前回はフロントボンネットの傷取りをしていましたが、今回はその仕上がりとコンパウンドの後処理について。
前回までの記事はこちら。
このページのもくじ。
■大きな傷は残ったとはいえ、かなり光沢のあるボンネットになってきた。
大きな傷は消しきれませんでしたが、とはいえライトを当てて見てみると洗車とコーティングをする前でも下の画像ぐらいの艶が出てきます。こうして光度の高いライトを反射させながら塗装面全面を丁寧にチェックしていくことで、傷の消え具合や磨きムラなどをチェックしていきます。
研磨とコーティングの専門ショップではめちゃめちゃ明るいライトがたくさん設置されていますが、その理由は傷を見易くするためですね。
つゆだく(うちのローバーミニ)は新車からかなり年数が経っているので、パネルごとに再塗装がされていたりします。どのパネルがいつ再塗装された物なのかはわかりませんが、クリア層が薄い部分や厚い部分があるので、パネルごとに状況をよく見ながら研磨具合は変えていく必要がありますね。
フロントボンネットやフェンダーを磨き終わったところ。フロント周りはボンネットやフェンダーまで塗装が比較的新しいのか、クリア層が厚く光沢があります。これぐらいの年季の入った車としては上々な艶でしょう。
一方でサイドやリヤパネルはクリア層がほとんどなく、どこまで光沢を作って綺麗にできるかが勝負ですね。
■パネルの隙間に入ってしまったコンパウンドは完全に乾く前に早めにブラシで除去。
それと夏ではないのでマシですが、パネルの間などで隙間に入ってしまったコンパウンドは乾き切って固着する前にブラシで掻き出しておきます。本来こういった隙間やエッジはマスキングをしてから作業するのですが、ローバーミニはそれをやり出すとかなり大変(つなぎ目などが多い)ので割愛しました。すいません。
こういったところにもコンパウンドが溜まったりします。そのまま上からガラスコーティングをしてしまうと、コーティングの下に白い粉が入って固まってしまうのでしっかり掻き出しておきます。
こういうコンパウンドの処理などが雑な業者にはコーティングを出さないように注意が必要です。結構な金額を払ってコーティングするのですから、専門店に出すことを推奨します。餅は餅屋ですから。
ちなみに歯ブラシは思いのほか攻撃力が高く、僕はもう洗車では使用していません。コンパウンドの掻き出しだけですかね。使う歯ブラシも毛先が細かく柔らかい物を使っています。固めの歯ブラシでエンブレムの周りなんかをガシガシ擦ると一発で傷まみれになるので注意ですよ(失敗経験あり)。
■バフの入らない箇所はスポンジや布にコンパウンドをつけて磨く。
さて、フロント周りはだいぶ綺麗になったと思います。右前のフェンダーは直近もらい事故で再塗装したばかりなので傷も少なくクリア層も厚い状態、なのでここは軽く磨いて終了。
それと大きなポリッシャーでは磨けない箇所(ローバーミニには多い)は手で磨きます。小さなスポンジで磨ける箇所はそうしますが、下の画像のようなフロントウィンドウモール周りなどは布地にコンパウンドをつけて磨いています。
フロントはフロントでボンネットに大きな傷があるのが難題でしたが、つゆだく(うちのローバーミニ)の問題はサイドなんです。
これまで何度も研磨とガラスコーティングはしてきましたが、どうしても気になるしどうしようもなかったのがサイドの傷。塗装面自体が古いということもありますが、深い傷が無数にあるんです。
どこまで目立たなくできるかはわかりませんが、今回改めて結構強気でポリッシングしてみたいと思います。続きの記事はこちら。