てすたろー(うちのフェラーリテスタロッサ)は今年の1月に納車されたクルマですが車検が近く、納車から半年強で車検を迎えることに。今回は「THE・車検が100万円以上かかりそうなクルマNo.1」であるクラシックフェラーリの車検について、まずはどこにどのように預けるかについて書いていきたいと思います。
前回の車検準備として軽くチェックした記事はこちら。
このページのもくじ。
思えばこれまで車検がフルで2年ついていたクルマばかりを購入していた。狙ったわけじゃないし、本来車検が残っていて試乗できるクルマがいいんだけど。
思えばこれまで購入してきた愛車たちは、納車時に車検がフル2年でついていたことが多かったように思います。つゆだく(ローバーミニ)もそうでしたし、めぇ(パナメーラ)もそうでしたし、じょんじょん(F56ミニジョンクーパーワークス)もそうでした。たしかに中古車になると「車検がどれぐらい残っているか」は購入額の次に大きくお金のかかるところなので一般的な注目点の一つですが、僕のようにニッチなクルマしか買わない人間にとっては車検残は二の次であり、車検の費用なんか気にするより今この瞬間にしか手に入らない気に入ったクルマを逃すわけにはいかない、という考えでクルマ選びに臨んでいます。
でも結果として車検がフルで2年ついているということは、つまり車検切れになって保管されている中古車を購入しているということです。僕は本来「中古車こそ試乗して状態をよく判断したうえで購入すべし」と言っていますが、一方でニッチな(僕の気に入る)クルマだとそうも言っていられないのも事実。それでも守っている条件があります。
- 極力試乗、車検切れで試乗がダメでも最低限エンジンをかけてもらった状態でよくコンディションがみれること
- あるいはディーラーor専門ショップがフルメンテナンスを約束すること
このどちらかです。
狙ったクルマが(ちゃんとメンテされる)認定中古や専門ショップメンテナンス付きなら、買値がやや高くても維持まで含めて安く済んでいると思う。
なのでつゆだく(ローバーミニ)は車検切れで試乗はできなかったのですがエンジンを含めた一通りの状態は吟味したうえで、ミニ専門店がフルメンテナンスする(交換が近そうな部品は全て交換するという物でフルオーバーホールではない)という条件下での購入でした。
めぇ(パナメーラ)は運良く試乗したうえで車検切れのタイミングだったので、ポルシェの認定中古車センターでガッツリメンテナンスしてもらいタイヤもミシュランパイロットスーパースポーツを新品でつけてもらって1年保証付きで購入。結果として納車後の保証修理込みで150万円以上分のメンテナンスをしてもらって、今もまったくもって良いコンディションです。
じょんじょん(F56ミニジョンクーパーワークス)も車検切れで試乗ができなかったものの、これもMINI正規ディーラーの認定中古車でひと通り点検して油脂液体類全て交換、タイヤも新品にしてもらって補償付きで納車。これも状態に不満のない感じで乗っていました。まぁ納車後に補償修理は発生しましたけど。
基本的には(それを意識したわけではないものの結果的に)車検がフルに付いているクルマばかりに乗ってきたので、納車の年に車検があるのは珍しいですね。もちろんてすたろー(フェラーリテスタロッサ)は車検残が・・・とかいうより他に重要な選定事項があるので、購入時に車検残は一切気にしていなかった状況です。
いったいいくらかかるのか。そもそもクラシックフェラーリっていったいどこに車検任せられるんだっけ?
