いやーめっちゃくちゃ暑いですね。世の中気温が高いと嫌がるようですが、冷夏でも嫌がるようですし結局文句言いたいだけだなぁと毎年感じます。僕個人的にはやっぱり夏はある程度暑い方がいいなぁと思っていて、なんか自分が子供の頃は住んでいた場所の特性もあるかもしれませんが、かなり暑かったけど夕方になると風があって少し気持ち良く、もっとセミもうるさいぐらい鳴いていた気がするんです。そんな環境が自分の中で美化されているのかもと思ったりします。
通勤が減って在宅勤務が増えたことから、ただ夏を感じたいだけかもしれません。YouTubeで田舎の蝉の声と風鈴の音が混じったASMRを流しっぱなしにしちゃったりします。
しかし車にとっては暑い夏は過酷な環境ですよね。しかも欧州車なんかは特に日本の湿度がかなり高い酷暑が堪えるようで、内装を中心にやられやすい(剥がれてくる、浮いてくるなど)と感じています。僕もぽすけ(987ケイマンS)とめぇ(970パナメーラS)の両方で天井の内装布が剥がれて垂れてくる(湿度と温度で接着剤や内側に含まれるスポンジが劣化する)という事象に出会っています。
最新の欧州車はドバイでもどこでも視野に入ってるので対策されているのかも知れないですが、10年以上前の欧州車だったら少なくとも”経年劣化で起こるべくして起きるトラブル(=仕方ないので見越しておくべきこと)”として僕は考えてます。
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酷暑の中をガンガン使うと、たとえ水温は安定していても油温は上がってオイルの劣化が早まってるのかもしれない。
さて熱で性能と劣化の早さが大きく変わるものといえばオイルもそうです。僕は年間通して同じオイルを使っていて、それがシェブロンのシュプリーム SAE10W-40、もちろん鉱物油です。オイルに関しては色々な見解があるでしょうが、僕の場合はサーキットに持ち込んだりしていないのでこの安いオイルを使っていて、随分距離は走っていますが今のところ全く問題は感じていません。人によっては同じオイルでも寒暖時期によって20W-50も使う人がいるっぽいです。
もう通勤で使っているわけでもなく年間走行距離もそんなにいかない状況なので、もう少し高級なオイルに変えてあげてもいいかななんて思いつつ、結局また1ダースシェブロンオイルを購入してしまいました。でも円高の影響で「あれ?こんなに高かったかな?」とは感じましたね。
と、思ってたのですが今ちょっと値上がって、楽天でも12本あたり2,000円ぐらい高くつきますね・・・。コストコはどうかわかりません。輸入品なので価格の波はあるみたいです。まぁそれでも結構安いとは思いますが。。
一方で安いオイルを使っているので、劣化してきたら交換はためらわないようにしています。僕の場合は特にDIYでオイル交換ぐらいなら腰も重くないので、6ヶ月 or 3000kmに達していなくとも変速の具合が悪くなってきたらオイル交換してしまいます(ステディロッドブッシュが劣化していないであろうことが前提)。
特に夏場のうだるような暑さの中ではこのオイルだと6ヶ月 or 3000kmは持たない感じがして、だいたい熱で粘度が下がってしまいもう少し早いタイミングで交換。ローバーミニには水温計は付いているので色々な走行環境でもキッチリ水温を見ていて、真夏にエアコンつけて渋滞にハマったり高速をガンガン走っても冷却能力に問題ないことを確認しています。
ローバーミニ:海開きで夏到来!!普段乗るつゆだくのエアコンは大丈夫か!?
