ジングルベルが聞こえてくる気配すらない真夏の炎天下ですが、今回はつゆだく(ローバーミニ)のエントツ掃除をしておきたいと思います。笑 エントツとはブローバイオイルセパレーターのことで、見た目の通りからエントツと呼ばれたりすることがあります。今回はこのエントツの中を掃除するのと、接続部に入っているガスケットを交換したいと思います。
先日のCCVS取り付けからの続きになります。CCVS取り付けの記事はこちら。
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先日導入したCCVSの効果を確約するためにも、ブローバイガスの排出経路は掃除をして通気しやすい状態にしておきたい。
まず掃除をしようと思ったのは先日つゆだくにCCVSを導入したからです。CCVSはエンジンブロック内部に溜まってくるブローバイガスを効率的に抜くためのワンウェイバルブで、そのブローバイガスは今回のブローバイオイルセパレーターを経由します。
そんでブローバイオイルセパレーターはエンジンブロックないから吸い出されるガスに混ざってしまうエンジンオイルをその先のホースに通さないようにするためのトラップです。ただガスによるカーボンが堆積していって中が汚れやすいので、詰まってしまうことがある模様。なので今回詰まっているかどうかはわからないですが、いったん掃除しておこうと思い立ったわけです。
それとこのブローバイガスを排気する構造として、続いていくホースの先はスロットルボディにつながっっています。これはスロットルボディに発生する吸気による負圧を利用してブローバイガスを吸い出そうとする仕組みのようで、一連のホースに空気漏れがあるとせっかくの負圧効果が下がってしまうんじゃないかと思います。なので(今空気漏れがあるわけではなさそうですが、一度も交換していないため)ブローバイオイルセパレーターのガスケットもついでに交換しておこうと思います。
CCVSを取り付けた時にまとめて作業しなかったのは、単純にそのとき思いつかなかったからですね。笑
ブローバイオイルセパレーターを取り外し、古いガスケットを削ぎ落とす。
ということで早速ブローバイオイルセパレーターの取り外しに。取り外し作業自体はステディロッドブッシュ交換時の作業で書いていますのでそちらをご参照ください。ステディロッドを外そうとするとこのセパレーターが邪魔になるので作業スペースを確保するために外すというステップがあります。
作業手順は以下のステディロッドブッシュの交換作業をご参照。
ローバーミニ:ステディロッドブッシュを交換してみる。~分解編~
ローバーミニ:ステディロッドブッシュを交換してみる。~ブッシュ付け替え編~
なので今後はステディロッドブッシュ交換をするついでにエントツ掃除をするという習慣にしたいですね。
外すのはボルト2本だけで簡単な作業です。ただ気をつけなければならないのはブローバイオイルセパレーターが付いていた土台の太いパイプに絶対に物を落としてはならないということ。その先は直接エンジンブロック内部なので、ボルトなんかを落とすとエンジンを下ろして分解しないと取り出せません(そしてエンジンをかけてボルトを噛んだりしたらエンジンが壊れる)。
なので作業中はゴミなどが絡んでいないタオルなどを穴に詰めて蓋をしておきます。上の画像では水色のものが詰まっているのがそれです。
で、取り外したブローバイオイルセパレーター。エンジン側の接続部分には菱形のガスケットがついていますが、セパレーター側にへばり付いてますね。割れなどはないですが交換時期ではありますね。油圧がかかるものではないですがあまりに劣化して崩れてくるとオイルが漏れそうです。
ブローバイオイルセパレーターの上側は錆処理しなきゃな・・・。というのもありますが、ひとまずガスケット剥がしに移ります。
