ローバーミニ：内装ドア内張りのベージュレザー貼り替え。~貼り替え編~

前回はドアから内装パネルを取り外すところまで作業しましたが、今回は元々のレザーを剥がして新しくベージュのレザーを貼っていきたいと思います。前回の記事はこちら。

このページのもくじ。

■古いレザーを剥がすのが結構めんどくさい。

まずは前回外したブラックのレザーパネル。これは土台となる合成板（もはや紙っぽい）を包むようにしてブラックレザーが貼られています。また少し弾力があるのは内側にスポンジが仕込まれているからですね。

ひとまずこれを剥がしていくのですが、そのためには端を止めてあるホチキスたちを取る必要があります。指で取ろうとするのはきついので、おとなしくホチキスの後ろについている針剥がしを使ったほうがいいですね。

ホチキスを取りきると、黒いレザーは簡単にはがれます。この時部分的にスポンジがレザーについてきたり、土台のボード側に残ったりします。つまりボロボロになるのでスポンジは再利用不可ですね。

はい、こちらが取りきったゴミ。スポンジも簡単に手ではがれました。元々接着剤ですべてがくっついていたのだと思いますが、劣化によってほぼくっついていない状態でした。スポンジ自体もかなり古いのでボソボソっと崩れがちですので後で掃除機をかけやすい場所で作業してください。

一通り手でスポンジを除去した後の土台ボードがこちら。ここでチェックすべきなのが、土台ボードの腐り。ローバーミニのドアは内側を雨水が通過するのですが、内装パネル側に防水がしっかりされておらず（対策がとられているミニもある）この土台ボードが腐る場合があります。その状況によっては再利用できない場合があるのでここで確認したほうがいいですね。同様にドアの内部もサビだらけになっていないか（大概はなっているのですが）確認します。鉄が腐って穴が空いていたらアウトです。

まだところどころ接着剤が効いていて綺麗にスポンジが取れていないところがあります。このまま上からレザーを貼るとスポンジが残っているところが凸凹になってしまうのでしっかり除去する必要がありますね。

そこで僕がとった方法は三角定規のようなスクレーパーになるもので削ぎ落とすこと。かなり細かいカスが出るので、お風呂場で残りのスポンジをそぎ落とします。風呂場なので終わったら床を流して排水溝ネットに溜まったスポンジを片付ければOK。家でDIYやる時はむしろ風呂掃除とか洗面所の掃除も兼ねて行うと家族からクレームが出ません。笑

これでようやくボード側の下準備が完了。これが一番面倒でした。

■ようやくレザー貼り付け。ひとまずシンプルな内装に。

ここでようやくレザーを貼り付けていきます。サイズは大きいのですが、平らな板なので貼り付けは難しくありません。まずは原寸あわせで型を取ります。

今回使用しているフェイクレザーは裏面がシールになっているのですが、正直粘着力が弱っちょろいのでほとんどアテになりません。下の写真で生地の裏が方眼状になっているのは台紙です。

切り出したら貼っていくのですが、大きな面積は少しずつ台紙を剥がしながら貼っていかないと空気が入ってしまうので気をつけてください。

ボードの端は上の写真ぐらい余白があればOKです。もう少し幅をもたせてもいいかもしれません。このレザー生地自体の粘着性はアテにできないので、この余白に両面テープを貼り付けて、土台ボードの裏側に折り返します。四隅のカーブは三角に切り込みを入れていき、同様に両面テープで折り返します。

見辛い写真ですがこの端に映っているのが折り返した部分。クリップは避けるように切り込みを入れています。

次にドアロックやウィンドウハンドルを取り付ける穴を開けます。これはボードに元々空いている穴にそのまま従えばOKです。

ただし注意があります。土台ボードにネジ用の穴が空いているからといってすべて使うとは限りません。ドアに何を付けているかによります。片っ端から開けてしまわないようにしてください。ネジ穴についてはここでレザーに穴を開けなくても、後でトリムを取り付ける際にネジを押し込めばレザーの適正な位置に勝手に穴が開きます。

枠の形通りに切り取ってしまわず、内側に折り返せるように切り込みを入れます。下の写真のような感じです。