僕は当初整備記録を兼ねてこのブログを始めたのですが、現在ブログとは別で整備内容とその日付を一覧でつけています(オイルフィルターの交換など前回いつやったか忘れてしまう)。それを久しぶりに見ていてびっくりしたのですが、なんとつゆだく(うちのローバーミニ)のオイルが1年ほど交換されていないようです。
もらい事故やらなにやらあってつゆだく(ローバーミニ)にとっては厄年だったのですが、それにしても僕としたことが・・・
(改めて詳細にオイル交換の作業手順を記載した最新の記事はこちら)
このページのもくじ。
■ローバーミニは3,000km走行もしくは6ヶ月がオイル交換の目安。
ローバーミニにおけるオイル交換のスパンは3000キロ走行もしくは半年経つ、こちらのどちらか早い方です。通勤で使っていた頃とは遥かに走行距離が違いますし、小さい子供を乗せるのは心配ということもあって、最近はそれほどローバーミニの走行距離は伸びていません。なので今回は半年の期限切れの方が早く来たということになります。
オイルというのは性質上、空気に触れているとだんだんと劣化をしていきます。ローバーミニはエンジンオイルとミッションオイルを兼ねているという特殊な構造もあって、オイルが長持ちするというタイプでもないでしょうね。エンジンオイルは空気にも熱にも触れやすい性質があります。実際ほとんど走らなくてもオイルが黒くなってしまうのは、これは空気に触れることによる劣化で起こる変色だと考えています。変色自体は大きな性質の劣化を招くわけではないので、大きな問題では無いのですが、一定以上劣化するとオイル粘度が低くなったりするので、その辺りが交換時期として設定されているのだと思います(オイルによって耐久性は異なるし、20年前よりオイルの品質は上がっているかもしれないが、クルマによって設定されている交換時期を守るのが安全)。
以前ふとオイルと交換しようと思ったタイミングもあったのですが、その時シェブロンオイル(いつも使っているオイル)の在庫が切れてしまっていて交換ができませんでした。それからついつい忘れてしまっていたのですが、今回まとめてオイルを購入したので交換します。シェブロンオイルはコストコで安く売っていることもあるのですが、コストコに滅多に行かないかつ必ずしも売っているわけではないので、最近は楽天での購入がメインです。Amazonだとちょっと割高ですね。
走行距離が落ち着いてからは1箱ずつ買えばいいのですが(保管に邪魔だし)、ついつい送料がもったいなくて以前のようにまとめて2箱購入してしまいます。。2ダースなので24本、1回の交換で4~5本程度使うので5回分はあるということです。笑
それと僕はオイル交換セットを用意しています。オイル交換以外の油分が伴う重作業では使うのですが、Amazonなどの梱包でよく入っているクッション用の大きな紙を作業中床に敷くように畳んでとってあります(最近はビニール製のエアークッションが多いですね)。それと油分を取りやすいペーパータオルや、洗車などで使い古した”汚れもの用”のタオル類。
■1年ぶりに作業するとオイル交換もワクワクして楽しい。
つゆだくのオイル交換はこれまでもめちゃくちゃやってきたので手慣れたものですが、それでも久々にやるとこういったメカっぽい作業は楽しいものです。
ひとまず暖気をして少し落ち着いてからレベルゲージでオイル残量をチェックします。ちっと画像だとわかりづらいのですが、ゲージの2つあるポチ(突起)の上端近くまでオイルがあります。
どこからかオイル漏れが始まるとこのオイルが減っていくペースが急に上がるので、オイル漏れがないかチェックする意図も含めて定期的にオイル残量のチェックをした方が良いです。今回も交換前ですが、残量はチェックしてからオイルを抜きます。ちなみにエンジンが冷え切っている時はオイルが重力で下に落ちていて(つまりゲージ上は多め)、エンジンを回した直後だとエンジン内部にオイルが回っているのでエンジンを切ってすぐはゲージ上若干少なめに見えます。その辺りは考慮してオイル量を調整しています。
とりあえず床にペーパーを敷いてから、オイルが温かいうちに上抜きで吸い出します。
この時期は暖気せずともゆっくり抜けますが、冬の冷え切ったオイルだと粘度が高すぎてなかなか吸い出せないので暖気をお勧めします。蜂蜜のように出てくるオイルを待っている間に周辺のチェックをしておきましょう。
■各種消耗品はクセになるほどチェックした方がいい。暖気して待っている間などに要チェック。
ローバーミニに乗る際は日頃もチェックしているのですが、オイルを抜いている間にも同じようにチェックします。
まずブレーキフルード。以前交換したのでこのフルードはまだ透明で綺麗ですね。冷却水が漏れてオーバーヒートしようが、オイルが漏れてエンジンブローしようがまぁ最悪はしょうがないのですが、ブレーキフルードがなくなるとブレーキが効かなくなり一番危険です。最悪死にます。笑 なのでチェックは必須でしょう。
ブレーキフルードもエンジンオイルと同じように、走行距離によらず空気と触れることによる劣化もあるので時期がきたら交換しましょう。ちなみにDIYでブレーキフルードを交換する記事はこちら。
