冬の間スタッドレスで過ごしたローバーミニをサマータイヤに履き替えさせ、ついでにDIYで足回りを諸々メンテナンスしていきます。前回まではリヤの一通りのメンテナンス、車高の調整を行ってきました。今回はフロントの作業です。
前回の記事はこちら。
このページのもくじ。
外したスタッドレスタイヤは元々前後左右のどこについていたものなのかわかるようマーキングしておく。
作業場所がまっ平ではないからかもしれませんが、純正ジャッキで上げると軽いリヤばかりが上がってしまうのでサポートとしてフロントに追加でフロアジャッキをかけています。とりあえず前回とリヤと同じようにホイールを外します。フロントの方がブレーキダストが多くて黒いホイールが赤茶っぽくなってます。。
外したスタッドレスタイヤはホイールごとそのまま次のシーズンまで保管しておくことになりますが、もちろんその前にホイールの表も裏も、そしてタイヤもきれいに掃除してからしまいます。それと外したタイヤはそのまま積んでいくことどこについていたものかわからなくなるので、どのタイヤが左右前後どこについていたものなのかわかるようにすぐ印をつけておきます。
まだ新しいタイヤなのでそんなに問題ありませんが、FFなのでフロントが早く減っていくので次回ちゃんとローテーションして装着できるように元の位置がわかることは重要です。
ホイールを外したところの足回りですが、結構きれいな状態かなと思います。とはいえ見た感じだけではわからないこともあるのでここからチェックをしていきます。
フロントのグリスアップは3ヶ所。僕の使っている充填式のグリスガンは空気を噛みやすく使いづらい・・・。
そしたらまずグリスニップルを掃除してからグリスアップをします。リヤは片輪1個所でしたが、フロントは片輪3箇所グリスアップ作業が必要で、
- アッパーアームシャフト
- ハブナックルジョイント上下2ヶ所
にニップルが生えているのでグリスガンを繋いでグリスが溢れてくるまで入れます。アッパーアームシャフトは一度オーバーホールしてからというもの、グリスもかなりスムーズに入っていくようになりました。初めて分解した時はかなり苦労しましたがアッパーアームのオーバーホール作業はこちら。
ローバーミニ:フロントサスペンションをスプリングに交換する。~アッパーアーム分解の前編~
両端からグリスが溢れてきたら、ペーパーを使って指が隙間に入る限りきれいに拭き取っておきます。
ハブの2箇所も同じですね。ここもなるべくペーパーで汚れは拭き取っておきます。
ちなみに僕が使ってるグリスガンはAZ製の安いものですが、グリスをグリスガンの円筒内に詰め込んでセットするタイプです。これだとどの種類のグリスでも使えるのですが、どうしても円筒内にグリスを詰めているときに空気が入ってしまいやすく、空気を噛むとハンドルを握ってもグリスが出てこなくて何度も詰め直すことになるのでイライラします。。
だんだんグリスを詰め込むのも上手くなってきましたが、筒の中にパティシエのように隙間なくグリスを絞っていくのが面倒でもあります。買うならグリスカートリッジを直接グリスガンにセットできるものが楽だと思います。
ハイローキットの車高調整と各ナットの締め付け状態確認。
次にハイローキットによる車高の調整。フロントの方がレンチを回すスペースがあって作業が簡単です。前回車検前の設定値に合わせるように短くしました。
そして可動部分各所の緩み確認もしておきます。
- ロワーアーム
- アッパーアーム
- テンションロッド
- タイロッド
- ショックアブソーバー
あたりの固定ボルトを規定トルクで締めておきます。以前一度テンションロッドの先端をサブフレームに固定する箇所のボルトが緩んでいたことがあり、定期的なトルクチェックはしておかないと恐いなと感じています。ここが脱落するとタイヤが外側に向いてしまいまっすぐ走れなくなるため、走行中に外れるとめちゃめちゃ危険です。。
