前回に引き続きロッカーカバーガスケットの交換です。今回は取り付けから。
「ローバーミニ:ロッカーカバーガスケットを交換する。今回はゴム製。~取り外しと素材編~」
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■カバーの歪み修正。
それとロッカーカバーのフチがゆがんでますね。クラシックミニなんでそんなもんかと思っていますが、ガスケットに均一に力がかからなくなるので気持ち程度に直しておきます。
上の写真が修正前。隅のカーブがゆがんでいます。ピント合ってなくてわかりづらいですね。すいません。笑
これをペンチでつかんでちょいちょいと直しておきます。元々あんなにゆがんでても使えていたので、精度の高い修正じゃなくても大丈夫なんだと思います。笑 直したのが下の写真。
ここまで下準備ができたらようやく新しいガスケットをつけていきましょう。
■新しいガスケットの仮止めと取り付け。
新しいガスケットも一応洗浄してから使っています。ゴム製だとくっつかないように表面になんかまぶされているような気がしたので念のため。
ガスケットはそのまま挟んで止めずに、ロッカーカバー側に接着剤で止めてからエンジン本体に戻します。使用する接着剤はゴムがつけられるG17。安定の商品ですね。これをまずロッカーカバー側に1週塗ります。薄くではなく、やや厚めに塗りました。
この上にすぐガスケットを乗せて外し、ガスケットのゴム側に接着剤が付いてこなかった箇所は追加で接着剤を持っておきます。
何をしているかというと、ロッカーカバーのガスケットが密着する面は真っ平らではなく溝が走っています。表面も若干テーパーして角度があるようなので、ガスケットとロッカーカバーの隙間をこの接着剤で埋められたらよりオイル漏れを防げると考えているのです。そのためしっかりガスケットとロッカーカバーに接着剤が埋まるようにします。
5分ぐらい両側を乾燥させてから、密着させます。
ここで注意して頂きたいのがガスケットの位置。ロッカーカバーの内側をよく見ると4辺につい立てのようなものが生えているので、ガスケットがそれと重ならないようについ立ての外側に合わせてください。
見づらいんですけどつい立てと言っているのは下の写真の真ん中下寄りにある、取って付けたような横に伸びる板です。これとガスケットが重なってしまうと段になり、オイル漏れにつながります。
2つを密着させたら、弾力性のある接着剤を慣らすためにフチを押さえるのですが、平らなところにガスケットを下にして置いてからロッカーカバーを押さえつけると良いと思います。ロッカーカバーの表面はガタついていますが、エンジンヘッド側は平らなためです。
こんな感じでぐっと上から抑えたら準備完了です。
床が子供用にコルクマットですが、よく考えたらコルクのガスケットなんて安いコルクマット買ってきて切り抜いたほうが安くできるのでは?とか思ってしまいます。コルクに耐熱加工とかなさそうですからねぇ。いや、保証できませんよ。笑
エンジン側です。ガスケットを剥がしたフチにオイルが固まったカス等があればマイナスドライバーかなんかで削ぎ落としておきます。その時にエンジン内部側にカスが落ちないように気をつけながらティッシュか何かで取り除いてください。
しかしまぁオイルが漏れそうな構造してますよね。笑
はい戻して完了。ゴム製のガスケットは少し大きめに作られていたので、周囲の部品に当たってしまうようであればカットします。僕はとりあえず大丈夫そうでした。
それと難しいのがロッカーカバーを固定するナットの締め具合です。あんまり締めすぎるとガスケットが潰れて(特にコルクだと)ずれてしまったり、劣化を早めます。さらに締めすぎると弱いロッカーカバーがゆがんでしまい最悪なことになります。
今回はガスケットが動かないようになる程度に締めてみました。上の画像のように指で押してみて、ガスケットが動いてずれなくなればオイルは漏れないはずです。ここは内側から油圧がかかる場所ではないので。
ただ気をつけなければならないのが、ガスケットは劣化に伴って増し締めをしないと次第にオイルが漏れてくるようです。僕は全然そんなこと気にしていなかったのですが、車検の時に「たまに増し締めしてあげないと漏れてきてますよ」とご指摘頂いたので、それ以来気をつけるようにしています。
■タペット調整は今回はおあづけ。
ロッカーカバーを開けたついでにタペット調整をやっておきたかったのですが、そのためにはシリンダーを特定の位置に合わせる必要があります。メンテ本によるとオルタネータープーリーを回転させればシリンダーの位置を調整できるということだったのですが、うちのミニはまずプーリーを触るためのカバーが外せなかったので断念です。
下の画像中心のナットを外したいのですが、ゴムホースが邪魔してソケットが入らないので挫折でした。
これはまたそのうち元気がある時にでもやりたいと思います。今回はここまで!