ローバーミニ:軽量化だ!リヤシート横のパネルを木材からプラボードに変更する。700gだけ軽くなったぞ・・・。

今回はつゆだく(うちのローバーミニ)のドアインナーパネルを木材の板からプラボードに交換したら軽量化になるんじゃないの?というDIYです。フロントドアパネルではなく、まずは簡単そうなリヤのサイドインナーパネルから交換してみたいと思います。

ローバーミニといえば軽さがウリですが、非力で軽いが故にちょっとした軽量化が影響を及ぼす、というか効果があります。逆に言うと1人で乗ってるのか2人で乗ってるのかで運転している感覚が結構変わるってことですね。

それもあって僕はつゆだくのパワーアップにはこれまでもあまり興味がなかったのですが、軽量化にはまぁまぁ興味があります。正直スペアタイヤも降ろしてしまっていて(そもそもスペアタイヤがパンクしてて意味をなしていないので車検時しか載せてない)、工具も重たいのでなるべく積みたくないという状況。

ローバーミニのドアインナーパネルは木製の板に内装レザーが貼られている。木材は経年劣化で傷んでしまった場合も交換するしかない。

ローバーミニって昔ながらの設計なのでドアのインナーパネル、つまりドアの内壁が木材の合板でできています。その正直チープと言える板にレザーっぽい生地を貼ってドアパネルに嵌め込んでいるんですね。現在の車のインナーパネルは立体成形なので樹脂製がメインで、それにレザーなんかが貼られていますが、クラシックな車でドアインナー側が平面なら木材というのもコスト的に合理的なのかも。エアバッグも入ってないですし。。

とまぁ製造にあたっては木材が使われていてもイイんでしょうが、これが年数経ってクラシックカーになってくるとちょっと苦しくなる場面があります。それが日本の多湿な環境でカビが生えたり腐ってきたりということ。リヤのサイドパネルは直接水分に触れることはないのでマシなのですが、フロント側はドアパネルの内側を防水処理していないと窓ガラスの隙間から入った雨水の湿気をモロに食らって腐ります。なので多くのミニは防水処理がしてあり、うちのつゆだくも対策がしてあるので幸いドアインナーの木板が腐ったりはしていませんが、一部変色している箇所はあります。

ローバーミニ:スタッドレスタイヤに替えたらフェンダーからタイヤが激引っ込む問題。~②オーバーフェンダー取り替え検討編~

でももうひとつ気になっていた点があります。それは以前に内装のレザーを張り替えた時から思っていたのですが、合板の木材って案外重たいんです。ローバーミニの場合はこのインナーパネル自体はドアや車体の強度に全く貢献しない設計になっているので、軽くしてペラペラでも多少フニャフニャでも実害はなさそう。ということで軽量化のためにこれをプラボードに交換してみようと思います。そうすればカビとも無縁ですから。

ちなみにフロントドアのインナーパネルですが、レザーを張り替えた時の記事はこちら。

ローバーミニ:内装ドア内張りのベージュレザー貼り替え。~ドア分解編~

ローバーミニ:内装ドア内張りのベージュレザー貼り替え。~貼り替え編~

使うボードは軽量化重視で薄いものに。ただ結構フニャフニャのプラボードを買ってしまったからちょっと心配。

まず使うのは白いボード。ホームセンターで売っている特になんでもないプラ製のフニャフニャの板です。折り曲げてもパリンと割れてしまうことのない柔軟性に富んだ素材ですが、薄くて軽いので板として自立もせず強度もなし。

買うならある程度ハリのある厚みがあった方がいいです。ただ今回の場合は別の用途で購入していたプラボードがあったのですが、結局使うアテがなくなって数年放置されていたので捨てるのも勿体無いから試してみる程度の気持ちで使ってみることにしました。下の画像の白い板がそれです。

ローバーミニのドアインナーパネル交換

とりあえず今回は特に強度が必要ないリヤの内装ボードからいきたいと思います。ここは(そういえばブログにしてなかったけど)かなり初期からボードを外して、内装レザーをベージュに張り替えてありました。このレザーはそのまま使うので一度剥がして、プラボードに貼り直すことになります。このレザーは裏が粘着になっているものを使っていて、残念ながらその粘着力は弱いのでペロッと簡単に剥がすことができます。逆にスプレーのりでしっかりと固定していたらちょっと大変でしたね、、、

