テスタロッサ:DIYでクラシックフェラーリのフューエルフィルターを交換してみる。~①フューエルフィルター購入編~

テスタロッサのようなクラシックフェラーリといえば燃える。

いきなり不吉なこと言いますが、神話じゃなくてまじで燃えるらしいです(納車時に本当に注意を受けた)。笑 で、なんで燃えるかというと、以前も何回か書きましたが、

  1. 燃料ポンプによる加圧でガソリンを噴射するので、燃料ラインの圧力が高い(そもそも漏れやすい)
  2. あんまりガンガン乗る車じゃないし、古くなると燃料ラインが詰まってくる
  3. ガソリンが漏れる。そして燃える。

というホップステップジャンプ★なわけです。近年のフェラーリやランボルギーニであっても、燃える時は燃えるっぽいですし、燃料ラインのリコールもちょくちょく見かける気がします。

ミッドシップスーパーカーはエンジンルームが異常に高温になりやすい。空ぶかしも燃える原因に。

「イタリア人は燃料周りの設計下手なんか!?」

とも思いますが、それだけミッドシップスーパーカーは熱を発し、それを管理するのは難しいということなんでしょうね。そして空ぶかしも結構燃えやすい原因だとか。燃圧も高くて漏れやすいうえに、車体が走ってないので熱も気化ガソリンも逃げないからでしょうね。

そしてその中でも詰まりやすいのが燃料フィルター。そりゃあガソリンに含まれる細かいゴミを濾し取るわけですから、仕事をしてくれるほど詰まっていくわけです。でも消耗品交換としてはマイナーなのかもしれません。。このフィルターが詰まってしまうと漏れないとしてもポンプに負担がかかってポンプが壊れやすいので、いずれにせよ適切に交換した方が良いですね。

以前つゆだく(うちのローバーミニ)でも、やや放置していた燃料フィルターをDIYで交換したんですが、その後は燃圧が高まったと思われ加速に改善が見られました。つまりしっかりと交換の効果は出ると思うんですよね。

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ちなみに燃料ライン(主に配管、ホース)のクリーニングを目的に、フューエルツーの投入は長い時間かけて実施してきました。燃料ラインの詰まりを改善するためのものですが、ガソリン給油のたびに合計何本か投入してあります。もしそれで汚れが流れると燃料フィルターに捕まるので、フィルター交換は最後にしていました。

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フューエルフィルターはBOSCH品番の、おそらく互換品を購入。フェラーリのわりに、思ったより良心的な価格で買えたのでめっちゃ助かる。

ということでてすたろー(うちのテスタロッサ)も燃料フィルターの交換をします。パーツはヤフオクを定期的に漁っている中で事前購入しておいたもの。テスタは左右バンクにそれぞれ燃料ラインがあるのでフィルターも2つ購入してあります。

品番はBOSCH品番で、0 450 905 601。価格は3,850円/1個で入手しました。なんかオイルフィルター(社外品でも1万、BOSCH品番だとなんと2.5万ぐらい!!)に比べるとかなり良心価格で手に入っている気がします。ローバーミニ用より全然高いけど。笑

テスタロッサ:オイルフィルターを購入。純正BOSCHではなく、交換頻度の高い消耗品は社外品SGPで半額以下で済ませる。
テスタロッサに限った話ではないですが、旧車はとにかく部品が高価ですよね。僕はつゆだく(ローバーミニ)からネオクラシック/旧車の世...つづく

ただし心配は実車では今ついているフューエルフィルターの品番が見えないんですよね・・・。多分車体裏側方向かつ固定バンドが邪魔なので、外さないと見えなそうです。

フェラーリテスタロッサの燃料フィルター交換

でも旧車なので交換作業を行ったことでトラブルになることもあり(例えば経年劣化していた部品がポキっと折れるなど)、なるべく部品を用意してから作業に挑みたいところ。なのでググって品番を調べて購入。

フェラーリテスタロッサの燃料フィルター交換

しかーし、これが箱を開けて実車についているフィルターの隣に並べてみると、

「うっ、明らかに買ったやつのサイズが大きい・・・」

フェラーリテスタロッサの燃料フィルター交換

やっちまったかもしれんと思いつつ、でも目視ではフィルターに接続されている穴のサイズは同じっぽい気もする。これは交換作業してみるしかないな・・・と思いました。こういう車種共通部品は古い車だと廃盤になっていることもあり、互換品に変わっていることもあるんですよね。これでしっかりと取り付けできるなら問題ないですし、性能が現代レベルに改善しているならありがたいことです。

なんにせよ実際に交換作業をしてみるしかないですね・・・。

フェラーリテスタロッサのフューエルフィルター交換

奥にある大きい方のシルバーの円筒(指さしている方)がフューエルフィルター、そこから金属ホースが伸びて手前で繋がっているのがフューエルアキュムレーターです。上の画像は車体右側ですね。今回はガソリンに含まれるゴミを物理的に取り除くためのフューエルフィルターを交換します。アキュムレーターは燃料ポンプの圧力でガソリンを噴射しているので、燃圧を安定させるためのものです。

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ちなみにフィルター買っておいてから、実際に作業するまでいつものごとく何ヶ月か経ってます。笑 仕事的な考え方ですが、僕は1箇所ずつ手を入れてちゃんと走って変化を確認することで「原因と結果」を紐づけて理解していくようにしています。まとめて色々な箇所を対応して走ってみたら改善していたとしても、果たしてどれが改善効果があった/なかったのか切り分けがつかないと考えているんです。すると今後調子を崩した際に何が原因か特定しづらく、よってせっかくDIYなのだからなるべく1作業1状態確認で経験値を蓄えていきたいんですね。

という言い訳のもと、後回しになってました。笑 さて次回は交換作業に入っていきましょう。

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DIYでクラシックフェラーリのフューエルフィルターを交換してみるということで、前回はなぜフィルター交換が必要かということと、新品...つづく