久しく中断していましたが、かみぶくろまんぽすけ(うちのケイマンS)購入記のつづきです。僕のブログの中では結構「ポルシェ購入記(Get my porsche)」のカテゴリーに人気があり、アクセスが多いようです。Googleで「ポルシェ 購入」と検索すると7番目に出てくるんですね。大した購入記ネタ書いてなくてすいません。笑
このブログはつゆだく(ローバーミニ)の記事が大多数ですが、それは気軽にいじくれるのがミニだからであって、ポルシェも非常に大切に乗っています。なのでポルシェの記事も増やしていきたいとは考えています。
さて、話ここまでの記事はこちら。長い間があいてしまってすいませんでした。。
「ケイマン:昔の話を。若造がなぜポルシェを買うのか。~最初はスープラが欲しかった~」
「ケイマン:昔の話を。若造がなぜポルシェを買うのか。~次はZ、やっぱり大排気~」
「ケイマン:昔の話を。若造がなぜポルシェを買うのか。~そして気づく、ポルシェという選択肢~」
「ケイマン:昔の話を。若造がなぜポルシェを買うのか。~ケイマンに恋をする~」
今回はいよいよ購入するグレードの話です。
このページのもくじ。
■987前期型?987後期型?発表したばかりの981は無理。
僕がケイマンSを購入した当時のモデルライフでは、2005年式の初期型ケイマンから7年チョイが経っており、ちょうど981世代のケイマンにフルモデルチェンジを迎えていました。フルモデルチェンジがあると旧型は中古車市場に流れ込んで球数が増えたり、流通価格が下がったりします。
もちろん「新型を新車で」なんて手が届きませんし、さらに言えば程度の良い987型後期も高すぎてとても視野に入れられませんでした。つまり987型前期に絞られるわけです。
<987を積極的に選びたいところ>
- 981よりテールが長く低く伸びるように見えてふつくしい(女性的)
- その分リアフェンダー盛り上がりのコントラストがふつくしい(官能的)
- ヘッドライトの形が981より角張っていないので911っぽい(=知らない人が見てもポルシェっぽい)
<987前期を買うにあたって、987後期に対して悔しいところ>
- ヘッドライト内部のデザインが立体的で一気に最新っぽい(これだけすごい悔しい)
- テールライトのラインが複雑で曲線的になってふつくしい
<987前期を買うにあたって、981に対して悔しいところ>
- よりワイドでアグレッシブな感じに見えるデザインがかっこいい(男性的になった)
- テールランプの複雑で今風なLEDがかっこいい
という感じでしょうか。
987後期型のヘッドライトだけめちゃくちゃ悔しかったです。ライトのレンズ面(センター寄りのウィンカー部分)に光拡散用の模様が入っている前期と、完全に模様の入っていない後期型のライトレンズ。これは「電球なのかプロジェクターライト/LEDなのか」を示しており、僕の中ではかなりデザインの印象が変わるところ。電球だと明かりを拡散するためと電球が丸見えにならないようにするためにレンズに模様が入っており、これがないだけで「最近の新しい車感」があるのですね。
ググったところ前期型と後期型で互換性はない模様。これだけは駐車場とかで横に並ばれるとツラいですね。
■グレードあるの?Sってなによ、Sって響きよくない?
当時初めて知ったのですが、987型ケイマンにはグレードがあります。
- ケイマン
- ケイマンS
- ケイマンR(後期型のみ)
- (特別仕様車としてPorsche Design Edition)
981ケイマンになるとGTSとかGT4もあるのですが、それは987ケイマンが結構売れたからモデルを拡大したのでしょうね。987前期でいうと素ケイマンとケイマンSのみ。これらの違いに着目してざっくりスペックを見てみましょう。
<987前期ケイマンのスペック>
- 型式:ABA-98720
- 排気量:2687cc
- 最高出力:245ps(180kW)/6500rpm
- 最大トルク:27.8kg・m(273N・m)/4600~6000rpm
- ミッション:5MT
- 車両重量 1360kg
- タイヤサイズ(前) 205/55 ZR 17
- タイヤサイズ(後) 235/50 ZR 17
- 燃費:9.6km/l
- 新車価格:6,330,000円
なるほどなるほど。2.7リッターで245馬力なのね。当時の無知な僕はこう思ったのです。
「まぁなんというか、天下のポルシェって案外エンジン大きくなくてパワーないのね。エンジンも実家のハリアー(3リッター)より小さいのかぁ」
当時はまだ”馬力は車の性能の一部でしかない”ことをわかっていなかった僕はちょっとガッカリしたわけです。なんせグランツーリスモ1か2をやりまくってきた僕の世代からすると、”国産スポーツカーは280馬力がトップレンジの基準”だったんです。ポルシェといえばそれを当然のように超えているというイメージを持っていたんですね。
まぁ2018年の今や718ケイマンは2リッターターボで300馬力ですからね。技術進歩ってすげー。でも昔からインプ/ランエボあたりは2リッターターボで280馬力出してたから尊敬。笑
もちろん今となっては「ポルシェが早いのは馬力に現れないメカニカルな総合性能だからだ!」と声を大にして言えますが、残念ながら当時の僕は(今もか・・・)、
「大排気いぇーい!燃費なんか知らねーよ!」
という20台前半の現実を知らない少年(?)だったので仕方ありません。。やっぱりケイマンはカレラから大幅にグレードダウンをされたエントリーモデルなのかなぁ・・・と若干肩を落とし気味にケイマンSのスペックへ目を移しました。
<987後期ケイマンのスペック>
- 型式:ABA-98721
- 排気量:3387cc
- 最高出力:295ps(217kW)/6250rpm
- 最大トルク:34.7kg・m(340N・m)/4400~6000rpm
- ミッション:6MT
- 車両重量 1380kg
- タイヤサイズ(前) 235/40 ZR 18
- タイヤサイズ(後) 265/40 ZR 18
- 燃費:8.4km/l
- 新車価格:7,830,000円
一気に3.4リッター295馬力とあるではないですか。しかもホイールも18インチにでかくなり、ブレーキ周りはレッドキャリパー。
「これじゃー!!これしかなーい!!ママー僕これほしー!!!」
と叫んだわけです。いえ、もちろん親にねだらず自分で稼いで買ってますよ。笑
身軽な車重のショートボディに、3.4リッターの大排気量フラット6を、しかもミッドシップに詰め込んでいるわけです。さらに300馬力弱ありながらレスポンス良く吹け上がるNA、それをマニュアルトランスミッションで操るとなれば最高に楽しいパッケージングじゃないですか!未だにこんなにワクワクするパッケージングはこの価格帯でなかなかないと思っています。
■ケイマンSのマニュアルトランスミッションで左ハンドル。そんな中古ある?
- マニュアルトランスミッション
- モデルは987前期型ケイマンS
- 左ハンドル
- 白かシルバー以外
優先度順にこれだけの条件が揃いました。むしろかなり条件をつけすぎて絞りすぎです。。この条件でカーセンサーを検索すると選択肢がほとんどない(数台)のはもちろん、価格帯も素のケイマンでATと比較してかなり高くなってしまいました。
この検索条件でひたすらカーセンサーを眺める毎日が始まります。毎日、毎通勤時間、毎ランチ、毎トイレです。一度気になりだすと、どんどん恋していってしまうのが人間でして、こうなったら予算オーバーでも踏ん張って気に入ったケイマンSをと意志が固まっていくのでした・・・
次回は試乗と購入編です。まだつづくのか・・・