今回はいよいよボディ前面の磨きです。先に一番めんどくさいフロント周りを済ましてしまったので気が楽ですね。。ちなみに記事を細々分けてアップしてますが、だいたい1日(3~4時間)やったことを1記事に記載している感じです。
屋内で集中して作業ができる環境にはないので、小分けにして進めるしかないんですよね・・・でここまでの作業です。
「ローバーミニ:つゆだくフルメンテ計画。ただしエンジンオーバーホールはキツいな。」
「ローバーミニ:さぁ大変なボディ研磨だ。~コーティング思想と鉄粉除去編~」
「ローバーミニ:さぁ大変なボディ研磨だ。~グリル周り汚れ磨き除去編~」
「ローバーミニ:さぁ大変なボディ研磨だ。~メッキ部品の研磨とコーティング編~」
このページのもくじ。
■パネルごとの塗装状態の差。
ボディの研磨ですが、まずは7500番→9800番でやっていこうと思います。やはり長い通勤生活でそれなりにやむを得ない傷(洗車傷やカバーのスレ傷)が蓄積していたので、今回はしっかり研磨をしたいと思います。
うちのつゆだく(ローバーミニ)は以前のオーナーがパネル単位で再塗装を行っており、ボディの部分ごとに塗装面の状態がバラバラしています。クラシックミニだと塗装状態が悪くなってきた箇所から再塗装するのもよくある話です(全部一気に再塗装するとお金がかかるため)。
つゆだくはフロント周り(ボンネットからグリル周り)とリヤトランクの蓋がかなり綺麗で、リヤのトランク蓋以外と、ボディサイド、ミラーは結構塗装が古そうです。オーバーフェンダーはまた別のタイミングで再塗装されたようで調色が悪く、イエロー寄りのオレンジです。笑
塗装が古いパネルはクリヤー層が薄いorないので、ツヤの深さが全然ありません。やっぱりオレンジの塗装の上にクリヤー層があるとないとでは全然ツヤ感が違います。オレンジの層しかないところを綺麗に磨いてもツルツルにはなるのですが、明るいところに出た(もしくは街頭なんかのライトに当たった)ときのヌルッとしたツヤ感は出ません。。
尚、つゆだく(ローバーミニ)については「すべての傷をとる」ことは目指しません。やっぱり古い車で深めの傷も多いですし、そこまで傷落としを目指してグリグリ磨いていくと塗装が薄くなっていまいそうだからです。それでもちゃんと手間をかければパッと見は結構綺麗になるものです。
■ポリッシャーで研磨していく。
僕はリョービのダブルアクションのポリッシャーを使っています。バフの研磨跡をしっかりと確認しながら作業できる照明環境にはないので、シングルアクションを買う勇気はありませんでした。笑 ダブルアクションの方が研磨ムラが出づらいので、基本的にはダブルアクションを買っといた方がいいですね。
ネットで買った方が安かったな・・・
リョービ サンダポリシャ RSE-1250 (100V/サイズ径125mm) |
ウールバフではなく、スポンジバフのみで作業しました。まずは7500番のコンパウンドで研磨をして、マイクロファイバータオルでコンパウンドを拭き取っていきます。だいたい1度に研磨する面積はボンネットの半分ぐらい。あんまり広い面積を一度にやろうとすると、その間にコンパウンドが乾いて除去しづらくなります。
作業中は両手なので、ほとんど作業写真はありません。。
まずはさらりと7500番で研磨してみました。磨く前と後で比較してみたいと思います。研磨は明るい時間、というか日が当たっている状況でやった方が傷の状態がわかりやすく、良いと思っています(真夏はコンパウンドが焼きつくので絶対ダメ)。コーティングショップで高光度照明を入れているのはそういった理由です。
研磨したのは写真のボンネット左半分。上の写真と下の写真は同じタイミングで撮ったものですが、太陽が写り込んでいる箇所の周りを見ると傷が反射して見やすく、左右別々に太陽を移し込んで撮っています。
上の写真は「研磨済みの左半分」、下の写真が「研磨してない右半分」です。
7500番で研磨した左半分は傷が減っているものの、まだそれなりに残ってしまっていますね。ここはもう一度7500番で磨き直すという手もありますが、思い切って3000番のコンパウンドから磨きなおしてみようと思います。
つまり3000番→7500番→9800番という3段階の研磨になるので手間がかかるのが悩ましいですが、せっかくなのでやれるだけのことはやってみようと思います。
よくカバーの擦れるヘッドライト後ろも7500番じゃ傷が消えませんね。。
■3000番から磨き直す(てーへんです)。
基本的に細かい番手のコンパウンドで磨いてみて、傷が落ちなければ、1段ずつコンパウンドを粗くしていって傷が落ちるところを探っていきます。最初から粗いコンパウンドで削ると不必要に塗装面を薄くしてしまうため、面倒でも段階を追って攻めた方がいいですね。
ということで3000番で磨いてみました。下の写真の左側のパネルを磨いたのですが、結構綺麗になりましたね。
さらに下の写真では右側のパネルも研磨しました。
3000番で磨いた後、7500番、9800番と磨いたのが下の写真です。ツルツル感が出てきました。もちろん専門ショップのようにはいきませんが、当初の状態からすればかなり綺麗になったと思います。
これをボディ全面にやっていくわけです。かなり時間がかかるので僕は2日に分けました。
いやぁめぇめぇ(パナメーラS)と比較すると表面積は半分ぐらいな気がするので、パナメーラをやるときは果てしない作業ですね・・・思い出したくもない。。
■ミラーの付け根も汚れてる。
サイドミラーを外したあとが結構汚れて残っていて、これも研磨でなくては落ちなそうです。
3000番をスポンジにつけて磨き落とします。汚れ自体は綺麗に落ちました。でも一部部品がぶつかって擦れてしまったみたいで、塗装がえぐれていますね。。
ちなみに細かいところはポリッシャーが届かないので無理に磨かず、スポンジや布にコンパウンドを取って手磨きしています。雨樋なんかもしっかり磨けばツヤが戻ってきますよ。
ボディ全面が磨けたら、コンパウンドを落とすために再度洗剤で洗車します。コンパウンドは油分を含んだ液を使用しているので、しっかりと落とさないとコーティングのノリが悪くなってしまうので注意です。
またコンパウンドは粉末なので、ボディパネルの隙間なんかに白い粉が溜まります。適当な業者で研磨されると、この白い粉があらゆる隙間に残っていて最悪です。。これはブラシ等でしっかり洗い落とします。コーティングしてからだと取れなくなるので面倒でも全部の隙間をブラシで掻き出します。
それと注意なのが、ボディに貼ってあるステッカーやラッピングフィルムの段差。このシール類の端に発生するわずかな段差にもコンパウンドが溜まるので丁寧にブラシで除去してください。せっかく綺麗になったボディなので妥協せずやりましょう!
次回はようやくコーティングです!