いよいよアルカンターラの生地を貼っていきます。生地貼りは両手が塞がっているのと、接着剤を塗布してからはスピード勝負なので、あまり貼り付け方がわかるような画像は用意できませんでした・・・
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■重要なのは接着剤!高価でも安心の3M製スプレーのり。
ひとまず下地を綺麗にしているので接着力は確保できるかと思いますが、接着剤は強力であるに超したことがありません。ただし接着剤も適材適所があり、
- 2液性エポキシだと、あまりに量が必要で塗るのが現実的でない
- カチカチになるタイプの接着剤は天井パネルをたわませながら車内に戻す時に歪みで割れて剥がれの原因になるかもしれない
- 瞬間接着剤のようにサラサラの液体型だと生地に染みやすく、もしかしたら濡れたようなシミができたり、アルカンターラの毛がパリパリになるかもしれない
といった感じです。よって前回も使用した信頼の3M製スプレーのりを使います。いくつか種類があるのですが、僕は緑のやつです。
今回パナメーラのデカいルーフでは2.5缶ぐらい使いました。理想は生地とパネルの両方に散布してから貼り付けが良いので、もう1缶ぐらい使っても良かったかもしれません。
ただし何せ高いんですよね・・・でも何度も貼り直しになったら手間的に目も当てられないので、ここはケチらないことをお勧めします。ショップに出すよりは遥かに安く収まりますから。
■コツは生地を大きく伸ばさなければならない箇所から貼っていくこと。
さて、作業に入っていきたいと思います。下の画像はスプレーを吹いたところ。スプレーは蜘蛛の糸のような繊維状ののりが広く飛んで出てくる感じです。白く半透明なものがのりです。
スプレーのりは強力なので周囲に飛ぶとエグいことになります。。なのでパネルの端を吹く際は裏に新聞等を当てて床に飛ばないようにしています。Amazonなどでよく入っている梱包の隙間を埋めている紙を僕は取っておいてあり、オイル交換やこういった作業で下に敷いています(新聞とってないので)。
早速ですが生地を貼って行ってます。元々剥がれが大きかった後端の大きな凹みから貼り始めていますが、大きく生地を伸ばさなければならない箇所から貼っていくのが良いです。周囲の大きな平面は寄ってしまいそうなシワを逃す為に後から貼っていきます。
窪んでいる底の4隅は一番生地が剥がれやすい箇所。凸面と違って凹面は生地が伸ばされた時に剥がれる方向に力が加わる為ですね。乾くまで手で抑え続けるのは難しいので、厚手の布を丸めて置き、そこに重たいものを載せています。厚手の布(ここだとパーカー)によって曲面に均一に力をかけようということです。
■剥がれやすい窪みの四隅は完全に乾いてから周囲の生地を貼っていく。
難関のシワ伸ばしです。生地の表面を毛が覆っているアルカンターラでも、ちょっとでもシワがあれば目立ってしまうもの。ホワイトだと特に目立ちやすいかもしれません。
窪みの四隅が完全に乾いたあと(1日は置いている)は、周囲の布をシワが寄らないように引っ張りながら貼っていきます。これが難しい作業で、特にアルカンターラは生地が伸びないのでシワが残りやすいです。純正の生地はかなり伸びやすいのでアルカンターラを貼るなら、立体的に裁縫をかけた方が良いかも。。
手が届く範囲にあった使えるもの(息子の服、息子のおもちゃピアノ)をフルで駆使しています。笑
だんだんと貼れてきました。天井パネルの端をこんなふうに洗濯バサミで挟んで浮かないようにしていますが、大きなクランプを使ったり、室内から見える部分を挟むと跡が残るので挟む場所は注意が必要です。
上の画像で挟んでいる箇所はCピラーパネルの裏に隠れる箇所なので問題なし。
端っこからも剥がれる原因になるので、丁寧にのりを塗って貼り付けていきます。純正の生地ではフロントウィンドウの面とリヤウィンドウの面、跡サンルーフの淵だけがパネル裏まで生地を折り返して貼っていました(外からパネル断面が見えてしまう為)。
ですが今回は剥がれを防ぐ為に可能な限り全てのパネル端を生地折り返しにしていきます。
生地を折り返したのがこんな感じ。折り返した部分は乾くまで浮きやすいのでたくさんの洗濯バサミで固定しています。
後ろにビールのロング缶が2本見えますが、集中力が落ちるので推奨はしません。笑