今回はローバーミニの97年エアコン付きモデルのファンベルト交換をDIYでやっていきたいと思いますが、前回までにちょっと慣れというか工夫が必要なベルトテンションプーリーを緩め、さらにファンの隙間からベルトを外してきました。今回は数年間、数万キロ使いっぱなしだったベルトの状態を確認するのと、それとプーリー側のコンディションも見ておきたいと思います。
前回までの記事はこちら。
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外したベルトのコンディションを見てみる。さすがに長く使っただけあって一部ベルトの山に亀裂が入ってた。
さて取り外したファンベルト。相変わらずどこのメーカーのものだったのかはわかりません。ただこれまでこれだけの年数、これだけの距離走っても問題がなかったベルトなので品質は高いと思いますし、であればもう一度同じ製品を選びたかったのですが残念です。いや国産車ならこれぐらいもって当たり前か・・・。
ベルトの背面はぐるっと一周見ましたけど特に問題はなし。背面は背面で、テンションプーリーの接地面になるので負荷がゼロではないのですが、ぐっと折り曲げてみても亀裂はなさそうです。そしてキッタネー手ですいません。。
しかし肝心の溝がある表面は一部亀裂が入ってました。。これだけで即問題になることはないでしょうが、交換時期であることは確かですね。ベルトが装着された状態だと目で見てもなかなか完全にはチェックすることが難しく、つまり切れる寸前になったら替えるより定期的に交換した方が良さそうです。
最後に取り付ける前の新旧ベルトで比較。右が新しいものですが、なんか溝が浅いですね。そもそも製品自体が違う可能性も高いのですが、もしかしたら溝のV部分で摩耗していくと左の古いベルトのように溝が深くなっていくのかもしれません。なんとなく新品=溝が深いと思ってたんですがなんとも言えないです。
今回購入したのは(再掲ですが)DAYCO製の97年以降用ベルト。購入価格は1,690円(税抜)と安く、しかも1本だけで済むなら、こんなものはケチらずにちゃんと定期交換した方が良いと改めて思います。旧世代フェラーリとかベルト交換だけで効果な部品とエンジン下ろすのと・・・げふんげふん。
すぐにベルトを取り付けずに各プーリーの状態も確認する。プーリーに問題があると新しいベルトもすぐ傷んでしまうらしい。
古いベルトを慈しんだ後は早速新しいベルトを取り付けていきましょう。
と言いたいところですが、プーリー側も状態確認をしておきます。ベルトだけではなく金属のプーリーも摩耗していくらしく、あまりに摩耗したプーリーは溝が浅いのでベルトのグリップも弱く、さらに新しいベルトも早く削ってしまうようです。
上の画像はオルタネータープーリー。正確に新品の溝の深さを知っているわけではないので感覚的になりますが、以下のポイントをチェックしておきました。
- 溝の深さ、浅くなっていないか
- 錆がないか、錆があると変に接触しない部分ができてるのかも
- 溝にカケやガタつきがないか、石を噛んだりするとなる可能性もあり、指で一周撫でてチェック
- 回転軸にガタつきがないか、テンションかけすぎたりするとベアリングがやられてるかも
- 回転はスムーズか、同じくベアリングの状態が悪いと回転が悪い
こんな感じ。
こちらはエアコンというかクーラーのプーリー。その他奥のプーリーも一通りチェックしましたが多分問題なし。一通りチェックしたらシリコングリーススプレーを回転軸に(届く範囲で)吹いておきました。
それとテンションプーリーは構造を理解したかったのと、また固着しないようにスレッドコンパウンドをネジに塗っておきたかったので。
分解した画像がプーリーしかなくて申し訳ないんですが(撮り忘れた)、このテンションプーリーもがたつきや回りの悪さなど確認しておきます。見た感じの構造上、プーリーそのものの幅よりもベアリングの幅はかなり狭く片側に寄っているので、ベアリングのガタつきが出やすい構造なのかもしれません。そしてプーリー中心部の深くなっている部分に長いナットが入って軸を固定するのですが、この部分が固着しやすいのでスレッドコンパウンドを塗って組み直しました。
これでプーリーのチェックも完了。ちなみにプーリーに問題があるともう部品交換しかなくなるので結構厄介です。。
次回はやっとベルトの取り付け、それとベルト交換をして思わぬ効果があったのでインプレッションも書いて締めたいと思います。