前回に引き続き、ミニ3/5ドアの後期型について試乗した感じを書いていきます。今回はDCT化されたミッションについて考えてみます。
このページのもくじ。
■③オートマチックミッションがトルコンからDCT搭載へ。
マニュアル車チョイスの人には関係ありませんが、ミッションがDCT(ツインクラッチミッション)に変更になりました。トルコンATを推しているであろいうBMW車においてこのタイミングでDCTとは・・・まさかミッション在庫(契約生産枠)を掃かせるため?
しかもBMW車用デザインのシフトノブがかなり取って付けた不自然な感じでミニに生えています。そういうところがマジで契約生産数消化かもしれません・・・笑
(これはBMW 118dのですが・・・)
とも思いましたがこのDCTが良いのです。ツインクラッチを指すDCTの何がイイかと言うと、シフトチェンジのスピードです。文字通り2枚のクラッチを使って瞬時にギヤを切り替えるのでシフトチェンジが素早くなります。
これは何かというと、通常のトルコンATではクラッチが切れ、ギヤを切り替え、クラッチを繋ぐという3ステップな訳です。これはMTも同じですね。
それをDCTでは例えば2速で繋がっていたクラッチ1が切れ、次に3速で繋がって待っていたクラッチ2が繋がるという2ステップで済みます。ここに早さがあります。ただしDCTはスピーディーなシフトチェンジというスポーツ走行に適している反面で低速の信号発信などでギクシャクすることもあります(クルマごとの設定による)。
営業さんと話していて、今回のDCT導入は「スポーツ走行のため」と言っていました。これがまたスムーズにサクサクと繋がるわけです。さらに減速時のシフトダウンもシフトショックなしにサクサク下がるので、こりゃあいい!!と思いました。
■じゃあなんで前期型のF56 JCWを購入したの?
後期型のミニいいなぁ!と思ったのですが、それは5doorモデルが視野に入っていたから。F55つまり5doorのクーパーSを購入するなら新車で後期型の選択も結構な可能性がありました。
でも決めたのです、ここはJCW(ジョンクーパーワークス)を買おうと。
となると5doorにはJCWがないので、3doorというのが必須になってきます。それはそれとして、JCWになると後期型にも関わらず③のDCTが導入されないのです!!
速さを追求したJCWにも関わらず、スポーツ性を重視して導入されたDCTが搭載されないのはこれいかに。どうやらJCWの231psエンジンにこのDCTが耐えられないらしく、今回の導入は見送りとのこと。この辺りはちょっとBMWの余りDCTをミニに積んでいる感が満載で、新規開発する気はないのかもしれないですね。
ちなみにBMWはトルコンATに回帰するという発言をしているらしいです。。
■それでもDCTはとても好印象だった。
それでもクーパーSを買うなら僕はDCTオススメです。トルコンATのJCWを購入してそれなりに使っている僕からすれば、やはりシフトチェンジスピードが遅い感じは気になりますね。普段走っていて、前の車のスピードダウンに合わせてシフトダウンしても、そのシフトスピード時間が長いことから自分が思っていたよりも減速が遅れて前の車に近づいてしまいます。
めぇさん(パナメーラS)で既にDCTユーザーですが、それよりも最近のDCTは低速でもギクシャクしづらい設定が煮詰まってきていますし、スポーツ域ではやはりDCTの途切れない感じがかなりイイです。
ということで僕は前後のライトの為だけに新車でプラス3桁万円を払う気にはならず、中古で前期型購入と相成りました。JCWだからこのような選択だったんですが、クーパーSだったら新車を購入したかもしれませんね。