しかしいわゆるクラシックフェラーリの車検。3桁諭吉、100万以上かかってしまって大きな出費・・・SNSではざまみろプギャー!な世界が待っているのかもしれません。。まぁ長く乗るつもりでいる以上、たとえそれだけかかっても、必要なら最初にしっかり良い状態にしておくべきとも考えていました。つまり覚悟のうえで買っているので今さらブツブツ言っても仕方がないということです。
なかなか普通のクルマのようにはいかないですから、そもそも今回はどういうふうに車検を通そうかというところから考えました。ということで、ようやく本題の車検を預ける先の検討です。
まず普通に考えるとこういったクルマを車検に通すには以下の選択肢がある気がします。
- フェラーリ正規ディーラー
- クラシックを含むフェラーリの専門店や、ある程度幅広なメーカーを扱うクラシックカー専門店
- 町の自動車屋さん
- ユーザー車検
まずクラシックカーなのでとりあえずディーラーに、という選択とは限らないです。ディーラーといえば東京近郊だとコーンズですが、もちろんフェラーリのようにクラシックカーを維持することがあたりまえのメーカーだと正規ディーラーにノウハウや資料が残っているのでもちろん扱ってくれます。フェラーリだとクラシケの認定もやっているので当然申し分のない品質のはずです。逆にローバーミニはBMW MINIのディーラーに持ち込めない(と思っている)でしょうし、そもそもメーカーとしてもローバーとBMWで違いますし。他にもクラシックカーを持って行っても車検を通してはくれるでしょうが、コンディションを観れるかどうかは昔からの経験者がいるかどうか次第かもしれません。ただしやはり金額は高そうだというのが心配どころ。
次がクラシックを含むフェラーリの専門店や、ある程度幅広なメーカーを扱うクラシックカー専門店です。こちらも安くはないでしょうが安心感がありますし、扱いも丁寧だと信じます。なんでも正規品にこだわるとかなりの金額になるので、リビルドやOEM品なんかもディーラーより融通を利かせてくれやすいのも良い点だと思います。
あえて一段階分けるとすれば町の自動車屋さんというのもあります。より安く済みますが、なんせ情報が不足しています。クラシックフェラーリを扱ってくれるのか、ノウハウや実績があるのか、「任せてください」と言われても本当に大丈夫なのか。この辺りは口コミというか知り合いづてに紹介してもらうとか、よく店の前を通るとクラシックスポーツカーが入庫しているのを見かけるとかじゃないと、なかなか選択肢に入れづらいかもしれません。僕の家の近郊でも、よく空冷ポルシェが入っている小さな自動車工場は見かけますがそんな感じ。
あとはユーザー車検。ただこれも結構苦しく、慣れや通すためのノウハウが必要です。何度もユーザー車検通している僕でもためらいます。リトラクタブルヘッドライトなので光軸検査、それと排ガス検査当たりが不安要素です。
今回は色々悩んだ結果ショップにユーザー車検を代行してもらう形にしてみた。整備は必要になったタイミングで行えばいいと考えた。
今回は専門ショップかなという考えだったのですが、まずはてすたろー(うちのテスタロッサ)を購入したショップに相談してみたところ、ショップ以外にも代理車検(つまりユーザー車検)という選択肢も提示されました。それは元々考えてもみなかったのですが、手慣れたショップがユーザー車検を代行して通して来てくれるというもので、いずれにせよ必要な重量税や自賠責など以外に代行手数料だけで済むというものです。僕の購入したショップは販売店で整備工場がついていないので、そういう選択肢も提示してくれたようですね。
結構悩んだのですが、乗っている感じだと多少のことはあっても修理が必要なレベルの状況でもなく、嫌な予兆もないのでユーザー車検もアリだなと考えました。納車時に油脂類フル交換と専門ショップでの納車点検を受けてそれほど経っていないですし、梅雨と夏を挟んでこれまで乗れたのは片手ぐらいの回数です。ちなみに”多少のこと”とはアイドリング調整と温間スタート不調です。その時の記事はこちら。
テスタロッサ:Kジェトロニックの吸気量調整スクリューを回して、アイドリング調整をしてみる。これでクラッチを切った時のストールをなくす。
テスタロッサ:きた、、、出かけた先のイタリア街でエンジンが掛からなくなる 。。セルモーターに問題発生。
まぁいずれにせよショップでメンテナンスが必要なら車検のタイミングでなくともよく、しかも嫌な予兆が出てからでもいいかなと思ったのです。純粋にショップに相談して「今回は代行車検でも全然大丈夫だと思いますよ」と言ってもらえたのもありますね。