じょんじょん(F56 JCW)でずっと気になっていたことがあります。それがホイールがツライチではないこと。特にリヤは絶望的に引っ込んでおりキャーと叫んでしまうレベルです。
ということでスペーサーを入れます。というかスペーサーはとっくに購入していたのですが、なぜかそのまま1年ぐらい寝かしていました。こうして熟成を重ねたスペーサーであればさぞかしホイールが出るだろうと期待し、ようやく取り付けを行おうと思います。笑
このページのもくじ。
■購入したのはRay Sprot製のアルミスペーサーで、ロングボルトもセットになっている。
ホイールスペーサーと言っても大きく2種類があります。
- ひとつは普通のスペーサーと呼ばれる、ホイールとハブの間に挟んでホイールボルトで共締めするもの
- もうひとつはワイドトレッドスペーサーと呼ばれる、ハブに一度専用ボルトで固定し、そのスペーサーから生えているボルトにホイールを通してボルトで固定するというもの
後者の方がめちゃくちゃ厚みが出るのが一般的です。ただスペーサーというのは圧倒的に見た目重視のアイテムで、バネ下重量の増加とホイールセンターのわずかなズレを考えれば、基本的にはパフォーマンスの落ちるアイテムだと思っています。
ということで僕はできればスピードの出るクルマにスペーサーは付けたくなく、一方でサーキットを走るわけではないのでどうしても見た目に我慢できなければ普通のスペーサーを入れます。
スペーサーにも安い汎用品がありますが、基本的にハブリングつき(つまり車種専用設計)でセンターがきっちりと出るものしか購入しません。車種専用設計ということは生産数量が出ないのでかなり割高になりますが、足回りなどの走行系は妥協するのは恐いですから。
で、今回購入したのはRay Sport製のアルミスペーサー。もちろんハブリングつきで厚みは15mmを選択しました。厚みのあるスペーサーなのでホイールを固定するボルトもその分だけ長くする必要があります。いわゆるロングボルトですが、この製品はブラックのロングボルトがセットになっています。
■ホイールを外して装着するが、ついでに汚いブレーキキャリパーもガッツリ掃除する。
では装着してきましょう。ホイールを外してスペーサーを挟み、ロングボルトに交換して固定するという簡単な作業です。ただしホイールを外すためにはジャッキアップが必要になります。
BMWミニのジャッキアップは以下の記事に書いています。
ということでジャッキアップしたらトルクレンチでホイールを外します。ソケットは17mmです。ホイールを外したらスペーサーを取り付けるのですが、せっかくホイールを外したからには普段掃除できないところを掃除したくなるのが潔癖症の僕。
真っ赤なブレーキキャリパーを掃除しておこうと思います。ホイール洗浄時と同様に食器用洗剤をフォーム状に吹いて、今回は歯ブラシで細かい部分まで丁寧に洗っていきます。ブレーキダストが半端ない欧州車のホイール掃除方法はこちら。
ミニはめちゃくちゃブレーキダストが出るので洗車してちょっと乗ったらすぐホイールが汚れます。もちろんホイール内部にあるブレーキキャリパーもめちゃくちゃ汚れて、普段はスポークの隙間から懸命に洗うのですが、さすがにキャリパーの裏や細部までは手が入らないのです。。
ということで洗ったのが上の画像。洗っている最中は手が汚すぎてスマホをさわれませんでした・・・。案外熱で汚れがこびりついている感じまではないですね。そしてBMWのマークが見えます。
表から見るとこんな感じ。キャリパー以外のホイールアーチ内部もざっと洗ってあります。ずいぶんきれいになりましたね。
■ハブにぴったりとスペーサーを取り付ける。スペーサーを入れたら尚更ホイールボルトの締め方には注意が必要だ。
ようやくスペーサーを取り付けるのですが、下のハブにスペーサーをスポットはめるだけ。簡単ですね。
上の画像でハブの中心部分が円柱状に飛び出ていますが、この突起にスペーサーのハブリングがぴったりハマることで回転軸のセンターを出す仕組みになっています。そのためこの突起の直径や高さに合わせてスペーサーのハブリングを設計する必要があり、ここが車種専用設計なのですね。
もちろんぴったり。Ray Sportのロゴも含めてきれいな製品ですね。ロゴが見えなくなるのが残念です。
あとは元どおりホイールを装着するだけなのですが、絶対に間違えてはいけないのがホイールボルト。厚みが出た分だけネジ部分が長くなっているロングボルトに交換して装着してください。
あとアルミのスペーサーは金属としては柔らかいので、少しずつ★マークを一筆書きで描く順にボルトを締め込んでいく必要があります。やわらかい分だけ締めムラが出やすく、ブレの原因になるのでスペーサーがない時よりも丁寧に満遍なく締めた方がいいですね。
F56のホイールボルトはトルクXXで締めます。これでOKですが、何度か走ったら増し締めした方がいいですね。
■これでどーよ!ホイールツラになったら一気にカッコよくなった!
ジョンクーパーワークスの標準ホイールは、ホイールの表面がタイヤ部分よりもだいぶ外に出っ張っています(だからガリ傷を作りやすい)。なので張り出している感もあるのですが、タイヤに合わせてスペーサーを入れるとハミタイと判定される可能性があります(グレーですね)。
まぁファミリーカーで指導を受けるのもアレなので、今回はホイールツラを目指す15mmの選択でした。ひと口にタイヤのツライチと言っても、タイヤゴム側面がはみ出すギリギリなのか、ホイールリムがギリギリなのか、ホイールの最も出っ張った部分がギリギリなのかと種類があります。今回はホイールの最も出たところがフェンダーより出ないホイールツラですね。
上の画像はスペーサーを入れる前。
「ギャー!!ていうかホイールアーチの樹脂にオーバーフェンダーっぽい突起つける必要ねーだろ!!」
とイギリス方面に向かって叫んでしまいますね。
上から見るとさらにキツイ。この引っ込み方は目も当てられません。写真を撮る手が震えます(なら1年装着せずにスペーサーを寝かせるな)。
車体後方から見るとその引っ込み方がよくわかるかもしれません。グレーなラインを攻めるなら20mmスペーサーでもいいんじゃないかと思うほどです。でもスペーサーは厚くするほど重たく、センターのズレも大きくなるので薄く納めたい気持ちもありますね。。
ここからはスペーサー装着後の画像です。
斜め前から見るとこんな感じ!やっとまともな範囲に入ってきました!ホイールさんコンニチワ!!とイギリス方面に向かって叫びます。
本当はもっと攻めたかったのですが、ホイールツラだとこのぐらいですね。まぁタイヤ側面で見るとまだまだ引っ込んでいる感もありますが、これならケーサツにブツクサ言われることもないでしょう。
後ろから見るとホイールツラ具合が分かるかと思います。僕は昔のクルマのようにタイヤの下半分がかなり露出しているスタイルが大好きです。ぽすけ(ケイマンS)でもここが美しく、よく後ろから眺めていました。
ノーマルサスで15mmも出すのですから、これでローダウンしたらよりタイヤは内側に引っ込むのでもっと厚いスペーサーをかます必要がありますね。となるとあまり厚いスペーサーをかませるのは好ましくないので、そもそもホイールを交換してスペーサーなしでツライチにしていく必要があります。
ローダウンとツライチはカッコイイの基本ですが、やりだすとかなり金のかかるところでもあります。。ブランドによっては最初からホイールアーチギリギリ車高のツライチなクルマもあるので、最初からそういう車を購入する方が良いのかもしれません・・・