僕が使っている合皮レザーの生地はこれです。


なのでこのレザーは剥がしたら粘着面が汚れないようにそっと置いておきます。

元々ついていた木材ボードを型にしてプラボードを切り出す。元の型があれば車体に戻す際のフィッティングも心配なし。

次に木材のパネルをプラボードに当ててマジックで型をとっていきます。リヤについては元の木材が反っているはずなので上に乗るように押し潰して平らにしながら形どります。

ローバーミニのドアインナーパネル交換

一部ボルトを避けたりなどする穴やスリットがあるので、これらも忘れずに型をとったらハサミで切り出しました。今回使っていたのは薄い素材なので簡単に切れましたが、もうちょっと厚手のボードでもハサミでいけそうです。大きいものをカッターで切ろうとすると下に敷くカッティングボードがなくて困るので(床に直接置いて切ると床が傷まみれになる)ハサミで切れるならハサミの方が作業が楽です。

ローバーミニのドアインナーパネル交換

で、切り出したらそれにレザーを貼り戻すだけ。ボードの端の折り返しは木材よりも粘着力が弱くなってしまったので両面テープなどで補強しておきました。一度車体に戻してしまえば基本的にパネルの端の折り返しは抑えられるのでめくれてきません。

車体に取り付けてみるとピッタリフィット。その柔らかい素材は押すと大きくたわむのがちょっと懸念だが・・・。

そしていきなりですが車体に戻したのがこちら。というかいったんプラボードを切り出したタイミングでフィッティング確認のために車体にはめているのでまだレザーが貼られていません。

元々のインナーパネルを型にしているのでもちろんピッタリとシンデレラフィットします。ちゃんとオーバーフェンダーのボルトも避けていますね。ちなみにローバーミニというのはこのインナーパネルを外して出てくるボディ色のパネルが”外装パネルそのもの”です。横から突っ込まれたら守ってくれるのは外装パネル1枚ということですね・・・。ロールゲージ欲しくなります。。

ローバーミニのドアインナーパネル交換

それと懸念だったプラボード自体の強度ですが、フニャフニャであるものの収まりは良さそうなので、この上から上端のウッドパネルとサイドポケットを戻せば問題なく固定できます。まぁ手でボードを押すと下の画像ぐらい大きくたわむので、もしかしたら走行中に外れるとか、ガタつき音が発生しちゃうかもしれません・・・。

ローバーミニのドアインナーパネル交換

これは実際に走ってみてから判断してみるしかなさそう。でももしかしたらプラダン(段ボールの立体構造がプラ製でできているアレ)の方が軽量さと強度を併せ持っていて良かったかもしれません。懸念としては上端が固定用のスリットに入らないかもしれないことですが、たぶんぎゅっと押しつぶしながら差し込めばスリットに入るかもしれません。

ローバーミニのフェンダー取り外し

とりあえずレザーを貼って、このようにパネルを戻したら上端の窓ガラスとの境はウッドパネルをねじ止め、下半分はサイドポケットを戻してネジ止めしたら固定完了なので、そこまでやったら走ってみましょう。

肝心の軽量化効果はどれぐらい?左右で700gという微妙なところ・・・。

さて、プラボードを切り出した時点で肝心の軽量化効果を測ってみたいと思います。今回測る方法はちょっとザックリしていますが、元の木材ボードを手に持って体重計に乗り、その後プラボードを手に持って体重計に乗ることでその体重差を測るというもの。

その結果は700gと、思ったよりも軽量化効果が小さかったので若干肩を落としました。笑 なんかもうちょっと効果がありそうな気もするので単体でちゃんと重量を測ったらもう少し重さに違いがあるかもしれません。まぁ500mlペットボトル1本持ち込んだらほとんど差がなくなってしまいそうな程度ですが、軽量化というのはこういったコツコツした活動なのです・・・。

ローバーミニと軽駐車場スペース

ただ走行してみた感じでは特にガタつき音も軋み音もないので、これは問題なさそう。まぁ木材を減らしてカビ対策ができたと思えばそれで良いでしょう!笑