ガスケットはスクレーパーなどがあればそれでこそぎ落としますが、僕はカッターの刃で削いだりします。マイナスドライバーでガリガリやるとガスケットの先の接地面を傷まみれにしてしまう可能性があるのであんまりですかね。いずれにせよ指を削ぎ落とすリスクが高いので厚手の手袋をして、落ち着いて作業できる場所でやった方がベター。一発でキレイなハムのように削げるわけではなく、劣化で固くなったガスケットを少しずつ割って剥がしていくような形になります。最後は残骸がなく、平面になるようにカッターの刃を研ぐように面を削ぎます。
ガスケット剥がしや取り付けについてはATオイルフィルターヘッドのガスケットを交換した時の記事に画像付きで書いてあるので、こちらをご参照。
ローバーミニ:次はオイルフィルター周りのオイル漏れだ!これで終われイタチごっこ。~症状と分解編~
ローバーミニ:次はオイルフィルター周りのオイル漏れだ!これで終われイタチごっこ。~洗浄とガスケット剥がし編~
ローバーミニ:次はオイルフィルター周りのオイル漏れだ!これで終われイタチごっこ。~フィルター交換と取り付け編~
ガスケットが綺麗に除去できたので本題の掃除に。ショップなんかだと薬液に漬け込んだりするようですが、DIYで漬け込み洗いをするのは(残液処理を含めて)大変そうなのでパーツクリーナーのスプレーを両側の穴からたっぷり吹いて大きな汚れが出てこなくなるまで繰り返します。
近くでよく見ると内壁になんか色々ついていることがわかります。汚い。。
ブローバイオイルセパレーターは穴の中を除くと真っ暗で反対側が見えないので、ただのパイプじゃなくて中に網なのか折り返し構造なのか、なんらかトラップっぽい作りになっていると思うんですが、とりあえず吹き込んだパーツクリーナーが反対側から出てくるので完全に詰まっているということではなさそう。
(後からググった画像で見つけたんですが、中身は金ダワシみたいなワイヤーがもじゃもじゃ詰まってるっぽい・・・?ということはやっぱり漬け込みじゃないとそこまで綺麗にはできなそう)
元々はパイプ入り口付近にも結構カーボン汚れが見えていましたが、少なくとも見える範囲と中も少しは綺麗になったはず。これで掃除は完了です。あ、もちろんブローバイオイルセパレーターの取り付け土台となっていたエンジン側パイプにパーツクリーナー吹き込んだらダメだと思いますよ。笑
新しいガスケットと一緒に組み戻せば完成。クリーニングしたブローバイオイルセパレーターはちゃんと乾かしてから戻すこと。
ブローバイオイルセパレーターの中がパーツクリーナーでびしょびしょのまま戻すと良くないので、少し時間を置いて中を乾燥させたら組み付けます。新しいガスケットは色々消耗品を購入した際についでに購入。
- ブローバイオイルセパレーターガスケット:¥250/枚
高い物ではないので分解することがあったら古いものはついでに交換していった方が後悔しません。あまりオイルプレッシャーのかかるところではないので液体ガスケットは塗りませんでした。そのまま組み戻したら交換完了。
まぁ走行した感じが変わるものではないのですが、僕がやれることはやっておく方が気持ちがいいというタイプなので良しとします。というかやり残しがあると後で「アレをちゃんとやっておけばもうちょっと良い結果になったんじゃないか・・・」と後悔するタイプなのかもしれません。
それとついでにブローバイオイルセパレーター直上にあるCCVSのワンウェイバルブを点検してみました。思ったよりオイルがついてベトっとしていますが、これは正常なんでしょうか・・・?エンジン状態が悪いとワンウェイバルブが詰まるのでたまに掃除しろと説明書きがありましたが、オイルはついているけど汚れはついていない状態。最近つゆだく(うちのローバーミニ)がより気持ち良くなってガンガン踏むせいでブローバイガスの勢いがすごいのかも。笑
まぁオイルがついていても正常に動作しているようなので一旦良しとします。それと反対側のワンウェイバルブの先にもブローバイオイルセパレーターが設置されているんですが、そっちはエンジンルームの奥深くで手が届かないので片側のみの掃除としました。