぜられないので、一度真空引きして完全に古いガスを取り除く必要があるらしいです。全く詳しくないのでアテにならない話ですが。。
一方でなにやらそのままの部品でノンフロン対応できるガスもあるらしい?ので、もしそれが入っていたら継ぎ足すだけで良いのでラッキー。しかし今何のガスが入っているのかは、見るだけでは何とも判断できません・・・。
気休めかもしれないけどラジエーターフィンの洗浄もやってみている。といっても水ぶっかけるだけなんだけど。
それと最近洗車時にやるようになったのが左右ラジエーターの洗浄。洗浄とまで言うと言い過ぎかもしれませんが、左右のホイールハウス内部からホース(一番勢いの強いジェットにする)で可能な範囲でラジエーターに水をかけてやるだけです。
車体左にはクーラントを冷却するラジエーターが、右にはクーラーのラジエーターがありますが、構造は基本同じで大量の細かい金属フィンの隙間を風が通ることで冷却する仕組みになっています。でも柔らかいフィンが潰れたり、埃が詰まったりすると風が通らなくなり冷却効果は一気に下がります。
なので「気持ち程度だけど」なるべく強い水圧で水をかけるようにしています。また各ラジエーターはフロントグリルから空気を取り込んで、左右ホイールハウスに向かって電動ファンで空気を抜くことになっているので、空気の入り口側であるエンジンルーム側の方が埃など詰まっている可能性が高いです。そう思って逆にホイールハウス側から水をかけて詰まりを取ろうという考えです。
正直効果の程は不明。。笑 エンジンルーム側から多少見えるフィンの状況から汚れているようなら何らか洗浄する必要はあると思います。試してみたことはないですが、普通の家庭用エアコンに対する洗浄スプレーなんかを使ってもいいのかも?(責任は取れません)
それとホイールハウス側から水洗いすると、ラジエーターの手前にある電動ファンの羽も一緒に(多少)掃除することができます。これ卓上扇風機で経験したことなのですが、ずっと使っているとどうしても羽に埃が溜まっていまいます。これを分解して羽をきれいにしたときに結構送風力が強くなったんです。つまり羽の汚れは結構送風力をスポイルしている可能性があり、これに汚れがたまらないようにするというのは冷却上意味がありそうです。気休めかもしれませんがモノが綺麗で損することはないんじゃないですかね・・・。
地味に有効かもしれないのが、そもそも日光の入りを弱めることかも。
確かにクーラーガンガンで走れば暑くてツラいことはないのですが、そもそもローバーミニって車内が暑くなりやすいと思うんです。ルーフにもドアにも断熱材の”だの字”も入っていないので直接的に熱の影響を受けます。これは冬に車内の暖かさが逃げていきやすいのと同じ話です。断熱材を入れて回るというのもひとつの手かもしれませんが、内装剥がしながらの作業になりますし、個人的には重量増になることはあんまり気が進まないなぁと感じます。
でももうひとつ熱の原因があると思っていて、それは窓。ローバーミニは4方向全てがほとんどガラス張りで直射日光を通す面積が広く、さらに一般的なスモークはかかっておらず透明なガラスなので熱の遮断がありません。これは対策の余地があると思います。
実際にうちの子供たちからも主に冬の陽が低い時期に「眩しすぎる」というクレームが挙がっていて、後部座席も直接日光が当たります。なので後部座席のサイドウィンドウとリヤウィンドウはスモークフィルムを貼れば効果があると思います。もちろんプライバシー的な意味でも後ろのクルマから中が丸見えというのも防げますし。
ただどうしてもローバーミニの外観の印象が変わってしまうというところがあり、今のところうちは折り畳みのサンシェードを常備して都度必要な方向にペタッと貼って使っています。まぁ断熱効果まで狙おうとするとフィルムまで貼ってしまうのが順当なんでしょうね。
ちなみに上の画像のものはホムセンで超安く売っていたもので、吸盤ではなく面自体がガラスにペタッとくっつくフィルムになっているもの。縦があってなくてちょっとつぶしながら使っていますが、これはこれで今の所支障もなく使えています。