最後にリヤのショックアブソーバー交換編です。とはいえ今回の左後ろがガソリンタンクのせいで一番めんどくさい感じ。
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■リヤのショックは右側の簡単なほうから交換してみる。
4輪のショックを交換するうえで一番手間がかかるのが、左リヤです。それはガソリンタンクが邪魔で、リヤショックの上側を固定しているボルトに手が届かないから。
なのでまずガソリンタンクの固定を外し、ガソリンタンクをトランク内で避けてから作業をします。僕はまず簡単な右側からやることにしました。
とりあえずホイールを外します。で、どっちでもいいのですが、一人で作業する場合はリヤショックの下側のナットを外して、ブレーキドラムを下ろしておくほうがいいかもしれません。これはショックの固定を外すと、ガシャンと落ちる系です。
世の中にはウマ(リジットラック)で車体を持ち上げておいて、ジャッキをブレーキドラムに当てて支えておく方法を取る方もいるみたいですね。
ここのナットも9/16インチで外れます。そしたら上側のボルトも外すのですが、トランクを開けて右奥を覗き込むとショックの軸が生えていてボルトひとつで留まってます。
ここで僕には問題が!ボルトを回すとショックも一緒に回転してしまって永遠に緩まないので、ホイールハウスからショックをギュッと握って回らないように固定しつつ、トランクのボルトを回すという荒技が必要です。よって通常、2名体制のときに作業することが多い模様。
僕はこれで手でショックを抑えても、手の中を滑ってぐるぐるナットと一緒に回ってしまい、一度断念しました。
作業中に一度心が折れたらコーヒーでも飲みながらビスコでも食べましょう。笑
ということで、ミニ乗り大先輩がうちに遊びに来た際にリトライです。結論から言えば、ヤットコ的な工具でショックの付け根(が変形しづらい)をギュッと掴んでおきながらボルトを回すことで外れました。。
外れてしまえば、あとは同じ手順で新しいショックを取り付けるだけです。写真を撮り忘れていたのですが、特にリヤショックの上側はゴムブッシュとワッシャーの順番に気をつけてください。
■リヤのショック固定ボルトにアクセスするためにガソリンタンクをずらす。
さて、めんどくさい左側にいきましょう。笑 こちらはガソリンタンクをずらしてトランク内のボルトにアクセスする必要がありますので、ガソリン携行タンクにガソリンを抜き出しましょう。
・・・ガソリン携行タンクなんぞ持っていない僕のような人は、ガソリン残量が少ないタイミングで作業します。携行タンクなんか普通持ってないわ。笑
ちなみにガソリン残量に対する苦労具合は、
・ガソリン残量1/4 →腰を痛めないように気をつけながら苦労しつつ作業できそう。スムーズにいくとは限らないので、夏なら汗だくにはなります。
・ガソリン残量1/2 →めちゃ重なのでとにかく作業性が悪く、めっちゃ苦労すると思います。腰は?たいていの場合は砕けますね。
というイメージ。なので極力ガソリンは少ない状態が好ましいです。
さてガソリンタンクのずらし方ですが、まずトランクを除くとガソリンタンクが金属製のベルトのようなもので抑えられているのが目に入ります。これが無駄に長いボルト1本で締められているという簡素かつ不安な構造なので、そのボルトを外します。
ソケットは1/2インチで、スペースが狭いのでソケット+エクステンションがあると作業しやすいですね。でもそもそも固く締められている場所ではないので、メガネレンチや手でチマチマやっても外せます。
ボルトを抜いてベルトが外れたら、外からガソリンタンクキャップを外して、その周りにはめ込まれているゴム製のモールも取り外します。まぁゴムは抜けば取れるって感じですが、劣化していたらちぎれないように注意です。
あとはトランクからボディの塗装を傷つけないようにタンクを掴んでズラします。持ち上げながらズラす感じなのでガソリン残量がモロに影響するわけです。
ここで気をつけなければならないのが、
・ボディをガソリンタンクの端でひっかくと大きな傷になる
・タンクを傾けすぎるとガソリンがこぼれる
・タンクの上にはガソリンパイプや配線が付いており、引っ張ると壊れるかも
これらに気をつけてゆっくりとタンクをずらしてください。ズレたらすぐにガソリンタンクキャップをしておきます。思いっきりズラさなくてもショックのボルトが工具で回せるスペースば大丈夫です。
タンクを移動したらガソリンが揮発したり、溢れるリスクがあるのでキャップをしたほうがいいですね。
■あとは同じようにショックを交換してタンクを戻す。戻すのが鬼門なり。
ショック交換作業自体は左右同じです。そういえばリヤの上側ブッシュは元々KONIのに付いていたものの方が状態が良かったので、それを再使用しています。中古SPAXに付いていたブッシュは斜めにワッシャーが食い込んで潰れていました。
さて結構大変なのがガソリンタンクを戻す時。タンクが入る床に段差があり、それを超えるように持ち上げながら戻すのですが隙間が少ないのかなかなかハマりません。(力の問題ではなく、水平に持ち上げて規定の場所にうまく納めるのが難しい)
この戻す時に腰を痛めそうですね。。今回は色々と手伝ってもらえたのでなんとか戻すことができました。次外すことがあればガソリンを空に近い状態で作業しようと思います。。
上の画像はフロントですが、リヤのショックアブソーバーもダイヤルを車体後ろに向けるように取り付けました。ジャッキアップなどをしなくてもダイヤルが回せると思います。
こちらも最もソフトなほうにダイヤルを回しておきます。
■最後に試乗!効果はばつぐんだ!
ひとしきり交換が済んだので試乗です。
通勤で使っていた2年前頃は特に大人を後部座席に乗せて走ることが多かったのですが、とにかく後ろのほうが乗りごごちが悪そうでした。フロントがエンジンやミッションで重いので、段差を越える際に慣性が大きく上下に揺れづらいのですが、その反動も含めて軽いリヤがズガンと突き上げられます。
東名のキツイ道路の継ぎ目で女子は確実に最初叫んでました。笑
それが直接的な衝撃はそれなりに小さくなり、道路の継ぎ目では大きな効果を感じます。まだ突き上げ感を感じるのはショックアブソーバーが硬いのもありますが、潰れて可動域の小さいラバーコーンをスプリングに交換すれば結構改善する気がします。
よく通る大通りに、いくつか侵入時歯をくいしばる道路の段差があるのですが、これもだいぶ楽になり、僕が後部座席にいても天井に頭が当たらなくなりました。
普段は子供らが後部座席なので、「よく寝てられるな・・・」というぐらい頭が揺れていたのですが、これでより安心して乗せられますね。
ちなみに上の写真の通り、我が家のつゆだく(ローバーミニ)はギュウ詰めです。笑 大人が乗るよりチャイルドシートって幅をとって見た目もデカイので、結果としてさらにギュウ詰め感が出るんですよね。
と思うと、実は子供がかなり小さい時期が荷物も多くて、さらにベビーカーもデカイやつなので最もクルマに苦労する時期かもしれません。特にクラシックミニの場合。
ということで長々書いてきましたが、ショックアブソーバーの交換でした。
今回の作業で難しさやリスクがあるならば、まずナット類の固着ですかね。これは持ち手の短いレンチで作業とテコの原理による力が入らず、硬くて外れない場所が出てくるかもしれません。あとはリヤショックが外れない場合にやっとこが必要になります。
もちろんショックは消耗品なので新品を買うのが安心ですが、街乗りの人は程度の良い(実物確認ができる)ショックを購入して替えながら乗って行くのもローコストでいいかもしれませんね。