ローバーミニ:接触不良トラブルのハザードランプスイッチをいい加減直す。~後編~

ようやく修理に取り掛かっているつゆだく(うちのミニ)のハザードランプスイッチ。前回は取り外すところまで行ったので、今回は分解と修理です。

前回までの記事はこちら。

ローバーミニ:ずっと調子の悪かったハザードランプスイッチをいい加減直す。~前編~

■スイッチボックスの外観と端子。

まずはスイッチの裏側。ダッシュボードから生えている配線の先にある白いコネクタが接続されるのがここです。この6本の端子がスイッチボックスのイン/アウトになります。車両の各ハザードランプに繋がっていくのがこの端子らしいです。

素材は銅っぽい色で、表面が酸化して光沢がなくなっています。テスターで通電を調べてみると、通電はするものの電流が小さいようですね。

スイッチボックスの横にも平型の端子が生えています。これは両側に生えていて、こちらの端子はスイッチボックスそのものに内臓されている電球を点灯させる為のもの。電圧が違うので端子が分かれているのかもしれませんが、数が多いですね。笑

下の写真はスイッチボックスを上下方向から見た所。板ばねというかクリップというか、金属バネがあります。バネは上下についていて、これでダッシュボードのスイッチパネルからスイッチボックスが抜けないように固定されています。

片方のバネはスイッチボックスについたまま、もう片方のバネを取り外した状態です。バネは横から見るとこんな形状をしています。端子と同じような素材でできてますが、通電しないので接触不良の原因としては気にしなくて良いです。

■分解して構造を知る。

ここからは取り外したスイッチを分解したいと思います。所詮はスイッチなので複雑ではないと思うのですが、ひとまず構造を知って原因を探りましょう。

基本的に接触不良だという仮説なので、

  • 何か部品が折れたりして端子が触れないようになっているか
  • 端子が酸化して電流が流れづらくなっているか

と考えています。

スイッチボックスの両サイドにツメがあるのでマイナスドライバー等を突っ込んで外すと分解ができます。古くプラスティックのケースが劣化している可能性も高いので折らないように慎重に外しましょう。

外すと中から端子との接続を制御するスライド機構が出てきます。真ん中にある白いプラスチィックに金属端子がついているのがスイッチオンオフで上下にスライドする仕組みです。右側の黒いケースがスイッチボックスの後ろ側半分で、最初に出てきた6本の端子が生えている裏側です。(この写真は各端子を磨いた後です・・・)

実際のところハザードランプでは6本の端子のうち、離れている2本の端子は使われていません。

真ん中にあったスライドする部分をさらに分解するとこんな感じ。左右に2本あった金属端子も結局のところ土台となるT字型の金属で接続しているので、あんまり分かれてる意味はありません(端子の接触をよくする為のサスペンション機構の為に分かれてるくさい)。

今回は関係ないのですが、スイッチの押す部分を引っ張って外すとスイッチボックスそのものの電球にアクセスできます。それが上の写真で、電球は台座からねじ式で回せば外せます。もし電球が切れたら、スイッチパネルからスイッチボックスを外す必要もなく、この方法で交換できそうですね。

■いろいろ書いたが、つまり磨いて戻すだけ。

どこも部品が折れている訳ではなく、接触不良の原因は端子の酸化にあるようです。複雑っぽいことをいろいろと書いたものの、つまりは分解して各金属端子の酸化を取り除いて戻せば良いみたいです。

サンドペーパーで磨くと銅本来の光沢が戻ります。できれば接点復活剤を塗っときたいのですが、手元に持っていないので研磨だけにとどめます。

スイッチボックスの後ろに生えている端子を磨いたところ。

中の全端子も磨いて元どおり組み付けます。スイッチを押すことで白いスライド機構が動くように、スイッチ面の裏側にはスライド機構がハマるツメが生えています。これに合わせればいいだけなのですが、このままスイッチボックスの前後ケースを組み合わせるとスイッチが動かない場合があります。

戻してみてスイッチが動かないようであればもう一度分解して、オンとオフの間の半端な状態で組み直すとうまく可動すると思います。

■戻したら完成。バッチリ点灯するようになった。

組み立てが完了したらもう一度通電確認。抵抗値が減ったので、これで接触不良も直るでしょうか。もともと通電していなかった訳ではないので、これで直るのかどうか若干不安です。

コネクタを接続してスイッチを入れてみると無事にハザードランプがつきました!

ミニはたまにハザードランプが全部ついているか確認しないといけないですね。ついでに色々なライトをつけながら、外からちゃんと点灯しているかチェックしておきました。最近の車と違って電球切れセンサーがないので目視で確認することが必要です。

腰が重かっただけで、さっさと直してしまえばよかったですね。。