ローバーミニのリヤラジアスアームをDIYで下ろしてオーバーホール。前回はまではラジアスアーム自体のオーバーホールと再塗装まで完了したんですが、特にリヤは何も足回りがついていない状態の今こそホイールハウスをシャシーブラックで再塗装していきます。そして最近気づいて問題に思っていたフロントフェンダー内の錆も応急処置をして再塗装で延命したいと思います。
前回までの記事はこちら。
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さらにホイールハウスも再塗装して錆予防をする。錆びて困るのは足回りより、こっちのボディの方。
一般的にDIYでバラす人たちもここまでは塗装するかもしれませんが、僕はそしてさらにホイールハウスも塗りにいきます。笑 でも実際のところは錆が発生するのはボディが多いのと、ブレーキ周りは部品の換えが効くもののボディは換えが効かないのでホイールハウスの方が優先的に塗装した方がいいです。

ただボディ塗装はホイールハウスを塗るものの、スプレーをそのまま吹くとミスト被害(塗料がボディに飛んでしまう)がひどいのでちゃんと養生します。ちょうど冬のナロータイヤ×スタッドレスからワイドタイヤ×サマータイヤに履き替えさせるタイミングで、オーバーフェンダーも外れているのでちょうどいいタイミングですね。
折り畳まれたビニール付きの養生テープを使ってフェンダーの内側にしか塗料がつかないように防御します。それにリヤは(苦痛のガソリンタンクずらしをしたうえで)ショックアブソーバーまで外してしまえば塗装をはばむものはありません。ただフェンダー取り付け穴やショックアブソーバーの穴なんかまで養生して完全体にしたら、覗き込んで見えづらいフェンダーの裏側からサブフレーム近くまでスプレー缶で塗装していきます。サブフレームブッシュはゴム製なので本来塗りたくないですが、後で交換するので今回は気にせず塗ってしまいます。

あ、でもサブフレームのラジアスアーム付け根はどうしてもグリスが溜まっているので極力綺麗に掃除しておく必要があります。上から塗っちゃうとまずいです。リヤラジアスアームは手前からグリスを注入していくとサブフレーム壁面とラジアスアームシャフトの隙間からグリスが押し出されて出てくるので、毎回ある程度頑張って拭くとしても、どうしてもサブフレームにグリス溜まりができてそれに砂が混じって固まります。
僕は再塗装するのでサブフレームが禿げてもいいや、とマイナスドライバーでこそぎ落とし、さらにワイヤーブラシで擦ってなるべく汚れを落としました。それぐらいしないとキレイにならなかったんで・・・。これで全体を脱脂して養生したうえで塗ります。

(少し塗り始めてからショックアブソーバーを外すことに気づいたので、上の画像では残ってます)
ということで半分塗りました。元々液ダレだらけのような?漆喰のような?ゴツゴツのホイールハウス。これってそんなもんなの?過去に下手くそな液ダレだらけの塗装をした奴がいるの?でもそのまま重ね塗りしていくしかないので塗っていきます。シャシーブラックは結構垂れやすい感じがするので、厚塗りした方がいいけど欲張らずに分けて塗ります。
リヤホイールハウスを一通り、特にフェンダーの内側が錆びやすいっぽいのでしっかり対策をする。
ということで急に車体の反対側ホイールハウスになりますが、結構きれいに塗れました!2度塗りして養生を取るとこんな感じ。それにやっぱり黒い部分は見えづらいところとはいえ、黒々しくなると締まりますね!

サブフレームもボルトの上からザッと塗ってしまいました。本当はボルトやネジ穴は上から塗ると外しづらくなってしまうんですが、まぁかなり厚く塗るわけじゃないので塗ってみましょう。

最後に下の画像はホイールハウスの上面を撮ったところ。肝心なのがフェンダー側(車体の外側)で、外側から見えないフェンダーの裏面も漏れなく塗ってあることが大事です。ここにフェンダー固定穴が空いていたりして、錆び始めるのはここが多いみたいなので。

ちなみにシャシーブラックは水性と油性がありますが、僕は絶対油性チョイス。というのも油性の方が塗膜が長持ちするのと、水性だと可能な限り脱脂したとしてもどうしても油まみれのクルマなわけですから塗料弾きが起きやすいと思ったんですよね。塗料弾いちゃうともちろん重ね塗りしても塗りづらいですし、防錆できなくないので・・・
フェンダー内部のホイールハウスでまずいのはフロント側。スタッドレスに交換した時に気づいたが、左前が結構錆びていた。
問題は左前のフェンダー。
我ながら情けないことに、洗車の時はホイールハウスも覗き込みつつちゃんと流していたのですが、フェンダーの内側が錆びていることに気づきませんでした。つゆだく(うちのローバーミニ)はスポーツパックなので純正とは思えないデカいオーバーフェンダーがついていて、その内側にある元々のボディフェンダーの内側(手を入れて触って回らないとわからない)のコンディションには気づいてなかったということです。それが冬に入ってオーバーフェンダーを外し、スタッドレスタイヤをつけるときにパラパラと錆が落ちてくることに気づいたんです・・・。
去年はスタッドレス履かせなかったので、結構な期間錆が育っていることに気づいていなかったのかも。これまで錆が出てこなかったのに、このタイミングでようやく錆が出たのはやっぱり雪山に連れていくようになって(帰ってくるたびに下回りをよく水で流していたものの)融雪剤の影響かもしれません。

それがこんな感じ。泥ハネ汚れはいいとして、フェンダーアーチに沿って錆びています。上の画像は錆びて浮いた表面の塗装を剥がし、ヤスリである程度のサビを削ぎ落としたところなので、元々はもっとグサグサしてました。
塗装の内側で錆が育っているようで、穴は空いていないですが塗装が浮いてしまっていたのでいずれは板金(切って溶接)ということになりそうです。ただ今回は削ってみた感じ、まだいけそうなので黒錆転換剤(サビの進行を抑えるケミカル)を何度か塗って防錆処理をして、上からシャシーブラック塗装をして延命します。

上の画像はサビ転換剤を1度塗ったところ。明るい赤茶から焦茶色っぽくなりましたが、これはケミカルで化学反応して皮膜を作っているところです。乾燥して2度塗りでなるべく漏れのないように処理します。それでも内部の錆はゆっくり進行していくかもしれませんが、このぐらいの処理ではそこまで対策ができないです。

ちなみに上の画像は反対の右フロントフェンダー。こっちは錆が出ていません。錆が出る前に防錆塗装を繰り返していくのが、車体裏の錆予防としては理想かと思います。

錆転換剤の処理が終わったらフェンダー内部の掃除をしてからシャシーブラックで塗装します。上の画像は錆箇所を塗り終わって養生を外したところ。塗装膜自体は厚めなので、表面からまた水分が入っていってしまうことはないでしょう。

フロントはサスペンション周りのパーツも多いので、バラさずにザッと養生して塗ったのがこんな感じ。このホイールハウスの後方側からドア下までの車体裏も錆が出やすいポイントなので要チェックですね。室内からカーペットめくったらサビで穴が空いて地面が見える・・・なんて怖すぎます。
錆対策としてはこんな感じ!また時間があるときに車体裏に潜ってブラック再塗装したいところですが、リジットラックでジャッキアップした狭い隙間だとスプレーじゃなくて筆塗りですね。いずれやりたいと思います。
さて先にゴム類ごとスプレーしちゃったので、この後でリヤのサブフレームブッシュを交換していきたいと思います。それはまた次回・・・。