コンパクトでおしゃれ、でもベビーカーやら荷物が詰める車が欲しいという“ママ要件”。運転して楽しく、人と被らないおしゃれなクルマがいいという“パパ要件”。
その狭間でどのクルマを買うべきか悩む中、これまではアバルト595、そしてミニF56 3ドアハッチバックの2車を試乗し、実際にベビーカーを載せてみました。
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■ローバーミニのトランクはベビーカーには絶望的か。
まぁそりゃあ無理ですよね、トランクにベビーカーなんて。笑
ローバーミニのリヤラゲッジルームというのは現代の基準からすると特殊で、リヤゲートがガバッと上に開くハッチバックではありません。昔ビートルズのリンゴスターが乗っていたクラシックミニはドラムセットを積むためにリヤをハッチバック化しているんですよね。しかもワインレッドとシルバーのツートンがセンス抜群。美しいですね。
純正ローバーミニのラゲッジルームの話に戻すと、ミニのトランクは室内とつながっていません。なのでリヤシートを倒して長いものを積むことはできず、ヘッドレスト(後部座席にはないけど)より高い位置まで荷物を積むこともできません。あとはトランクの蓋がパカっと手前に開きます。オーブントースターのようです。
それと結構スペースを取っているのがガソリンタンクとスペアタイヤ。車体の幅に対して20%ぐらいはガソリンタンク、そして床にはスペアタイヤ、さらに右側にはウォッシャー液タンクとあるのでトランク内には色々と最初から積まれています。なので実質トランク蓋の間口分ぐらいしかスペースはないと思った方がいいですね。
スペアタイヤ分だけ底を深くするためにスペアタイヤを下ろしてパンク修理キットを載せるものありですね。積載物も軽くなるので走行性能もよくなるはず。
■でもあなどるなかれ。案外荷物が乗る。あとは助手席にベビーカーを載せることもできる。
つゆだく(うちローバーミニ)の名誉のために言っておきますが、本気を出せば思っていたより荷物が載ります。トランクスペースは思いの外奥行きがあるのでトランクケースなどもサクッと入ります。
さすがに大人4人で乗ると室内は足元すらカバンを置くのはしんどいですが、これが4人乗りでもチャイルドシートが2つだとすると、足元は多少活用ができます。後部座席はシートの下が若干のスペースになっているので、案外足元に大きなカバンなどを放り込むことが可能。
ちなみにIKEAに行った帰りもこれだけのものを(無理やり)積めます。笑
ちょっと画像が見つからなかったのですが、3人乗りの場合はベビーカーを助手席に積むこともできます。うちの場合は助手席シートを後ろに下げて、B型ベビーカーを足元から背もたれにかけて積んでいました。A型のベビーカーだともう少し大きくて(大径タイヤのベビーカーだったので)シートの足元にタイヤが入らず、上下逆さまにして積んでいました。
■しかしルーフキャリアを積んでしまえば、クラシックミニはめちゃめちゃ便利だったりする。
でもルール無視の必殺技があります。それがルーフキャリアを積んでしまうこと。ルーフキャリアはどんな車でも積むことができるので、ローバーミニだけの技ではないのですが、でも一般的にミニにルーフキャリアは結構多いですね。
それとなんと言ってもローバーミニのルーフキャリアにはアドバンテージがあります。それは屋根が低いこと。
これは結構重要で、女性が、場合によっては抱っこ紐で子供を抱えながらでも重たいベビーカーをルーフから積み下ろしするというのは大変なこと。これはミニの低さだからこそできることかもしれません。
4本積みのキャリア(ローバーミニは元々ラリーカーなので、ラリー用のスペアタイヤが何本乗るかで呼ぶことがある)だと2人乗りのデカいベビーカーだろうが余裕で乗ります。もちろんしっかりと固定は必要ですよ。
よもやルーフキャリアにしてしまうとめちゃ荷物が載ります。上の画像は1週間分の荷物サイズのトランク、さらに2泊サイズのトランク、そしてバウンサーなどを積んでいます。
これだけ積めれば困ることはないですね。
トランクをひとつにすればさらにB型ベビーカーも一緒に積めます。あとは難点があるとすればクルマから離れるときは荷物が心配なことと、雨が降ったら荷物が濡れること。なので布カバンなどはトランクに積んで、ルーフキャリアを使うときはなるべくハードトランクにしています。
キャリアを積めば結構ママ号として活躍しますよ!あと地味に運転席から後部座席の子供に手が届くというのは、ちょっと信号で止まった時にあやしたりするのに便利だったりします・・・笑