次に液体系として冷却水も確認します。ただしここで暖気がされている場合は冷却水も激アツになっているので注意が必要です。僕は厚手のタオルでキャップを持って開けてしまいますが、一般的には冷えている状態でのチェックのほうが安全です。蛍光色のクーラントが濁っていないことと、残量をチェックします。減っていたら継ぎ足すのですが、漏れていると減るペースが早いので注意が必要です(漏れがなければそもそも継ぎ足す必要がないぐらい減らない)。
あとエアフィルター。枯れ葉などが入っていたら除去するのと、汚れ具合をチェックします。どうしても吸入口付近から汚れるので、反転させて綺麗な方と方向を入れ替えたり、気休めかもしれませんが裏側から洗車用のブロワーを当てて細かい埃を吹き出すようにして戻します。もちろん汚れ切ったら交換する消耗品ですが、現在使っているmini spares製のフィルターは内周に金属メッシュが入って形崩れしない構造になっていて、非常に品質が高いように思います。オイルフィルターも同様ですが、見えない場所でもそのしつらえの美しさがクセになります。
この辺りの製品は楽天やAmazonでは売っていないかもしれません・・・軽く検索したら出てきませんでした。ちなみに僕はミニのイベントに行った時安くなっていたのを購入しました。
最後にエンジンルームを覗き込んだり、アンダーパネルを見てオイル漏れがないかチェックします。ローバーミニで一切のオイル漏れがない状態を目指すのは難易度が高い(フルオーバーホール後とかでないとなかなかない状態)ので、溜まるぐらいオイルがないか、それと漏れていてもその箇所を理解しておくことが大事です。例えば上の画像のようにフロントの下部、ミッション前面が汚れているとフィルターからのオイル漏れがありそうなどですね。
■レベルゲージの穴からオイルを上抜きしたら、ドレンボルトから下抜きもする。
エンジンオイルは上抜きができると楽ですが、オイルパンの底面のオイルを綺麗に吸い出すことは難しく、金属粉などの汚れはオイルパンの底に沈殿しているであろうことから、僕はドレンボルトも開けてオイルを抜きます。上抜きと下抜きについてはこちら。
まずドレンボルトを外すためには、ATの場合先に近くにあるカバーを外す必要があります。これが邪魔をしてドレンボルトのソケットがはまらないんですよね。
ここはオイルがどうしても漏れやすいのですが、チェックするとほとんどオイルが溜まっていなかったので大丈夫でしょう。綺麗に拭いておきます。
これであらわになったのがリンケージ部分と、中央右に映っている大きなボルトがドレンボルト。ちなみに濃い茶色で写っているのは接着剤らしく、オイル漏れではありません。
オイルの受け皿を敷いて、ドレンボルトを外します。緩めるとすぐオイルが出てくるので、先に受け皿は必須です。それとローバーミニはアンダーエンジンカバーまで含めるとかなり最低地上高が低いので、オイルの受け皿は薄いものがオススメ。オイル交換用製品より100均のトレーの方が薄くて良いかもしれません。ただし、薄い以上は容量が小さく、よって僕は先に大半のオイルを上抜きで抜いています。
抜いたドレンボルトの先端は磁石になっているので鉄粉(スラッジ)の溜まった量を確認しつつ掃除します。毎回こんなぐらいに鉄粉がついていますが、オイル交換のたびにこれだけエンジン内部が削れていると思うと恐ろしいですね・・・
上抜きでできるだけオイルを抜いていたとしても、ドレンボルトから結構な量のオイルが出てきます。500ml以上は出てきますね。そしてこれをポイパック(オイルを捨てる用の段ボール)に流すときにもたくさんのスラッジがあることがわかります。やはり最後にドレンボルトを外してオイルを抜くのは必須ですね。。
■最後に部品を元どおり取り付けたら新品のオイルを注ぐ。
そしたら掃除したドレンボルトとカバーを戻します。僕は2回に1回ぐらいドレンボルトの金属ワッシャー(パッキン)を新品に交換していますが、一般的には毎回交換が推奨です。
この辺りはトルク管理せずに締めていますが、緩いとオイルが漏れるし、締めすぎるとオイルパンのねじ山がダメになるのでセンシティブなところです。
最後に新しいオイルを入れましょう。僕はオイルジョッキを持っておらず(邪魔だし砂埃などで汚れると次回使いづらいので)、ペットボトル製漏斗を使っています。これで全く問題ないですし、使い終わったらペーパーで拭いてオイル交換セットに入れておくだけ。
シェブロンオイルは毎回4本ノールックで注いで、5本目はオイルレベルゲージを見ながら半分ちょいぐらい注ぎます。冷えているオイルを注いでいるのでゲージまで重力で落ちていくのにタイムラグがあります。なので入れ過ぎに注意です。僕は注いで5分ぐらいたったときに、レベルゲージで上端〜上端から5mmぐらいにオイル量が収まっていることを目安にしています。
最後にエンジンを回してオイルを温めます。今回は時間もあるしちょっと乗りたかったのでこのまま試走に。なかなかぐっと踏める区間はありませんが、それでも一瞬踏み切れると楽しいし、たまには意図的にエンジンに負荷をかけるようにしています。つゆだく(ローバーミニ)は法定速度内で踏み切れるのがいいですね。端から見てもぶっ飛ばしていると思うほどスピードは出ません。笑 ドレンボルトの締めが弱いといけないので、これで戻ってきてドレンボルトからオイル漏れがなければ交換作業完了です。