ローバーミニ:次はオイルフィルター周りのオイル漏れだ!これで終われイタチごっこ。~症状と分解編~

ようやくオイル漏れをショップで修理してもらい、落ち着いたと思った矢先・・・

ショップで修理してもらってからはやはり油圧が高いので、ATシフトアップの際も素早く、クラッチも滑らない感じでした。つまり加速も良くて乗り心地もいい感じ!

でも数日乗っていて、ふと加速が緩く、ギアチェンジも間がでてきました(アクセルを一定で踏んでいるのでギアが替わる際に一瞬空ぶかしみたいになる)。これはまた油圧が下がってる・・・?と思って車体裏を覗くとエンジンカバーがオイルで汚れていました・・・

次はオイルフィルター周りからオイル漏れが発生、しかもわりと多量っぽい。笑 ということで今回はオイルフィルターの修理に励みたいと思います。

ショップでの修理についてはこちら。ショップではデフサイドシールとATキックダウンリンケージの修理をしてもらいました(オイル漏れ関係については)。

■なんでこう次々とオイル漏れが発覚するのか。

一箇所直した矢先に次の箇所が・・・なんでやねん・・・下の画像を見るとエンジンカバーがまたオイルまみれになっていますね。笑

と言いたくなりますが、たまにアニメの描写であるように水漏れしている一箇所を指で塞げば次の水漏れが、そこを塞げばまた次の・・・というイタチごっこは仕方ないことなんです。

オイルが通っているところは場所によって圧力の違いはあれど、全体に油圧がかかっています。で、まずは一番圧力に耐えられないところを中心にオイルが漏れます。もちろん一箇所とは限らないですし、漏れ具合も「走ってると垂れる」から「滲む」レベルまであります。

その一箇所を塞げば、次に圧力に耐えられない箇所に限界がきてオイルが出てきます。そんなイタチごっこは、理論上エンジン・ミッション内の油圧に全箇所が耐えられるようになるまで続きますね。

厄介なのは「一度にまとめて症状が出ない」ということですね。ひとつずつ症状が出てくると、何度もショップに入院させ、何度も分解することでお金がかかり、よって

「もうこの車には疲れた・・・」

となる可能性もあります。まぁ正直修理でお金がかかると気持ちも離れがちですが、クラシックミニのような車には最初からそのつもりで乗るしかないでしょうね。

ちなみに一度でまとめて修理を済ますためにはフルオーバーホールしかないですね。笑

■今回の症状。ATオイルフィルターヘッドのガスケットからオイル漏れ。

さてショップでのチェック時にもオイル滲みが指摘されていたのですが、盛大にオイルが漏れ始めたのが今回のATオイルフィルターヘッドのガスケット。

上の画像でいうと右手前に伸びている黒い筒がオイルフィルターカバー、それが取り付けられている根元がオイルフィルターヘッドです。

ATのオイルフィルター自体が厄介な構造をしていて、フィルターを入れるケースをボルト1本でフタに押し付けるというもの。いかにも漏れそうな感じですね。。ちなみにMTだとフィルターケースごと交換してねじ込む方式で一般的、ATの方がキワモノの構造といえます。しかもこの部分がめちゃめちゃ油圧高いという漏れやすいポイント。

でも今回オイルが漏れているのはオイルフィルターの「フタ側」に該当するオイルフィルターヘッドの付け根。これがミッションケースから生えている土台にガスケット(パッキン)を挟んでボルト2本で接続されています。

上の画像の赤丸部分がオイルが漏れているところ。一時的に下に敷いておいたペーパーにも落ちたオイルが滲んでますね。。ついでにオイルフィルターケースの付け根からもオイルが漏れているようです。

■まずはオイルを抜いてフィルターヘッドを分解。

兎にも角にもまずはオイルを抜きます。でないとオイルフィルターを外した時にオイルが溢れ出てきます。

とりあえず上抜きで抜き切っておけばOKでしょうかね。

そしたらフィルターヘッドを外すのですが、これが若干アクセスしづらい場所&ボルトが硬いのでフレキシブルジョイントを使っています。

ということでこんな感じでジョイントしてボルトにアクセスしてみます。小さなハンドレンチではボルトが固くて回らなかったので、大きなトルクスレンチに繋いで使います。ソケットサイズは11/16インチです。

こんな感じでエンジンルームのフレームを避けながらボルトを2本外します。これでオイルフィルターヘッドが外れます。この辺りはジャッキアップも不要ですし、簡単ですのでDIYでも修理可能なポイントと思います。

外れたのがこのフィルターヘッド。茶色の板がガスケットですが、この隙間からオイルが漏れていたみたいです。

抜いたボルトは2本ですが、長さ違いで結構なロングボルトですね。

こういうオイル関係の部品は絶対に地面にポン置きしない方がいいです。オイルのベタつきで砂がつきますし、そのまま組み付けて砂がオイル内に混じるとミッションケースにまで入ってギアの隙間に挟まったりすると傷がつきます。

次回はガスケット剥がしと部品洗浄です。