前回にひきつづきオフローダーの基本、マッドガードを考えていきます。前回は実車で型取りをし始めましたが、今回は結局グレーのパネルを使って本番品を製作していきたいと思います。結論めっちゃいい感じに仕上がります。笑
前回の記事はこちら。
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マッドフラップの下端に取り付ける金属板をホムセンで購入。これがないと走行風で丸まってきちゃうので必需品。
とりあえず固定が問題なくできることを確認できつつ、いい感じの形状に前後のフェンダーを作れたところでホームセンターに行って材料を揃えてきます。色は悩んだんですけど、ホワイトだと逆に目立たない可能性もあるのでいったん違う色にします。あとで違う色で作り直してもいいのがDIYの自由度ですね。飽きたら結局白にする可能性もあります。笑

ということでホムセン行って買ってきたのがPVC板の他にこの金属ステー。金属加工はさすがにめんどうなので、型取ったマッドフラップを持って行って原寸でちょうどいいステーを探します。

この金属ステーが必要なのは、マッドガードの下端を硬い板で突っ張らないと風の抵抗によっていずれ裾が丸まってしまうからですね。それとおそらくオモリとして風であまりなびかないような意図もあるかと思います。
ちょうど良い長さのステーが売っていたんですが、思っていた幅の製品が在庫が少なく、やむを得ず片面は幅広、もう片面は細いものにしました。色はブラックで見た目も上々。2枚のステーでマッドフラップを両側からサンドイッチしていきます。

取り付けてみるとこんな感じ。すごくいい感じなんじゃない?笑
短いボルトだとナットセットでブラックがなかったのは残念なところ。いずれブラックが見つかったら交換するとして、いったん金属色で固定します。ステーのみだとちょうどよかったんですが、ボルトナットまで組み込むとちょっと重いかも?純正品はここがアルミのようですが、買ってきたのはたぶんステンレスか何かで重量があります。まぁ軽すぎると悪影響ありますが、重すぎる分には風でなびかないだけだと思うので良いでしょう。

ナット側はこんな感じ。そもそもが短いボルトでナットセットを買っているので、ステー2枚とPVC板を挟んだらネジが飛び出ずちょうどいい感じです。

ということで車体に付け直してみたところ。おーいいんじゃない?でもホワイトって輪郭が小さく見える色なのでやっぱり目立ちづらいですね。実物は写真よりボリュームがある印象ですが、写真にすると特にこの角度は小さく見えます。

フロントは同じくこんなん。幅はリヤと一緒ですが、フロントアーチのボディ下への巻き込み具合から、相対的に張り出して見えますね。実際はフェンダーから20mmもはみ出ていないので車検上も問題なしです。
ただし実車につけてぶらぶらと揺らしてみて分かったんですが、先端に重量物がついたのでやっぱり1枚板じゃ柔らかすぎる!これだと信号で止まるたびにぶらんぶらんし続けそうで、さすがにちょっと強度不足という感じです。
選んだカラーはモノトーンで揃えるグレー!そして2枚重ねでちょうどいい強度を目指す。
ステーを含めてカタチ的には前後ともこれで良さそうな感じ!角はもうちょっと落としますけど、これで本番板を切り出していきましょう!
ということで本番用に使ったのはシルバーという名のグレーのPVC板で、かつちょうどいい厚みが売ってなかったことから、元々の0.9mmを2枚重ねで使いました。この板は片面がツヤツヤ、もう片面がシボ目模様になっているので、模様がある方を両方外側にしています。

2枚重ねていますが、下端はステーを使って両面バサミにするので、特に板どうしの接着はしていません。これで使ってみて様子をみようと思います。多分実用に問題は全く生じないかと。

固定はこんな感じですね。幅のあるステーを車体後ろ側にして、ボルトヘッドも車体後ろ側にしています。これはマッドガードは車体後ろ側からこそよく見えるので、こちらに見栄えのいい方を持ってきているということです。いずれこのステー周りにももうちょっとロゴ的装飾を追加する予定。

タイヤ側の見えづらい方にはちょっと細めのステーと、ナット側がきます。

実車につけてみるとこんな感じ。やっぱりグレーの方が背景に馴染みづらくボリューム感が出ますね。蛍光灯の下なので明るい色に見えますが、実際はもっとコンクリートっぽいグレーです。2枚重ねにしたことで触ってみた(揺らしてみた)感じの固さも合格かと思います。

後ろから見るとこんな感じで、純正タイヤの幅なのでちょっとマッドガードの幅が広く見えますが、狙った感じでいいでしょう。ステーの雰囲気もいい感じで、ロゴが入っていない以外は既製カスタム製品に見劣りはしないですね。
ちなみに色はホワイトが実車合わせで潰えたのですが、でも面積が多い部分はモノトーンで揃えたいという全体コンセプト、ただブラックにすると既製品(つまり他人)と被るという観点からグレーにしましたが大正解!結果とってもデザインバランスが良いようですし、人と被らない天邪鬼的な視点からもちょうど良いです!視覚的ボリュームもちょうど良さそうですね。
フロントは形状と固定位置が異なるけど、作り方は同じ。
続いてフロントも同じように作っていきます。書き忘れていたんですがフロントの方も取り外し方は基本的に同じで、ボルトとクリップを抜けばOK。リヤとは違って幅が狭めな分固定箇所が少ないです。

