エイプ:5段コアの強力なオイルクーラーをDIYで取り付けてみる。~③本体の組み立てとニップル再取り付け編~

今回は折ってしまったニップルが届くのを待ちつつ、キタコ製のオイルクーラー本体を組み立てておきます。あとはニップルが届いたら液体ガスケットでカバーに取り付けていきましょう。

前回までの記事はこちら。

エイプ:ボアアップの熱ダレ対策。DIYで強化オイルポンプを組み込む。~④強化オイルポンプ取り付け編~
さて、ニップルを再注文したので明日まではクラッチカバーを取り付けてオイルを注ぐことができないということに。その間にできる作業を進...つづく

初めてエイプから抜いたオイルを捨てる。走行距離がまだ2,000km台だからか、思ってたより鉄粉が出る感じもする。

次の日。注文したニップルが届くのを待ちつつ(Amazon先生なら昼ぐらいに届けてくれるんじゃないかと信じて)、できる作業を進めます。まずは古いオイルは捨てちゃいましょう。いつもクルマのオイル交換はポイパック(段ボールの中に吸オイル用の布が入っている物)を購入していますが、彩乃ちゃん(うちのエイプ)の場合は1リッター未満と少量なので、牛乳パックに流し込みます。

エイプの古いオイル

その時にエンジンオイルの中に金属粉が含まれているかチェックするのですが、まぁそんな気になるような量ではなさそう(流し切った時に底面をサラサラと砂金のように金属粉が流れるのでわかる)にも思います。でも納車から200km以内と走行距離が短い割に、一定の鉄粉が出ているには出ています。まだ新車から走行距離が2,000km台だとすると、クルマなら慣らし期間でもあるので仕方ないのかもしれないですね。

オイルクーラーを組み立てておこう。よくよく見るとオイル流路の組み立ては構造が複雑。

ここまでオイルクーラー本体に全く触ってなかったですが、折ったニップルの替えが届くまでに家の中でオイルクーラー本体を組み立てておきます。なかなかいい感じの箱に入ってきて、さすが日本メーカー製という安心感がありますね。

キタコオイルクーラー組み立て

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中身はこんな感じ。オイルクーラー本体は5段コアのめっちゃ冷えるやつを購入。灼熱の都内で渋滞をダラダラ走ることになってもこれならしっかり冷やしてくれそうです。それと取り付け金具類、そしてホース。ワッシャーなども特殊なサイズでスペアが入ってないので無くさないようにだけ注意ですね。

ニップルは先に加工に使ってるので取り出し済みです。

キタコオイルクーラー組み立て

コアはアルミ製で結構軽いです。加工品質が高いですね、バリなんかもなく表面もかなり綺麗な仕上げ。ただフィンはケースからかなり出ているのでちょっとでも触ると曲がります。それは注意が必要ですし、どうしても小石など飛んできて当たることもあると思うので、たまにマイナスドライバーなどで直してあげることもあるかも。

キタコオイルクーラー組み立て

まずコアとホースをつなぐ接続部分を作っていきます。説明書にはとりあえずワッシャーで挟んで規定トルクでねじ込めとだけあるのですが、よくよく構造を見ると、ボルト(下の画像の右)はその芯が中空になっていてオイルが通るようになってます。それがネジ山を過ぎたところにある横穴から、ニップル(画像左)の中に見える穴に流れていくってことですね。

キタコオイルクーラー組み立て

「ボルト→ワッシャー→ニップル→ワッシャー→コアのネジ穴」という順で組むんですが、なんか無駄に部品が多くてオイル漏れそう・・・。そして思うんですが、これって何も考えずにニップルをいい感じの方向に向けて締め込むと、ニップルとの穴とボルトの横穴が合わなかったら(中にオイルが通る隙間があるとは思いますが、)オイルの流れの良し悪しが大きく変わるのでは・・・?笑

キタコオイルクーラー組み立て

下の画像のようにコアに対して垂直に(いい感じの方向に)ニップルを向けて締めると、横穴とニップル穴の方向は揃ってないです。なので僕はニップルが多少変な方向を向こうと、穴の方向を揃えるようにしたいと思います。

キタコオイルクーラー組み立て

まぁどうせニップルの穴も細いし、この前に加工したオリフィス穴も2.5mmと細いので、この部分にどこまで流れやすさをこだわる意味があるのかはわかりませんが・・・。やっぱり全般にオイルクーラーのサイズに対してオイル流路が細い気がするんですけど、それで効率を下げていないのだろうか・・・。

結構わかりづらい?ステーの組み立て。オイルクーラーは水平につけるかつ、天地があるらしい。

続いてバイクフレームに固定するためのステーを組み立て。ステーとこのゴムブッシュがあるんですが、説明書にはちゃんと書いてないものの、このブッシュをステーの穴の中にはめ込む必要があります。ぱっと見、ただこのゴムブッシュでステーとコアを挟めばいいように見えてしまう・・・。

キタコオイルクーラー組み立て

下の画像のようにゴムの溝がステーの穴にしっかりハマるようにねじ込んで、その中心にカラーをはめ込みます。これで固定することでステーからくる振動を、固定するコアに対してブッシュが吸収する仕組みなんですね。

キタコオイルクーラー組み立て

ということでこんな感じで仮組み完了。ホースは車体に設置して合わせながら長さを決めるので先には切りません。エンジンから出たエギゾーストパイプのすぐ近くに設置されるので、ホースもそれに接触しないよう取り回す必要があり、あまりギリギリの長さで切ると取り回しが効かなくなります。

キタコオイルクーラー組み立て

このコア、ニップルが上になるように地面と水平に取り付ける必要があるようで、逆さにすると油圧低下するのでダメという記載があります。縦方向につけるのが一番スリムなんですが、それもダメってことですね・・・。

折ってしまったニップルが届く・・・。さぁメイン作業再開だ。

さて、Amazon先生が換えのニップルを届けてくれました。キタコ・コンビニパーツ。おお、べりーコンビニエンス・・・。

キタコオイルクーラー組み立て

ニップルは2種類あるので間違った方を注文しないように注意が必要です。このネジ部分と六角部分がもげてしまったんですよね。

キタコオイルクーラー組み立て

それではようやくこれをカバーに取り付けていきます。もう力で捩じ込むようなことはせず、多少浮があってもヨシとします。もちろん説明書の通り、液体ガスケットで密着度を高めてオイル漏れを防ぎます。

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キタコオイルクーラー組み立て

ちょっと多く塗り過ぎたかな?と思いますが、平面ガスケットに塗るわけでは無いのでねじ込んで適度にはみ出す感じの量で塗りました。もちろんオイル流路の中にははみ出さないようにします。

キタコオイルクーラー組み立て

ほい、これでニップルの取り付け完了。ガスケットが乾くまではおいておきます。ネジ穴は綺麗に切ってあるのでオイルが漏れることはないと思います。

キタコオイルクーラー組み立て

これで一通りのケース加工は完了。なんやかんやと時間がかかった感じがします・・・。これで乾いたらガスケットをつけてミッションに戻していきましょう。そしたらオイルクーラーとホースで繋いで完成です。

エイプ:5段コアの強力なオイルクーラーをDIYで取り付けてみる。~④クラッチケースカバーとコアの取り付け編~
前回は新しいニップルも届いてクラッチケースカバーに取り付けました。液体ガスケットが乾いたので、今回は新しいガスケットを使ってカバ...つづく