ここでちょっと掃除を。パーツクリーナーを吹いたのはグリス汚れの周りだけですが、それと見慣れない白い水跡がサブフレームについていたので洗剤で洗浄しておきました。
これはたぶん融雪剤による汚れで、融雪剤が撒かれているであろうところを走ったら必ずすぐに車体裏を水で流していたのですが、まだ残ってしまっていたようです。どうしても雪山から帰ってくる間に一度乾いてしまうので、そのあとは冷水だけはなかなか落としづらいですよね。。洗剤とお湯がベストですが、なかなか車体裏を手洗するのは困難なので僕は熱湯に洗剤を溶かしたものをスプレーし(熱めに作ってあればスプレーして冷やされてもまだ暖かい)、5分ぐらい置いたら水で良く流すようにしています。
一通り問題なかったので、ゴム部品の保護剤であるラバープロテクタントをスプレーしておきます。フロントの方はゴム部品が多くて、
- タイロッドエンドブーツ
- シャフトブーツ
- ハイローナックルジョイントブーツ
- タイロッドエンドブーツ
- ハブナックルジョイントブーツ
- テンションロッドブッシュ
- アッパーアーム両端のゴムリング
- ロワーアームブッシュ
あたりを一通りスプレーしておきました。効果があるのかはなんとも分かりませんが、安いスプレーなのでラバープロテクタントは使っておいて損はなさそうです。ただスプレー式だと結構気を使っても、どうしてもゴム部品以外にも液がかかってしまうので場合によってはペーパーに吹いてからゴム部品を拭いたほうがいいかもしれないなーと思います。
最後にタイヤに空気を入れて完了。タイヤを家で履き替えさせる人はフットポンプがあると便利かも。これでガソスタまで持っていける。
ということでフロントの作業も終了。
サマータイヤである純正13インチホイールにヨコハマA539を取り付けます。ホイールは保管に入る前によーく裏側まで洗ってきれいにしておいたので、装着前に裏側にもコーティング剤を吹いておきました。気持ち程度の汚れ防止ですけど。
それと取り付けるときについでにローテーションとしておきます。新品で履いて間もないタイヤなのでローテーションは不要ですが、また次の冬スタッドレスを履くときまでローテーションもしないでしょうから。。ローテーションのパターンは車の駆動方式によるようなので、僕はヨコハマゴムのローテーションパターンを参考にして作業しています。ローテーションパターンなどはこちら。
ローバーミニ:タイヤローテーションしないといけないなぁと思う。~僕のタイヤ編~
それとタイヤは保管中に空気を抜いておいたのでこのままでは走れません。なのでとりあえずガソスタに持って行って空気圧を調整するのに走っていくため、いったんざっくりの測定値でタイヤに空気を入れます。
ということで家にもフットポンプをひとつ用意しています。ガソリン入れないのに空気入れだけ使いにスタンドって行きづらいので、ちょっと空気入れるぐらいならフットポンプがあると便利です。チャリにも使っていますが、こういう形のフットポンプがそれなりに高圧にも入れられるので便利だと思います。しかも安いですし。
アダプターがいくつかついていれば、車にも自転車にも使えます。
でも使ってみた感じはこの空気圧メーターはそんな当てにならないかもな、という感じ。それと空気を入れる時はジャッキから下ろしてタイヤが車重を受けている状態で空気を入れないと正しい気圧にならず、タイヤを外した状態で規定値にすると接地したときに気圧が高くなりすぎるので注意です。
フロントで200kPa、リヤで190kPaにゲージを合わせてポンプで空気を入れたのですが、その後ガソスタに行って空気ボンベを使ってみると、なんと空気圧が高すぎるということでひたすら空気を抜くことに・・・。やっぱりこの空気圧ゲージは全く当てにならないかもしれません。。どうやらちょうど100kPaずれてるっぽいす・・・。とはいえどうせこの手の安ポンプのゲージが正確とは到底思っていないので、ポンプとしての機能は十分なので良しとします。