最後に、人生一回ぽっきり独身時代にポルシェ乗れればいいのか。いやいや、一度乗ったらクセになる。そして若いうちに乗ったからこそ、さらにステップアップしていきたいならどうするか、今回はそんな記載にしています。酒飲みながら書いているので偉そうなこと言っていますがご容赦ください。
前回までの記事はこちら。
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■総じて、若手の頃は日々の生活費用が占める割合が大きい。
こうして振り返ってみると改めて思いますが、若い頃は収入の総額自体が大きくないので、全体に占める日々の生活費が大きな比率を占めます。何でもかんでも我慢するのではなく、日々は節約してたまにポンと好きなことに使う。これでも結構お金は溜まるものです。
これがキャリアを積んで年収が上がってくると、可処分所得が増えてくるので節約効果も変わってきます。
それと実際に僕の貯金を加速させたものが”忙しい仕事”であることは間違い無いです。平日はかなり残業が嵩んでいるので、たまに飲みに行けても金曜のみ、金曜すらそもそも飲みに行く時間がないということも多かったです。そうすると次第に友人からは誘われなくなってくる(寂しい・・・)のですが、皮肉なことにお金は溜まります。そして僕の場合はありがたいことに残業代がしっかり出ていたのです。
なので労働時間は長くても年次の割に残業代で年収を稼いでおり、さらに言うと「金を使う時間がない」ことも貯金に拍車をかけていました。
■そして社会人3年目の夏、ポルシェケイマンSを買う。
そうやって社会人の最初は80スープラの中古、いずれZ34フェアレディの中古を思い描きながらコツコツ貯めていたのですが、いつしかクルマという夢が薄れてただ日々に忙殺されるようになっていました。そんな中である時ふとポルシェを見かけて、「ポルシェっていくらぐらいから買えるものなんだろう・・・」と思ったことをきっかけにポルシェ乗りになりました。
それが忘れもしない社会人3年目の夏。8月末の残暑の中、注文書にサインしたあの日。
そう思うと社会に出てから約2年半でケイマンを購入したということですね。それまでにクルマを購入しなかったこと、ボーナスにもあまり手をつけなかったことで、購入時に貯金は300万溜まっていました。当時めちゃ残業して年収400万とかだった気がするので、我ながら良く貯めたと思います!
残念ながら僕は東京都内在住だったので、購入した後も駐車場代が高く(平置き青空駐車場が平均3万ぐらいの場所に2.5万で借りていた)あまりローンに頼らずにある程度貯金して購入しなければ不安でした。なので中古で車両本体価格400万のケイマンSに300万円の頭金を用意しました。
■一方で節約には限界があると思う。ある程度高級車に乗り続ける為には、収入を高めることに労力を振ったほうがいい。
僕はクルマ好きでありながら、100万ぐらい貯まった段階ではクルマを購入しませんでした。それはたまたま仕事に忙殺されていたり、都心の生活でクルマに現実感が湧かなかったこともありますが、結果として「ここで別のクルマを購入していたらポルシェは当面買えなかっただろう」ということが言えます。
つまりクルマの維持費はめちゃめちゃかかるのです。駐車場代だけでも都内の家賃は半端なく、乗らなくたって保険、車検などがかかってきます。つまり一気に貯金ペースが下がるわけです。
こうなってくると若手のうちの節約パワーでは貯金能力にも限界があります。既に家庭やらクルマやらを手にしてしまっている人は、節約はある程度しつつも、社会人3年目以降収入を高めることを考えまくったほうが良いと思います。結局は節約にも限界がありますし、あまり度を超えた節約は日々の活力(モチベーション)を奪います。
なので僕は”自分に見合わないぐらいの良いクルマを手に入れた”後に、それに見合うビジネスマンになるということを目標に自分を高めてきました。クルマは背伸びで手に入れていたということですが、そのあと自分が追いつくのでも良いと思います。もちろんそれが人によってはクルマじゃない何かかもしれません。でもそうやって次のステージにきた時に新しい世界が見え、そして次にまた購入するクルマもステップアップできます。
そう思うと最近ちょっとチャレンジしてないですね。結婚に出産×2とライフイベントが続いていて一杯いっぱいだったということもありますが、そろそろ次の何かをと思ったりもしています。偉そうに書いてしまいましたが、偉くもなんともない新卒サラリーマンが実際に(911でなくとも)”ポルシェオーナー”になった実績なので、若き皆様もぜひ。