さて問題のボディサイド。何が問題かというと傷の多さと深さです。
普段はそれほど目立たないのですが、めちゃくちゃ明るい光を当てると大量の傷が浮かび上がります。。それがまた深いようで、これまで何度かやってきた研磨とコーティングでもある程度しか取れていませんでした。
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■傷はサイド全面に渡っていて、前のオーナーの洗車傷だとずっと思ってきた。
この傷はずーっと洗車傷(前のオーナーが自動洗車機に放り込んでいたとか)なんじゃないかと思っていんですが、ちょっと違うかもしれないと思ってきました。
上の画像はフロントフェンダー後部。いわゆる雨樋というか溶接目の後ろから横方向に無数の線傷が見えると思います。
これがドアパネル以降も後方に向かって続いているんですね。ドアは下半分の方が傷が深いようにも見えますが、これは光の当て方の問題です。
そしてサイドウィンドウ直下も結構ダメージが大きいです。下の画像だとちょっとわかりづらいですが、結構傷が入っています。
横方向から強い光を当てて撮るとこんな感じで傷が反射して見えます。不思議なことに、この辺りの傷は縦方向に入っているんですよね。
こんな傷が均一に広く入っていて、表面を触って分かるものではないのですが光の当たり具合によっては結構深く傷が入っているように見えます。
■これは走行時の巻き上げ傷かもしれない・・・
そして思ったのが、これらのサイドパネルの傷は走行時に地面から巻き上がったものが当たってできた傷ではないかということ。それこそ小石や枯れ葉などです。つゆだく(ローバーミニ)は長い距離をこれまで走ってきているのと、オーバーフェンダー車、かつ前輪駆動なので自らもボディサイドに石を跳ね上げやすいのだと思います。
雨の日にスピードが出ているとフロントのサイドウィンドウ上で水滴が渦を巻いていることに気がつきます。これはサイドミラーやフェンダー、雨樋などの突起物が空気の流れを乱し、気流が渦を巻いている証拠です(水滴は気流に沿って窓を伝うのでわかる)。そしてその気流の流れに沿って傷があるように見えます。
そしてリヤフェンダー前のパネル。見づらいですが、車体前方側は横方向に傷の線があり、それが車体後方に来るとリヤフェンダーのふくらみに従って上方向に傷の向きが変わります。洗車機のブラシの方向ではなく、気流の流れに沿っているように思えてきました。
そういう目線で最初の画像を見返すと、明らかにフロントタイヤが巻き上げたのではなく、走行していて前方から何かが飛んで来たのであろう高さにも傷がついているので、自分ではなく前を走行する車が巻き上げたものが傷を作っているのかもしれません。
傷は方向性が揃っており、各位置で下のオレンジ線の方向に傷が入っています。空気の流れっぽいですよね。
ラリーカーがタイヤの後ろにつけている泥跳ね防止のラバーをつけてみようかと思ったのですが、前を走行する車から飛んでくるものの傷だとすると意味がなさそうです。
■塗装の特性はメーカーや年代によって結構変わる。そしてローバーミニは傷がつきやすいボディ形状をしている。
ローバーミニだけこんな傷まみれになる要因は、推測ですがいくつかあると思います。
- とにかくエアフロー(ボディ周りの空気の整流)が悪く、起こした乱気流がボディに小石を当てまくる
- そもそも当時のローバーミニの塗装が弱く、傷がつきやすい
- 全高が低いので飛んで来たものを受けやすい
もうエアフローについてはどうしようもないですね。めちゃくちゃ風の煽りを受けるのでよく体感できますが、それでもこの形を愛してやまないのがミニ乗りです。
古い塗装面なので今回はおそらく消しきれないと思いますが、なるべく目立たなくしておきたいと思います。その後硬度の高いガラスコーティングを厚くして今後はなるべく塗装面そのものに走行傷が入らないように予防していきたいと思います。これまでもガラスコーティングはしっかりとやってきて、実際に購入した頃から傷が増えた感じはしないので、予防効果はあるものと信じています。