ローバーミニ:ユーザー車検で落ちてしまったヘッドライト光軸。車検合格後の状態で測定しておき、次回車検はそれに合わせて調整する。

先日車検が完了したつゆだく(ローバーミニ)ですが、車検を受けた際に右ヘッドライトの光軸テストとサイドブレーキテストで検査不合格をもらってやり直したのは以前記事に書いたとおりです。今回は調整後に”車検合格した状態”の光軸を測定し、次回の車検準備ではそれと同じ設定にしていきたいと思います。

前回車検を通した時の記事はこちら。

ローバーミニ:ユーザー車検で落ちないための事前準備。~下回りの点検とヘッドライト光軸調整~
前回はタイロッドエンドの長さを調整してアライメントを適正値に合わせました。その際ジャッキアップしてタイヤを外し作業したので、その...つづく

ヘッドライトの光軸は自分では正しいのかわかりづらい。なので”車検に合格した状態”の光軸を測定しておき、次回の車検で同じ設定にする。

今回車検を通してきた後なのに光軸の測定を行っておくのは、次回の車検に向けて”正常な状態”を記録しておきたいと思ったからです。車検の準備をDIYでやるにしても”車検の基準に適合しているか”測定しづらいのがアライメント(サイドスリップ検査)とヘッドライト(光軸検査)。

以前書いたとおりですが、ヘッドライトの光軸は光の境目であるカットオフラインが正確にはわからないこともあって正確な測定が難しかったので、今回車検に合格した状態で光軸のざっくりした状態を測定しておきます。次回2年後の車検ではこれに合わせて調整すれば、確実とは言えないですが合格見込みが高いということですね。車検前に光軸調整した記事はこちら。

ローバーミニ:ユーザー車検で落ちないための事前準備。~下回りの点検とヘッドライト光軸調整~

ちょっとここで改めて光軸の検査基準についてググったものを確認したいと思います。

【すれ違い用前照灯、つまりロービーム】

エルボー点(カットオフ上における当該すれ違い用ビーム(すれ違い状態における照射光線
をいう。以下同じ。)の照射部分の中心及びその近傍にある最大の屈曲点をいう。以下同
じ。)は、すれ違い用前照灯の照明部の中心を含み、かつ、水平面より下方0.11°の平面
及び下方0.86°の平面(当該照明部の中心の高さが1mを超える自動車にあっては、下
方0.41°の平面及び下方1.16°の平面)並びに車両中心線と平行な鉛直面より左右に
それぞれ1.55°の鉛直面に囲まれた範囲内、又は、前方10mの位置において、当該照
明部の中心を含む水平面より下方20㎜の直線及び下方150㎜の直線(当該照明部の中
心の高さが1mを超える自動車にあっては、下方70㎜の直線及び下方200㎜の直線)並び
に当該照明部の中心を含み、かつ、車両中心線と平行な鉛直面より左右に270㎜の直線
に囲まれた範囲内にあること。

【走行用前照灯、つまりハイビーム】

その光度が最大となる点(以下「最高光度点」という。)が、前方10mの位置において、走行用前照灯の照明部の中心を含む水平面より100㎜上方の平面及び当該水平面より当該照明部中心高さの5分の1下方の平面に挟まれた範囲内にあり左右は中心から270mm以内。

・・・めちゃくちゃわかりづらいですね。笑

光軸は垂直で平らな壁があれば簡易測定できる。クルマは壁に向かって真っ直ぐ、2mの距離で測定する。

改めて記載すると初年度登録が1998年より前のクルマ、つまりうちのつゆだくはロービームによる検査ではなくハイビームによる検査です。正確に記載すると1998年8月31日以前に初年度登録しているとハイビームによる検査になります。

ローバーミニの光軸調整

ただ上の画像を見て分かるとおり、ハイビームではぼやっと広く照らされるのでDIYではどこを測定したらいいか全くわかりません・・・。検査場の専用機械では最も明るい点(つまり中心)を検出できるんですが、ちょっと自分ではむずいですね。

ということでロービームで規定に沿っていれば、設計上おそらくハイビームも正しい方向を向くだろうという考えでロービームで調整していきます。まぁローバーミニみたいな設計の甘い旧車になるとロービーム合っていればハイビーム合っているとは限らないかもしれませんが、実使用としてはロービームの使用がほとんどなのでロービームが適切な方がいいですよね。

ということで今回もシャッターに向けて(できれば暗いところで平らな壁に向かってライトを当てるのが良い)、距離は2mで測定します。メジャーで上から見てライトレンズが2mになっていればOK。一応シャッターにクルマが真っ直ぐ向いているか確認するために左右ライト両方で距離を測っておきました。

ローバーミニの光軸調整

これで照射テストをしますが、先にまず車体側から測定しておきます。

次回はヘッドライト中心と2m先のエルボー点の高さの差が25mmの設定でいけば合格できる気がする。

車体側というのは地面からのヘッドライトの高さです。車高は調整してしまえば毎回違いますし、2年後に同じ車高かどうかはわからない(というかどこかで下げるのでまた車検の時に上げると思う)ので、ヘッドライトと照射先の高さの差を測定しておくということですね。車高がどうあれ2m先のエルボー点がヘッドライトの中心から一定の距離で下にあれば車検は通るということです。

ローバーミニの光軸調整

右側のヘッドライトはレンズ内のカットラインで62.5cm、レンズ中心で64cmです。

ローバーミニの光軸調整

左側はもう2~3mmぐらい低いですね。まぁ誤差の範囲内です。

ここでガレージのライトを消してヘッドライトをロービームにして測定を開始します。測定方法は前回と同じでシャッタータオルをつけてエルボー点を測ります。エルボー点は下の画像における光が当たっているところと当たってないところの境目、左側は斜めに上がっていって右側は地面と並行ですが、その角にあたる部分がエルボー点です。

ローバーミニの光軸調整

若干ボケてしまっていてわかりづらいのですが、最も明るいところから暗いところまで2cmぐらいの幅があるのでどこで測るかによって結果が違います。

ローバーミニの光軸調整

まぁ毎回同じ基準で測れればいいわけです。上の画像は右ヘッドライトでの測定ですが、

  • 左ロービームエルボー点62cm
  • 右ロービームエルボー点61cm

という結果になりました。ここで改めて結果を整理してみます。

左ヘッドライトはレンズ中心からエルボー点の距離が18mmぐらい、そして右ヘッドライトは30mmということですね。そして車検を思い出すと、元々左右同じ高さに調整したつもりだったのに右ヘッドライトだけ検査結果×でした。つまり左はギリギリセーフ、右はギリギリアウトだったと想定できます。そして右は追加で光軸を下げるよう調整して車検に通りました。ということは左に合わせるとギリギリすぎる、右は安全圏もしくはちょっと下気味かもしれません。

よって次回はヘッドライト中心と2m先のエルボー点の高さの差が25mmで行けば安全度が高いと考えられるので、それを記録しておきたいと思います。ちなみに今回の車検終わってからの測定も、リヤトランクにスペアタイヤやジャッキ、工具など重たいものを積みっぱなしにして車検行く時と同じ状態で測定しています。これだけ重いものをリヤに集中して積むと光軸の角度も変わる可能性があるので、この辺りも気を使っておいた方が安全です。

次回の車検は一発で通したいですね!!