ローバーミニスポーツパック(BSCCや35thも同じだと思う)の純正オーバーフェンダーの取り外し方について書いていく後編です。前回までにはガソリンタンクをどけて、フェンダーを固定するボルトの取り外し作業をしてきましたが、今回はリベット留めの箇所を破壊して完全に取り外しをしていきたいと思います。それと肝心のフェンダーレスでのハミタイ具合も確認しましょう。
前回の記事はこちら。
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リベット留めになっている箇所だけ、リベットを破壊する必要がある。フェンダーを外してみると積年の汚れで汚い・・・。
ただ1箇所だけリベット留めになっているので、このリベットは壊してしまわないと取り外せません。リベット留めの箇所は車体サイド側の端っこです。しゃがんで覗き込むとリベットが見つかるので、これを電動ドリルなどでほじって壊します。
手が滑ってボディを傷付けると最悪なので慎重に作業します。ある程度中心部を深く掘るとリベットのキャップがぽろりと取れたので、これでフェンダーの固定は完全に無くなりました。
さていよいよフェンダーを外します。固定していたナットは外しましたが、フェンダーから生えているボルトがボディに引っかかりやすいので無理に引っ張らないよう、上下に揺すったりしながら外します。それとリヤバンパー(金属バンパーの部分)がフェンダーに引っかかるので、柔らかいフェンダーを優しく曲げてバンパーを避けるように引き抜きます。
ボディパネルを傷付けやすいので、ほんとここは慎重に。
樹脂製のフェンダーがべよんと外れました。「おおっ!」という感嘆と同時に「きったねぇな!」と言ってしまいました。純正フェンダーっってホイールハウス側にはインナーがついているので、ボディとフェンダーの間は手が入らず掃除ができなかったので積年の汚れとご対面です。なんか油っぽくベトっとしていて嫌な汚れ・・・。でもボディに錆は発生していないのでよかったです。
この汚れ落ちるのかちょっと心配だったので、とりあえず暖かいお湯で絞ったタオルで軽く拭いてみました。
まぁ多少綺麗になりましたね!実物を肉眼で見るとフェンダーがあったところが黒いのですが、元の塗装も痛んでいなかったので一安心、ただフェンダーとの境目などは拭いただけじゃ落ちない跡があるので、本当に綺麗にするなら磨いたほうが良いですね。それは来年の作業かな・・・。笑
残りも外したらタイヤのはみ出し具合を確認してみる。わかってたことだけど完全にハミタイだ・・・。
同じ作業でリヤ反対側も外してしまいます。続いてフロント。こちらは簡単すぎて写真撮ってなかったのですが、ホイールハウス内のナットを同じように外していき同様にサイドミラーの下の方にあるリベットをドリルで外します。それだけでフェンダーの取り外しは完了。
さて、肝心のハミタイチェックにいきましょう。スポーツパックだけなのかどうかわかりませんが、リヤには最初から5~10mm程度のホイールスペーサーがついています。スタッドレスに履き替える際にこれを外しているので、その分だけタイヤも奥に引っ込んでいるはず。
ということでフェンダーレスの状態で上から見てみると・・・
うん、ハミタイですね。笑
まぁわかってたことなのですが、フェンダーレスというわけにはいかず、あとちょっとフェンダーでタイヤホイールをカバーしないといけないですね。ちなみにこのホイールは5Jですが、たぶん4.5Jでもギリギリアウトだと思います。惜しい感じではありますが。
続いてフロントも見てみましょう。
めっちゃハミタイですね。これじゃおまわりさんに怒られます。笑
フロントの方がリヤよりはみ出しが大きいようで、フロントに合わせたフェンダーを用意して取り付けなければ公道は走れないということになります。この出方だと車高落としてタイヤを引っ込ませてもダメでしょうね。
正面から見ると顕著ですね。元ラリーカーとしてはこういうワイルドな感じもいいなと思いますが、フロントタイヤが巻き上げた石がボディサイドを結構傷付けそう。
今後は軽いフェンダーを用意してつけることになると思うんですが、元のオーバーフェンダーが大きい分だけ、おそらく固定穴の空いている位置がホイールから遠いと思われます。なので純正フェンダーのような小さめのフェンダーを用意しても元々の取り付け穴を使えないかもしれないですね。カーボンでワンオフのフェンダーとか作っちゃおうかな・・・とか思い始めたり。笑
しっかしこれの脱着をシーズン毎に年2回やるのも大変ですね、、、タイヤ入れ替えるだけならまだいいんですが(ホイール内部までめっちゃ洗ったり保管用にラバープロテクタントスプレーしたりも大変だけど)、それにガソリンタンクずらしてフェンダー外すまでやるとなると定期作業としてはちょっと大変。それと気をつけなきゃいけないのがフロントはホイールハウス内にボルト穴が空いているのでいいんですが、リヤは室内とトランク内に穴が繋がっているので、なんらか穴を塞いでおかないと雨や洗車の時に中に水が入って錆びます。この対策は必須なので気をつけなきゃいけないですね。
というわけで長くなりましたがオーバーフェンダーの取り外しでした。