前回車体右側のアッパーアームを取り外しましたが、次は左側です。サービスホールがある分だけ左は右よりもマシなのかもしれませんが、僕の場合は固着によって逆に苦労をしました。。
なので今回は反対側の作業も書いていきたいと思います。こういったものはいろいろな角度から撮った画像が多い方が良いですからね。前回の内容と同様ではあるので、興味がない人は読み飛ばしてくださいませ。
このページのもくじ。
■左側はアッパーアームシャフト両端とも固くて外れず・・・
車体右側は作業スペースが狭いことで苦労しましたが、僕にとっての問題は左側。ひとまず右側と同じように外せるものは外して行って、残ったのがアッパーアームシャフトのナット。
まず車体前方側。これが右と同じようにメガネレンチを噛ませることはできるのですが、なんせ固着して外れません。全体重をかけるも外れずに、手の方が痛くて限界です。もちろんKURE 556を吹いたりしていますが、何度やってもダメ。そしてスペースの都合でレンチが浅掛かりなので、これ以上粘るとナットが舐めそうです。。
結局固着したナットを外すには力しかないですよね。でもメガネレンチだと工具が短い分、作用点が近くて力が足りませんでした。なので僕の持ち物の中では最も長いトルクスレンチを使いたいところです。ところがスペースの都合でそんな大物の工具は入りません。
ということでグリルを外して、エクステンションを使ってフロントグリルからアクセスします。結構長さが必要なので僕はエクステンション2本つなぎで、先端には首振りアダプター(ユニバーサルジョイント)をつけました。ちなみにこの方法が使えたのはスペース上、車体左側だけです。年式なんかにもよるかもしれません。
グリルからエクステンションを突っ込んだら、ホイールハウス側からソケットがナットにハマるように合わせます。舐めないようにしっかり深く差し込みます。そしたらグリルの外からトルクスレンチで回すことができます。
片手でソケットを押しながら、もう片手でレンチを回します。それでもなかなか外れませんでしたが、
「ガキン」
というヤバそうな感触と共にレンチが外れました。そしてまったく回す感触がなくなってしまいました。やっちまったか・・・
■狭いところで固着したボルトがあると、大きな工具は入らない。
と、思ったのですがシャフトを覗き込んでみると緩んでいるではありませんか!あぶねーあぶねー。一度緩むとするすると回るので、完全に固着でしたね。。一度緩んでしまえば下の画像のようにサービスホールからエクステンションを突っ込んでナットをサクッと外せます。
シャフトのナットを外せたら、菱形のプレートを外すための一番奥にあるボルトを外せます。こちら側も菱形の軸受プレートは折れてしまっていました。両側ともこんな状態とは早く気づけばよかったですね。
あと、本来この菱形プレートの奥側のボルトだけ、ナットがサブフレームに溶接されているはずです。なのですがつゆだく(うちのローバーミニ )は車体左側だけ溶接されておらず、直径の違うナットが使われていました。おそらく過去に溶接が外れてしまって代わりのナットをつけたみたいですね。
これでとりあえずシャフトの片側は倒せましたが、もう片側にも問題が。。
■クラシックミニの製造精度は低い模様。
なんと車体後方側のナットをメガネレンチで外そうとしたら、メガネレンチがボディにぶつかって入らないのです!車体右側はレンチがギリギリ入ったのに何てこった!!
諦めてホームセンターに行ってスパナを買ってきました。そんな都合よくインチのものは置いていなかったので19mmのレンチです。これでようやく作業を再開できます。
スパナであれば上の画像のようにナットを掴むことができます。これで外すだけのはずなのですが、こちらも完全に固着していて全く動きません。。全体重をそ注ぎますが、もはやシャフトのボルト部分が折れるんじゃないかと思うほど。
でもスペースがないので、こちらはトルクスレンチのような長くて力のかかる工具を使用することができません。困った。
■最後は力技に頼るしかないが、リスクもある。ナットは舐めたら終わりだ。
決して推奨はしないのですが、最終技の足インパクトレンチ作戦でいきます。つまり蹴るだけです。笑 ただレンチが自重でズレて浅掛かりになったりするとナットを舐める原因になるので、紙を挟んでナットを深く掴んだままズレないようにします。そしたらガツンと蹴る。
結果何度かトライしてようやく緩みました。やれやれ運が良かった・・・こちらも一度緩んでしまえばサクサクと回せます。
なんとナットがボディにぶつかって抜けません!どうなってんだこれ!!スパナで無理やりもぎ取ったらようやく抜けました。
これがようやく取り外せたナット。ロックワッシャーによってささくれ立っていますね。こういうので手を切ることがあるので気をつける必要があります。
あとは車体前方方向、エンジンルームにシャフトを押し出してアッパーアーム を外すだけです。車体側も含めて全ての部品を洗浄してコンディションチェックをします。
次回は外したパーツの確認と、交換部品と組み付け準備をします。
ミニはフレームが曲がって付いてるんですよー!
まぁボディが曲がってるのかフレームが曲がってるのか分かりませんが…(笑)
基本的に左側が後ろ側に曲がってるはずです。
もう工具を買い足していくしかないですねー!!!(笑)