さて前回はエンジン裏のアンダーパネルから作業を行う箇所の確認をしておきました。その結果工具が足りないことがわかったので、追加購入して今回の作業を進めたいと思います。
前回までの記事はこちら。
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■まずはドレンボルトからオイルを下抜きする。手探りになるが車体に潜らず作業可能。
ではまずオイルを抜いていきましょう。冬場でオイル粘度が高かったり、上抜きをしたり、あるいはつゆだく(うちのローバーミニ)のようにオイル粘度が高かったら事前に暖気をしてオイルを温めたかもしれません。でも最近の車はオイル粘度が低いのと、今回は下抜き、さらには目で見えないところを手探りで作業することになるので火傷が怖いということもあって暖気はしてません。
前回の画像の再掲ですが、奥のシンプルなドレンボルトから先に開けてオイルを抜きます。手前のオイルフィルターはドレンボルトからオイルが抜け切ったら、その後に作業します。
ドレンボルトは17mmのソケット。地面に対して水平に生えているのでソケットが長いとアンダーパネルに工具が引っ掛かります。僕はトルクレンチで下の画像のようにボルトにソケットをかけたら、左手を奥に突っ込んでソケットがボルトから外れないように抑え、右手でレンチを回して緩めました。
これなら頭や胴体まで車体下に潜らせなくても作業は可能です。ただし直接目でドレンボルトが見えないので、スマホのインカメで写真を撮って構造を掴み、あとは手探りでボルトにレンチをかけて作業しています(覗き込むようにカメラで撮った画像は前回の記事参照)。
■ドレンボルトから出てくるオイルはトレー1杯分。
またドレンボルトは緩んだ瞬間にオイルが漏れてくるわけではありませんでしたが、事前に大きな紙(梱包材として入っていたらとっておいている)とオイルトレー(受け皿)を敷いてあります。緩んだドレンボルトはあと手で回るので、ボルトを抜くとオイルが流れ出てきます。
こんな感じで勢いよく出てくるのですが、アンダーカバーのフタにオイルがかからないように注意してください。養生テープなどで事前にフタを開けた状態で固定しておくとベストです。
流れ出たオイルがトレーから溢れないか、溢れそうになってきたら一度ドレンボルトを差し込んで止めようと待っていたのですが、結果としてこれぐらいのトレー1杯で十分でした。
オイル粘度も低いのでちょっと待っていれば流れ出るオイルは細くなり、しっかりと抜け切ります。
この間にドレンボルトを掃除しておきましょう。
ペーパーでしっかりと掃除したボルト。ローバーミニのようにマグネットはついていません。オイルが抜け切ったらこれを戻すのですが、基本的にはドレンワッシャー(銅ワッシャー)は1回外すごとに新品交換が推奨されています。
■オイルが抜け切ったらドレンボルトを戻す。締め付けトルクは15Nm。
清掃後はドレンボルトを指で差し込み、奥まで締め込みます。そして最後にトルクレンチでギュッとします。ギュッというのはググったところ15Nmのトルクで締めるのですが、僕のレンチは低トルクの管理ができないので感覚値で締めました。締めたらアンダーパネルなど周りにオイルがついていないか見ながら綺麗に拭いておきます。
そして抜けたオイルがこちら。んーまぁ汚いですね。でも色は酸化で黒くなるものなので、これだけ見てもなんとも言えない気がします。
油量としてはこんなもんです。オイルフィルターからどれぐらいのオイルが出てくるか分からないので、いったん奥にあるポイパック(オイルを捨てる用の段ボール)に流し入れておきましょう。
粘度のあるオイルをポイパックに流し込む瞬間が好きなのですが、調子に乗ってこぼすと掃除しても床が綺麗ならない大惨事になるので勢いよく流すのはやめましょう・・・
次回は最後にオイルフィルターケースからオイルを抜き、オイルを注いだら完了にしましょう。続きの記事はこちら。