でも油温計はないのでオイルはどうなんだろうな、とは考えちゃいます。しかしドノーマルで油温計だけつけるなんて面倒だし安くないしオイル漏れそうな箇所を増やすだけでは・・・なんていう脳内です。
ただ走行後に停車してフロントタイヤ横に立つと結構な熱風がラジエーターから吹き出し続けていますし、クーラントのように懸命に冷却する仕組みのないオイル側は思ったより温度上昇しているのかも・・・?もしオーバーヒートでクーラントが沸騰することがあれば、オイルも同時に熱にやられて劣化しているので交換するのが基本です。それぐらい温度にシビアなのであれば、過酷な環境で走って通常温度よりも高い油温でキープされる時間が長ければ劣化が早まりそうな雰囲気はありますよね。
とりあえず熱でやられているであろうオイルはさっさと交換しよう。
ということでササっとオイル交換です。前回オイル交換からは2,000km程度しか走ってないですね。。まぁ安いオイル、DIYで工賃がかかっていないことを考えればケチらず交換しましょう。前回交換時にはATオイルフィルターまで交換しているので、今回はオイルのみの交換です。
ちなみにDIYでのオイル交換方法について書いたのはこちら。
ローバーミニ:改めて、DIYでオイル交換をやってみる。~交換頻度と暖気編~
ローバーミニ:改めて、DIYでオイル交換をやってみる。~オイルチェンジャーによる上抜きとドレンボルトによる下抜き編~
ローバーミニ:改めて、DIYでオイル交換をやってみる。~ドレンボルトの掃除とオイル注入編~
いつも通りですがまずオイルチェンジャーを使ってあらかたのオイルを上抜きで吸い出します。何度も作業するなら個人的にはオイルチェンジャーがあると楽だと思っています。こぼすリスクも低いですし。
夏場は暖気しなくともオイルが抜き出せる程度の粘度ですが、今回は走行後なのでオイルが熱い状態なので水のようにサラサラと抜けます。ただ熱々なので火傷には注意が必要です。
オイルを吸えるだけ吸ったら、ATミニ特有の作業としてドレンボルト上のATシフトリンケージカバーを外します。ボルト2本を抜くだけ。
前回のオイル交換以降、シフトリンケージのオイルシールからのオイル漏れを修理してもらったのでこのカバーの中にオイルがほとんど垂れていないことを期待しちゃうのですがどうですかね?修理してもらう前はオイルシールから出てきたオイルがこのカバー底面に溜まり、さらに溢れた分がこぼれ出てくる状況でした。
あれ、、なんかオイルはやっぱり溜まってるな。。ここはそいういうもんだと聞いたことがあるので、そういうもんだと思っておくことにしましょう。笑 もちろん地面にまでは垂れてきていないので実害はなしです。
ドレンボルトを抜いてできるだけオイルを抜く。走行距離があまり多くなかったからかドレンボルトのマグネットについた鉄粉は少なめ。
次にドレンボルトを抜きます。紙とトレーを敷いたらソケットをかけて緩めるのですが、修理した時の都合でドレンボルトが結構ガッチリ締め込まれていました。いつもは下のようなハンドレンチなのですが、今回はその後大きなトルクレンチに替えて緩めました。ドレンボルトの特性上、緩む瞬間は一気に緩むのであまり力をかけていると緩んだ瞬間にガクンといき手を思いっきりぶつけます・・・。なので大きなレンチでゆっくり力をかけた方が安全。
ドレンボルトからもまだオイルが500ccぐらい出てくるので、トレーにオイルがほとんど滴り落ちなくなるまで待ちます。その間にドレンボルトに付着した鉄粉量のチェック。やっぱり走行距離が長くないのでいつもより鉄粉は少なめです。大きな異物はくっついていないことを確認したらきれいに拭き取り掃除をして、パーツクリーナーで軽く洗浄しておきます。
オイルが抜け切ったらオイルパンのネジ受け側もきれいに掃除してドレンボルトを戻します。そしたらオイルこぼす事故が起きる前に古いオイルはポイパックに流し込んでしまいます。
これであとは新しいオイルを流し込んで完了。
オイル交換のタイミングに限らず、ブレーキフルードやクーラントの状態もチェックする。特に夏場はクーラントの残量に要注意。
オイル交換も終わったのでついでに油脂類の点検。
まずブレーキフルードですが、こちらは1年ちょい前に交換して今の所は残量が変わることもなく、色も無色透明のままなので問題なさそう。2年を基本の交換サイクルとしていて、空気中の湿気を吸って劣化していくので走行距離によらず期間で交換ですね。
それとクーラント。夏場は特にクーラントにお世話になりっぱなしなので状態には気を遣いたいところです。
こっちは残量は全く問題ないのですが、ちょっと濁ってる感じがします。ちょうど1年前に交換して、こちらももう1年使ってから交換でいいかなと考えていたのですが、クーラント自体は安いものなので交換してもいいんじゃないかとも思います。まぁ夏使い切ってから交換するか考えましょうかね。。
ローバーミニ:クーラント交換とラジエーターフラッシュによる水路洗浄をする。~古いクーラント抜きと冷却ファン動作不良の原因分析編~
ということでオイル交換+諸々チェックでした。
このあと別日に走った感じではやはり変速ショックがだいぶ小さくなったので、やはり劣化によってオイル粘度の低下していたんだなぁと思いました。オイルフィルターの交換をしなければ、オイルのみの入れ替えはサクッと作業ができるのでオイルに違和感を感じたら今後も早めに交換しておきたいと思います。