やろうやろうと思っていて放置していたシリーズですが、つゆだく(うちのローバーミニ)のリヤスピーカーボードをレザーに張り替えてみようと思います。リヤスピーカーボードとは下の画像でいうと、ティッシュペーパーが置いてある黒い部分のことですね。
リヤスピーカーボードは後部座席の頭の後ろにあるスピーカーが埋まった板のことで、リヤウッドボードとかバックボードとか人によっていくつか呼び名があるようです。
こういう作業はもう全くの自己満カスタムなので、コロナの影響で自宅の時間ができた今こそ作業をしようと思いました。こういう細かいところってわざわざお金を払ってショップに作業を出す人も少ないでしょうし(内装フル張り替えならあるかもしれませんが)、DIYだからこそ細々とやれると言ったものでしょうか。
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■ひとまず分解だ。といってもリヤスピーカーの固定ボルトで留まっているだけ。
ローバーミニは標準でリヤにしかスピーカーがなく、そのスピーカーはリヤシート後ろ、トランクの上に設置されています。スピーカーボードはボディパネルとスピーカーにサンドイッチされる形でボルト固定されています。まずはこいつを外しましょう。
トランクの蓋をパカっと開け、トランク内の天井(車体右側)を覗き込んだのが上の画像。1つのスピーカーあたりボルト3本で留まっています。
使ったのは8mmソケットのレンチ。本来インチなのかもしれませんが、とりあえずパッと工具漁って使えたのが8mm。
車体左側のスピーカーはこんな感じ。左はガソリンタンクが邪魔なのですが、大きな工具を使わなければ問題なくナットにアクセス可能です。ガソリンタンク横についている配線カバーは外しておきました。
スピーカー配線のコネクターを外しておきます。ナットを外す前に最初に外すのがいいですね。半田付けも見えてますし、間違って強く引っ張ると断線するかもしれません。ちなみに天井に配線を留めておくクリップがありますが、これは僕がローバーミニ購入時にはすでについてました。
これでトランク内の作業は終了。
■続いて室内からの作業。おお、スピーカーボードは板だと思ってたら違うのか。。
スピーカーの固定が外れたので室内からボードを取り外しにかかります。
固定が外れているのでスピーカーはまっすぐ引き抜くだけ。ぶつけたりするとメッシュが凹んでしまうので、そっと外して置いておきましょう。
両方とも外れました。トランクの蓋も開いていると、スピーカーの穴越しに外が見えるのだから不思議な気がします。このまま走ったら後部座席も空気が通って涼しそう。夏はクソ暑いですからね。笑
リヤシートの背もたれを持ち上げるとボードが外れるという狙いだったのですが、実際はそういうわけではありませんでした。断面を見てみると板ではなく、下の画像のような厚手のフェルトなんですね。年式などによるのかもしれませんが、つゆだくの場合はとにかくフェルト。
確かにこれだと遮音性は高いのかもしれません。あとはこういう布地の方がリヤウィンドウに反射がないので視界が遮られることはありませんね。
そしてこのフェルトがボディパネルに接着剤でくっついている模様。ボードを取り外してレザーを張り込んで戻すという予定は狂ったのですが、まぁこのままレザーを敷くだけでもイイかなと思います。
■仕方がないのでレザーは原寸合わせで採寸。今回はボディ同色のオレンジを使ってみる。
使うのはつゆだく(ローバーミニ)で他に使っている合皮生地。これまではベージュとブラウンの2色を使っていましたが、それらを購入した際についでで500円ぐらいの”お試しサイズ”でボディ同色のオレンジを購入してありました。
いつもと同じシボの生地。オレンジという否ナチュラル色ですがなかなか良い質感ですね。変な光沢もないので結構本物の革に近しく、コスパも耐久性も良いのでかなり気に入っています。
お試し生地なので細長いんですよね。でも500円で結構な長さがあり、このスピーカーボードにはぴったり。面積が足りることを確認したら裏面に直接ペンで型を書き込んでいきます。
今回敷くだけになるので、端っこが余るとシワになると思います。なので気持ち小さめに切り出す方が良いかもしれません。あとスピーカーの穴にぴったり合うサイズで穴を開けることで、スピーカーを取り付ける際にボードとスピーカーでレザーを挟んで固定します。リヤボードは手を触れるところではないので、左右のスピーカーで2箇所固定しておけば、ズレたりめくれたりすることはないでしょう。
型をとったら家に持ち込んでハサミでカットしますが、とりあえず左右半分に折りたたんで対象に型が取れているかチェック。うーん、あんまり左右対象とは言えなかったので、左右のうち半分を切り出したら反対側はそれに合わせて対象に切り出すことにします。伸びる生地なのでなんとかなるでしょう。
切り出しました。スピーカーの穴は精度良く型を取る必要があるので、外周を切り出した生地を改めてリヤボードに敷き、原寸に合わせて採寸します。
乗せてみたところ。ただ敷いてあるだけなので(生地を丸めて保管して置いたからかもしれないが)シワがあってシャキッとしませんね。ちょっと左右の生地が余っているので調整します。
スピーカーの穴に合わせて裏面にペンで型をとった後同じように切り出すのですが、この時に生地がピンと張るように実際のスピーカー穴の間隔より、生地はやや短い間隔で穴を開けます。
いきなりですがイイ感じに調整してスピーカーをセットしたところ。シワもなくピンと生地が張れました!ちょうど良い位置でトランクから元通りスピーカーを固定します。この時キツく締めても厚手のフェルトが潰れていくだけなので、軽く締めたらOK。
リヤシートの背もたれの下にもしっかり生地を押し込んだら、背もたれを所定の位置に固定して装着完了です。
完成するとこんな感じ。結構華やかになりましたね!外から見るとボディのオレンジと連続してリヤボードのオレンジが見えるので純正っぽい仕上がり。
元々はリヤシートにも使っているブラウンの生地を使う予定だったのですが、適当に買ってみたはいいけど、オレンジの生地は他に使うアテもなく、、、まぁリヤから覗き込んだときにオレンジの方が明るい印象だろうと思ったので変更。
この時点で若干リヤボードが反射してリヤウィンドウに映っていますが、実際に運転してみたところはあまり気にはなりませんでした。夏の炎天下ではわかりませんが、ひとまずシボ革だから反射が少ないだろうという見込みは正解。
あ、ついでにショップに預けると勝手に貼られるステッカーは剥がしました。笑
後ろのボードはリアシートに挟んであるだけなので簡単に外せますよ。リアシートの座面をズラして(ハマってるだけ)下のネジ2本を外したら、上に持ち上げれば外れます
ホントは背もたれも裏からネジ止めされてるんですが、写真で見る限り止まってネジが無さそうですね…(笑)