フロントも同じように2枚重ねで作成したグレーのマッドガードを装着。ただしリヤと違ってホイールハウスの奥の方が固定されていないので、ホイールハウスインナーにも穴を開けてボルトとナットで共締めした方が良いかもしれないですね。

色々画像漁ってたときにストーリー動画で見つけたJAOSのマッドガードはそうなってるっぽいです。これは使ってみて風でなびいて外側に傾いてきちゃったりするようなら対応しようと思います。

そうそう、このマッドガードの固定ネジは木ネジのように尖ったタイプで、ネジ穴側もきちっと金属でねじ山が切られたものではなく柔らかい樹脂に直接刺さっている感じです。なので力を入れてネジを締めすぎるとネジ穴側がだんだん死んできてしまいそうなので注意。

前後取り付けてみて引きで見ると思うんですが、やっぱりスカートのように裾広がりなマッドガードを取り付けるとドッシリとした感じが出て良いバランスです。僕はこういう視覚的なバランス(視覚的なボリュームの持たせ方、あるいはブラックアウトによるボリュームの減らし方)に結構重点を置いていて、あれやこれやエアロを付けるよりもこういった引きで見たトータルバランスを整える方が重要だと考えています。僕なりの美学ですね。
それと画像だとiPhoneの魚眼レンズのせいで引っ込んで見えるのですが、マッドガードはバンパーの頂点スレスレかちょっと外に出しています。今後オーバーフェンダーまで取り組むことになったら、その時はちょうどよくなるような寸法です。
マッドガードってのは後ろ側に紐をつけないとならない。たぶん風でマッドガードがタイヤに巻き込まれるのを防ぐため。
さて、まだやらなきゃいけないことがあります。それはマッドガードのフラップ後ろ側に紐をつけること。これまでもマッドフラップつけているデリカなんかが、マッドフラップの後ろを紐で吊っているのは認識していて、でもこれは
「風でなびいている感じにしたくて紐で吊り下げてカーブをつけてるけど、紐丸見えやん」
ぐらいにしか思ってませんでした。ただ今回マッドガードに向き合ってみて思ったんですが、これってそもそもは(あまりないけど)結構なスピードでバックしたり、かなりのアングルの下りだったりすると、フラップが前方向になびきすぎてタイヤに巻き込まれることを防ぐための後ろ紐っぽいですね。その紐を短くすると、まるでスピードでなびいてる風に見えるので、それはそういうことをやりたい人がやっていると。笑
確かにタイヤに巻き込まれてバリバリバリってフラップがぐしゃぐしゃになったり、バンパーのネジが引っ張られていろんなところがもげたりするとめっちゃ困るので、この紐は取り付けましょう。笑

ということで後ろに取り付けたのがこんな感じ。リヤバンパー下部にはちょうどいい感じのネジがいくつかあり、紐の角度的にちょうどいいものを選んで紐と共締めしました。ちゃんと画像撮り忘れましたが、使ったのはいわゆる化繊テープでホムセンにも売ってます。僕はたまたまグレーが家にあった(というかガレージ内のラックに収まったカゴ類が地震で落ちてこないように固定するのに使っていた)化繊テープが色的にちょうどグレーだったので、これを切って、両端をライターで炙って溶かし(軽く溶かすとほつれなくなる)、ボルト穴部分も同様にハサミでくり抜いてほつれないように炙っています。これをボディ側はねじ止めしているだけ。
ただしリヤはバンパー側の固定位置がボディ中央に寄っているのでマッドガードの内側の端と固定しています。タイヤにマッドガードが触れることはなさそうだけど、本来的にはステーの中央部を吊る方が良いですね(JAOSだと中央を吊って、バンパー側もステーで外側にオフセットしてるかも)。

フロント側はこんな感じ。フロント側はバンパーの固定ボルトの位置的に真ん中に近いです。ちなみに僕は手仕事が丁寧なので金属ステー側はちょうどいい穴に紐を通して、折り返した部分をシニュー(レザークラフト用の強力な化繊糸)で縫っています。

簡単で安全な作業なので子供にも手伝ってもらったり。なんかこう、大人がおもちゃのようにクルマいじって楽しんでると、子供もミニ四駆をいじるように楽しんでもらいたいなと思ったりもしてたまに声かけてます。だいたいはすぐ飽きられます。笑

ということでフリーハンドで作ったわりにスムーズに満足いくマッドフラップが完成しました!狭いガレージの中で引きで撮影できてないですけど、トータルバランスかなりいい感じです!そして今のところグレーを選んで正解ですね。やっぱりブラックだとタイヤやバンパーの色と同化してしまって、遠目から立体感と存在感が出づらいですし、一方で今回ランクル全体をモノトーン中心で全体感をまとめに行っているので、ここで安易に赤いマッドガードをつけるとアクセントカラーが赤で確定してしまう(それも普通にいいけど、こだわりのキツイ僕としてはよくある度合いが高まって容認できない)という考えだったのですが、グレーはそれらをいい感じに全てクリアしてくれてる気がします。
もちろんグレーにブラックの金属ステーだと車体全体のまとまりはとてもいいものの、落ち着いた地味さだといえばその通り。そこはもちろん!ここからアクセントカラーを使ってマッドフラップにロゴか何かを入れていきたいと思います。ただそれはボディ全体のバランスを見ながら最後に決めようと思います・・・!
ということでDIYでランクル250のマッドガードを作って取り付けてみるでした。あ、トータルの材料費は3000円くらいですかね?もっと安いかも!少なくとも純正オプションの1/10以下でした。笑